T細胞・制御系T細胞・NKT細胞の最先端研究者が語る
がん免疫療法の最新研究動向と新規治療法の開発
~動物モデルでの評価結果や臨床研究の事例から、今後の開発展望が分かる~
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2016年6月24日(金) 10時30分
~
10時30分
プログラム
第1部. 制御性T細胞の基礎研究とがん免疫療法への応用の可能性
(2016年6月24日 10:30〜12:30)
がん免疫療法の劇的な効果が報告されるにつれ、その新規治療法の開発やメカニズムの解明が進められている。本講演では免疫抑制に関わる制御性T細胞のこれまでの基礎研究を紹介するとともに、がん免疫療法への応用の可能性について述べる。
- 制御性T細胞の発見
- 制御性T細胞の機能メカニズム
- 制御性T細胞のマーカー
- がん免疫と制御性T細胞
- 制御性T細胞に着目したがん免疫療法の動物モデルでの検討
- ヒト制御性T細胞研究
- 制御性T細胞に着目したこれまでの治療法
- がん患者における制御性T細胞
- 最新の制御性T細胞研究
- 今後の展望
- 質疑応答
第2部. T細胞活性化する遺伝子改変技術と免疫療法開発
(2016年6月24日 13:15〜15:15)
長年にわたりその潜在能力に大きな期待がかけられてきたがん免疫療法であるが、近年、免疫チェックポイント阻害療法に続いて受容体遺伝子導入T細胞の輸注療法がついに臨床の現場において顕著な効果を示しはじめた。受容体遺伝子導入T細胞の輸注療法は腫瘍を一定に制御するのみならずがん患者を治癒させ得る可能性さえ期待されている。一方、その顕著な臨床効果は副作用の出現可能性と表裏一体であることも明らかになり、今後はより有効でかつ安全性の高い治療戦略の構築が必須になる。本稿では受容体遺伝子導入T細胞の輸注療法について世界とわが国の動向について解説する。
- 腫瘍浸潤リンパ球 (TIL) 療法
- 受容体遺伝子導入T細胞治療
- キメラ受容体 (CAR) 遺伝子導入T細胞療法
- 腫瘍特異的T細胞受容体 (TCR) 遺伝子導入T細胞治療
- 受容体遺伝子導入T細胞治療の課題
- 害事象の予測と克服
- 新規抗原の検索
- ネオ抗原と共通抗原
- 非自己リンパ球の利用
- 腫瘍特異的T細胞輸注療法の臨床効果の特徴
- わが国におけるTCR遺伝子導入T細胞療法の臨床試験
- 質疑応答
第3部. NKT細胞研究の最新動向とがん免疫治療への展開
(2016年6月24日 14:00〜15:30)
がんに対する免疫抑制阻害剤の治療効果から、がん治療での抗腫瘍免疫機構の重要性が示された。自然リンパ球であり強力な抗腫瘍効果を有するNKT細胞について、基礎研究と臨床研究の結果から今後の展望について議論したい。
- 免疫系による抗腫瘍免疫の基本
- がんによる免疫抑制機構
- 自然免疫系に属するNKT細胞とは
- 様々な疾患におけるNKT細胞の関与
- NKT細胞の示す抗腫瘍効果の発揮機序
- 担癌状態におけるNKT細胞の機能
- NKT細胞を標的としたワクチン療法
- NKT細胞を用いた養子免疫療法
- 免疫細胞治療と再生医療等安全性確保法
- 質疑応答
講師
杉山 大介 氏
名古屋大学
大学院 医学系研究科
分子細胞免疫学
研究員
池田 裕明 氏
長崎大学
大学院 医歯薬学総合研究科
腫瘍医学分野
教授
本橋 新一郎 氏
千葉大学
大学院 医学研究院
免疫細胞医学
教授
主催
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