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フィルムの延伸・配向性制御、物性評価、トラブル対策

フィルムの延伸・配向性制御、物性評価、トラブル対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年6月13日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 フィルム延伸技術と延伸過程における 構造発現・評価技術

(2016年6月13日 10:30〜12:15)

 高分子フィルムの延伸について、材料特性、加工技術、構造の評価などを平易に解説する。特に結晶性フィルムとしての要求特性や延伸性、構造と物性評価手法などを紹介するとともに 海外の研究動向についても紹介する。

  1. フィルム延伸過程における現象
    1. 高分子材料とフィルム成形加工技術
    2. 延伸過程と光学異方性発現の関係
    3. 一軸および二軸延伸と配向挙動
  2. 結晶性フィルム延伸過程における構造発現および評価技術
    1. 延伸フィルムの構造・物性評価
    2. 国内外のフィルム延伸の研究開発動向
    3. フィルム成形・延伸過程におけるオンライン光学異方性計測
  3. 非晶性光学フィルム延伸過程における構造発現および評価技術
    1. 一軸延伸と分子配向特性
    2. 光学延伸フィルムの構造・物性評価
    3. フィルム延伸・緩和過程におけるオンライン構造計測 (研究開発動向含)
    • 質疑応答

第2部 フィルムの成形過程における厚みムラ などの不均一現象の発生と低減策

(2016年6月13日 13:00〜14:45)

成形過程における不均一現象の理解と現象発生の要因を明確にすることは、フィルムの高品質化のために重要である。要因にはポリマー、プロセス両面があるが、本講演では分り易く解説する。

  1. はじめに
  2. フィルム成形過程における不均一現象
    1. 製膜過程における現象
    2. 延伸過程における現象
  3. 製膜過程における不均一現象の代表例
    1. 剪断流動不安定性
    2. 伸長流動不安定性
    3. ドローレゾナンス現象と厚みムラ対策
      1. 現象の発生要因
      2. 低減策
  4. 延伸過程における不均一現象の代表例
    1. 延伸による高次構造の発現と構造破壊現象
      1. 二軸延伸条件の適正化
      2. 高次構造のシミュレーション
    2. ボーイング現象とフィルム幅方向の物性不均一性
  5. おわりに
    • 質疑応答

第3部 フィルムの延伸技術と シミュレーションによる解析

(2016年6月13日 15:00〜16:30)

ディスプレイ等に用いられるフィルムなどを中心に、その製造・延伸技術を概観する。また、テンター延伸 (横延伸) シミュレーションを通して、分子鎖配向挙動の解析例を紹介する。

  1. 光学フィルムの製造プロセスと用途
    1. 原料樹脂からロールフィルム製造まで
    2. フィルム製造の各種要素プロセス
    3. プラスチックの特性と用途
  2. 延伸フィルムの配向状態
    1. 高分子の高次構造と配向
    2. 力学特性と分子鎖配向
    3. 延伸フィルムの光学特性
  3. 延伸技術による位相差フィルム
    1. 溶融押出法と延伸
    2. 逐次2軸延伸
    3. 斜め延伸
    4. ロールツーロール
  4. フィルム延伸のシミュレーション技術
    1. 応力 – 光学則
    2. 有限要素法解析
    3. 屈折率楕円体予測
    • 質疑応答

講師

  • 伊藤 浩志
    山形大学 大学院 理工学研究科 機能高分子工学専攻
    教授
  • 石原 英昭
    P&P リサーチ
    代表
  • 佐藤 隆
    日本ゼオン 株式会社 精密光学研究所
    主席研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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