技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチックの強度および成形特性を活かした製品設計とトラブル防止対策

プラスチックの強度および成形特性を活かした製品設計とトラブル防止対策

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、押出成形を基礎から解説し、不良の原因と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2016年5月25日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 押出成形・押出加工に関連する製品の技術者
    • フィルム (光学フィルム・太陽電池関連フィルム・包装など)
    • シート (発泡シートなど)
    • パイプ・ホース・チューブ
    • 土木・建材用異形押出品
    • 電池セパレータ
    • 高機能複合材料 (ナノコンポジット)
    • 機能性薄膜・フィルム
    • 食品
    • トイレタリー分野
    • 押出機 など

修得知識

  • プラスチック製品の強度に与える設計、成形要因
  • 割れトラブルの原因究明と防止対策

プログラム

 軽量化、設計の自由性、生産性などの特徴を活かして、プラスチックの応用範囲は拡大しているが、プラスチックの強度や成形特性をよく理解した上で使用しないと、思わぬトラブルに遭遇することがある。プラスチック化に当たっては次のことを踏まえて使用する必要がある。

  • 設計・成形に仕方によって製品物性は変化すること。
  • 使用条件 (応力、時間、化学要因) 、環境条件によっても変化すること。
  • 使用するプラスチックによっても特性が異なること。

 このような観点から、本講ではプラスチックの強度特性や設計・成形について述べた上で、強度トラブルの原因究明法と対策を解説する。

  1. プラスチックの基本特性
    1. 分子量
    2. 結晶性と非晶性
    3. 転移温度
    4. 応力緩和
    5. クリープ
    6. 分子配向
    7. 結晶特性
    8. 分解特性
  2. 実用特性
    1. 応力亀裂
    2. 耐衝撃性
    3. クリープ破壊
    4. 耐疲労性
    5. 耐熱性
    6. 耐薬品性
  3. 劣化と寿命
    1. 熱劣化
    2. 加水分解劣化
    3. 紫外線劣化
  4. 設計・成形の進め方
    1. 成形品の設計
      1. 肉厚
      2. コーナアール
      3. リブ、ボス
      4. 抜き勾配
      5. ゲート
    2. 成形上の留意点
      1. 成形時の分解
        • 熱分解
        • 加水分解
      2. 残留応力
      3. ウェルドライン
      4. 応力集中源
      5. 再生材の使用
    3. 強度設計
      1. 強度設計の留意点
      2. 許容応力
      3. 設計例
  5. トラブルと原因究明、対策
    1. ストレスクラック
      1. インサート金具周囲のクラック
      2. ねじ締め付け部周囲のクラック
      3. プレスフィットによるクラック
    2. ケミカルクラック
      1. 塗装時のクラック
      2. 接着時のクラック
      3. 離型剤によるクラック
      4. 切削油によるクラック
      5. 可塑剤によるクラック
    3. 環境劣化
      1. 熱劣化トラブル
      2. 加水分解劣化トラブル
      3. 紫外線劣化トラブル

講師

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内登録割引・複数名同時申込割引

S&T出版からの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • STbook会員登録を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 33,796円(税別) / 36,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • STbook会員登録を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/13 熱伝導性フィラーの充填・表面処理技術とポリマー系コンポジットの開発、微視構造設計・特性評価技術 オンライン
2025/3/14 高分子材料の結晶化度測定と分子構造解析およびその応用 オンライン
2025/3/18 カップリング剤によるフィラーの表面処理と樹脂への複合化、分散性評価 オンライン
2025/3/19 分子動力学シミュレーションの基礎と高分子材料開発への応用 オンライン
2025/3/19 樹脂硬化過程での重合誘起ガラス化およびその近傍での挙動 オンライン
2025/3/25 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/3/25 プラスチック用添加剤の適切な選定と材料の劣化・変色対策 オンライン
2025/3/25 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/3/26 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2025/3/27 高分子の相溶性と相分離および結晶化の基礎 オンライン
2025/3/27 廃プラスチックのリサイクル最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/3/28 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/3/28 フェノール樹脂の基礎と応用のための組成物設計の実務知識 オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン
2025/3/28 フィルムの延伸・分子配向の基礎、過程現象の解明と構造形成、物性発現、評価方法 オンライン
2025/4/7 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/10 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/4/15 押出機・混練機内の高分子材料の輸送・溶融と混練技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用