技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シート製剤開発と新しい局所薬剤徐放システムの評価

シート製剤開発と新しい局所薬剤徐放システムの評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年7月27日(水) 12時30分 16時45分

プログラム

第1部. 局所薬剤徐放システムと評価

(2016年7月27日 12:30〜14:30)

 長期間、バーストなしに安全に薬剤を局所徐放できるスシステムは少ない。我々はこれまでの課題を解決しながら様々な薬剤を局所徐放できるシステムの検討を行なってきた。今回は眼疾患を対象にしたシステムのこれまでの成果を要約し、実際の効果についても報告する。

  1. 薬剤を局所徐放するための医用基材
    • PEGDMやTEGDMなどの組み合わせを利用
  2. In vivo やin vitroでの実際の徐放制御
    • ポリマーの組み合わせで薬剤徐放を厳密にコントロールする
    • 薬剤徐放方向の制御
  3. 様々な薬剤を局所徐放できる可能性
    • 低分子から高分子まで徐放可能
  4. 多剤徐放の可能性
    • 我々のシステムは個々の薬剤をそれぞれの特性に合わせて徐放する
  5. 安全性
    • これまで使用したポリマーはGLP試験でも毒性は見られていない
  6. 治療システムとして利用できる可能性
    • 動物モデルで効果が示され、近く治験も予定している
  7. 今後の課題
    1. より低侵襲なシステム
    2. 低侵襲と薬剤徐放量のバランス
    • 質疑応答

第2部. 肝臓への特異的DDS技術の動向:シート製剤を用いた腹腔側からのアプローチ

(2016年7月27日 14:45〜16:45)

 ターゲティングDDSの開発に当たっては、対象となる組織・細胞の特性を充分に理解し、その上でDDSを合理的に設計することが肝要である。
 本講演では、肝臓をはじめとした腹腔内組織表面からの薬物吸収を利用したシート製剤の開発を中心に、肝臓への特異的DDS技術について概説する。

  1. 肝臓の構造と構成細胞
  2. 肝臓疾患に対する治療法の現状
  3. 肝臓への特異的DDS戦略:プロドラッグ
  4. 肝臓への特異的DDS戦略:キャリア
  5. 肝臓への特異的DDS戦略:投与経路
  6. 肝臓への特異的DDS戦略:物理刺激の併用
  7. 肝臓への特異的DDS戦略:実用化の課題
  8. 肝臓を含む腹腔内臓器表面からの薬物吸収
    1. 分子量の影響
    2. 脂溶性の影響
    3. 遺伝子 (プラスミドDNA) の吸収とその機構
    4. 腹膜の透過性を指標にした腹膜機能障害検査法
  9. 肝臓表面に貼付する二層型シート製剤の開発
    1. 5 – FU含有ポリ乳酸・グリコール酸シート製剤
    2. 添加剤の役割
    3. 二層型シート製剤
  10. 遺伝子デリバリーに関する話題提供
    1. リポソーム・プラスミドDNA複合体 (リポプレックス) と血清成分の相互作用
    2. リポプレックスのPEG修飾タイミング
    3. 腹腔内組織表面への効率的な遺伝子導入法
  11. DDSの評価方法に関する話題提供
    1. 肝灌流実験系による肝局所動態評価
    2. 組織透明化による薬物・DDSの組織中空間分布評価
    • 質疑応答

講師

  • 阿部 俊明
    東北大学 医学系研究科
    教授
  • 麓 伸太郎
    長崎大学 大学院 医歯薬学総合研究科 薬剤学分野
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 エクソソームを用いた薬物送達・診断における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情