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有機ELディスプレイのフレキシブル化技術

有機ELディスプレイのフレキシブル化技術

~封止・バリア技術、有機TFT、樹脂基板、量産プロセス~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年7月25日(月) 10時45分 16時00分

受講対象者

  • 有機ELの応用製品に関連する技術者
    • ディスプレイ
    • 携帯電話
    • タッチパネル
    • 車載用パネル
    • 照明 など
  • 有機ELの封止・バリア技術に関心のある技術者・研究者など

修得知識

  • 有機ELの封止・バリア技術
  • 有機ELの量産プロセス
  • 有機ELのフレキシブル化技術、開発動向
  • 有機EL市場の見通し

プログラム

第1部 フレキシブル有機ELディスプレイの技術トレンドと今後の予測

(2016年7月25日 10:45〜12:15)

 最近、Apple 社が2018年にi – Phone への有機ELディスプレイ搭載をするようだとの観測が流れ、大きな話題となっている。その場合、フレキシブルタイプの搭載で、スマホの新しい形態を提案してくるのでは、という期待が高まっている。有機ELディスプレイはその特徴から、フレキシブル化が大きな武器となり、これまでに無い形態のデバイスが実現できる。しかし、量産には技術的課題も数多く残っている。何よりも自由度の高いフレキシビリティが重要となるが、信頼性、コストなどとの両立が難しい。
 本講演では、実用性の高いフレキシブル有機ELディスプレイの現状の試作状況、本格的量産へ向けての技術課題、またフレキシビリティを生かした応用とは、等を議論し、今後の進むべき方向を解説する。

  1. 有機ELとは
    • 有機ELの基礎知識
  2. 有機ELディスプレイ 最近の話題
    • スマホへの有機EL搭載拡大の期待
    • フレキシブル有機ELディスプレイの各社試作状況
  3. 有機ELディスプレイの特徴と特殊性
    • ディスプレイとしての優位性と生産プロセスの難しさ
  4. フレキシブル有機EL
    1. 有機ELフレキシブル化の重要性
    2. フレキシブル化のための課題
      1. 作製プロセス
      2. フレキシブル基板
      3. 駆動TFT
      4. 封止
      5. タッチセンサー
    3. フレキシブル有機ELの封止技術と課題
      1. 必要な封止性能
      2. 有機EL封止技術の変遷
      3. 膜封止の課題
  5. 将来展望
    1. フレキシビリティを生かした応用とは
    2. 生産プロセス (R2Rとプリンティング)
    • 質疑応答

第2部 OLED用封止部材の課題と対策技術

(2016年7月25日 13:00〜14:30)

 OLEDは薄型面光源で、表示用途で展開しています。しかし、更なる市場拡大への課題は低透湿化 (吸湿による劣化防止) です。今後は、柔軟性を活かした新規用途開発も重要です。
 今回、OLED用封止部材に関して、現状とその課題及び対策について解説致します。フレキシブル化は低透湿化の技術進捗の影響を受けるので、ガスバリア性に的を絞り説明を行います。
 尚、OLEDを搭載する電子機器全体でガスバリア対策を行い、製品開発=ビジネス拡大を図ることが重要です。これには、世界市場に目を向け、「日本のガラパゴス化」から脱却することが必須です。

  1. OLED
    1. 発光原理
    2. 開発経緯
    3. 用途展開
  2. OLEDの封止技術
    1. 封止方法
      • 気密封止
      • 樹脂封止
    2. 封止部材
      • 透明部材
      • 機能部材
      • 保護部材
  3. OLED装置の課題と対策
    1. OLED
      • 耐湿性
      • 発光効率
    2. デバイス
      • 出射効率
      • 動作性能
      • コスト
  4. OLED用封止部材の課題と対策
    1. ガスバリア性
      1. 透湿性
        • 理論
        • 測定方法
        • 透湿率
      2. 低透湿化
        • 肉厚化
        • 多層化
        • 複合化
        • 無機被覆
        • 水分捕捉
    2. フレキシブル性
      1. 曲面加工
      2. 折り曲げ
      3. ウエラブル
  5. その他
    1. 市場情報
    2. 競合技術
    • 質疑応答

第3部 有機トランジスタを用いたフレキシブル有機ELディスプレイの開発

(2016年7月25日 14:40〜16:00)

 フレキシブルディスプレイは液晶ディスプレイに比べ極めて薄く、軽く、曲げられる、落としても割れないといった今までのディスプレイとは異なる特徴を有している。プラスチック基板上に有機トランジスタによる駆動回路と自発光型の有機ELを表示体として用いればフレキシブルディスプレイの特徴を忠実に再現した理想的な形態を実現することができる。
 本講座ではフレキシブル有機ELディスプレイに関わる技術の中で、特に有機トランジスタとそれをアレイ化したバックプレーンの材料、有機材料の塗布方法、作製プロセス、電気性能を含めた技術を中心として解説する。

  1. 背景
    1. フレキシブルディスプレイ
    2. 開発状況
  2. 有機トランジスタ
    1. 有機トランジスタの特長、構造
    2. 有機半導体材料
    3. ゲート絶縁膜材料
    4. 電気特性
    5. 塗布型有機トランジスタ
  3. フレキシブル有機ELディスプレイ
    1. 構造
    2. 有機トランジスタを用いたバックプレーン
    3. バックプレーンの特性
    4. 作製プロセス
    5. 試作ディスプレイ
  4. 今後の開発方向
    • 質疑応答

講師

  • 當摩 照夫
    技術コンサルタント
  • 越部 茂
    有限会社アイパック
    代表取締役
  • 水上 誠
    山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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受講料

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: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
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