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腎臓病における新たな治療薬開発と簡便なモデル動物の作製

腎臓病における新たな治療薬開発と簡便なモデル動物の作製

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年7月8日(金) 10時30分 17時00分

プログラム

第1部. 新たなCKDの発症・進展に関与する分子メカニズムに基づいた新たな創薬戦略

(2016年7月8日 10:30〜12:30)

 慢性腎臓病 (CKD) は新たな国民病といわれながらも、その認知度や治療満足度 (薬剤貢献度) は低い。CKD進行は他臓器の機能劣化 (心血管イベント) や生命予後不良の要因となることから新たな創薬戦略が注目されている。

  1. 国民病としての慢性腎臓病 (CKD)
    • CKDの治療・診断の現況とその問題点
  2. CKD発症・進展の分子メカニズム (up date)
    • 加速する蛋白質恒常性の劣化
    • 様々なストレスの惹起とそれらストレス適応応答の破綻
    • 腎臓老化に与えるインパクト
    • CKD進展要因としての尿毒素
    • AKIからCKDへ (CKDのリスク因子としてのAKI)
  3. 腎臓病に対する新たな創薬戦略の展望
    • 今後期待されるTranslational research (臨床試験)
    • 新たなCKD診断
    • 治療標的分子
    • 日本初腎臓病治療薬の開発を目指して
    • 質疑応答

第2部. 簡便なモデル動物の作製法と臨床試験を見据えた評価法

(2016年7月8日 13:15〜15:15)

 腎臓病の中でも腎死に至る進行性糸球体硬化症の治療は、現在、腎移植、慢性人工透析に依存しているのが現状である。しかし移植ドナーの圧倒的な不足、透析医療による医療経済の圧迫から、腎症の進行を阻止する薬剤治療法の開発が望まれている。このセミナーでは腎不全に至る実験腎炎モデル、それを使用した各種治療薬投与の実際、そして進行程度、治療効果の指標となる検査項目についてまとめる。

  1. 実験動物 (ラット) を用いた進行性糸球体硬化症モデル
    1. 実験モデルの作製
    2. 惹起された進行性糸球体硬化症の臨床的、免疫・組織学的特徴
  2. 実験モデルを用いた各種治療の試み
    1. レニン・アンギオテンシン系薬剤の腎局所投与による進行阻害
    2. 腎局所の cyclooxygenase 依存性アラキドン酸代謝の修飾による腎症の進行
  3. 進行モデルの糸球体血行動態測定
    1. 共焦点レザー顕微鏡による実時間型生体内解析法
    2. 進行モデルの各種治療による糸球体血行動態
    • 質疑応答

第3部. 新規メカニズムをターゲットとした治療薬開発

(2016年7月8日 15:30〜17:00)

  • 慢性腎臓病の進行を抑制する新たな治療戦略
  • プロスタグランジンD2、CRTH2受容体を標的とした新たな薬剤開発 など
  • 質疑応答

講師

  • 稲城 玲子
    東京大学 大学院 医学系研究科 慢性腎臓病 (CKD) 病態生理学講座
    特任准教授
  • 追手 巍
    新潟医療福祉大学 医療技術学部 臨床技術学科
    学科長 教授
  • 佐野 元昭
    慶應義塾大学 医学部 循環器内科

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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