技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ベンゾオキサジン系耐熱性樹脂の合成、構造制御、分子複合・アロイ化と特性向上技術

ベンゾオキサジン系耐熱性樹脂の合成、構造制御、分子複合・アロイ化と特性向上技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年5月16日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 耐熱性に優れた新規な熱硬化性樹脂であるベンゾオキサジン樹脂の基本的特性
  • ベンゾオキサジン樹脂の研究動向
  • ベンゾオキサジン系複合材料 (特に熱可塑性ポリイミド材料との複合) の基本技術
  • ベンゾオキサジン系複合材料の研究開発の現状、将来的可能性

プログラム

 近年、新しい熱硬化性樹脂として、ベンゾオキサジン系樹脂 (以下BXZ) の開発が進められている。ベンゾオキサジン樹脂は、熱により開環重合が進行し、架橋構造中に、フェノール性水酸基と三級アミノ基を有するネットワークポリマーである。しかしながら、ベンゾオキサジン樹脂単独では、高耐熱材料であるが、可とう性に劣る材料であることが明らかとなっている。
 本講座では、BXZの合成方法、様々な一次構造とその熱的特性、機械的特性等の関係、スペーサーと開環重合性の関係等を中心に解説する。BXZとポリイミド (以下PI) との複合材料は、様々な組成でのアロイ化が可能で、強靭な複合フィルム材料となる。その他のBXZ系ポリマーアロイ系材料技術についても紹介し、これらの複合材料技術における組成と熱機械的特性の相関関係等についても解説する。また、最近報告され、フィルム化が可能な材料として注目されているオリゴマー系ベンゾオキサジン樹脂の合成方法、基本的特性についても紹介する。
 また、“ベンゾオキサジン系樹脂“系新規材料の研究動向、また、公開特許からみたベンゾオキサジン系材料の実用化へ向けた応用技術開発等の動向についても紹介する。その他、本セミナーでは、フィルム材料として知られているポリイミド技術およびポリヒドロキシエーテル系ポリマー技術についても紹介するとともに、芳香族系ポリヒドロキシエーテル類 (PHE) はガスバリア性に優れた材料で、これらの複合材料はフィルム化可能で、耐熱性、防湿性に優れた新規な耐熱性ポリマーアロイとなる。これらのポリマーとポリイミドの複合材料についても紹介する。

  1. ベンゾオキサジン系ネットワークポリマーの基礎
    1. ベンゾオキサジン樹脂とは何か?
    2. ベンゾオキサジン樹脂の合成法
    3. ベンゾオキサジン樹脂の熱反応性と硬化物の基本特性
      1. ベンゾオキサジン樹脂の構造と熱硬化特性
      2. ベンゾオキサジン樹脂の構造と耐熱特性
  2. オリゴマー型ベンゾオキサジンの基礎
    1. オリゴマー型ベンゾオキサジンとは何か?
    2. オリゴマー型ベンゾオキサジンの合成法と熱硬化特性
    3. オリゴマー型ベンゾオキサジンの熱機械的特性
  3. ベンゾオキサジン樹脂の高性能化のためのポリマーアロイ
    1. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイ
      1. 熱可塑性ポリイミドの合成法と基本特性
      2. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイの熱硬化特性
      3. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイ組成と耐熱特性
      4. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイの接着特性
    2. ベンゾオキサジン系材料を中心とする最近の研究開発と将来展望
    3. 新規ベンゾオキサジンの研究紹介 (多官能ベンゾオキサジン等)
  4. ベンゾオキサジン系材料の開発動向と応用例 (特許を中心として)
  5. ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ
    1. ポリヒドロキシエーテルの合成法と基本特性
    2. ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイの作成法
    3. ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ組成と耐熱特性
    4. ポリイミド/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ組成と耐湿特性
    • 質疑応答

講師

  • 古川 信之
    佐世保工業高等専門学校
    名誉教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 エポキシ樹脂の最新技術動向と設計技術および今後の課題 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2024/12/4 エポキシ樹脂の基礎および各硬化剤の使い方・選び方 オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/5 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例