技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

抗菌・抗ウイルス性の付与技術と性能評価

抗インフルエンザウイルスなどに対応した、新しい材料の開発事例を一挙公開

抗菌・抗ウイルス性の付与技術と性能評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、抗菌の基礎から解説し、抗インフルエンザウイルスなどに対応した、新しい材料の開発事例を詳解いたします。

開催日

  • 2015年9月15日(火) 10時30分 16時20分

修得知識

  • 銀 (I) 化合物の分子設計の概念・評価・分析法、抗菌活性評価法
  • 銀ナノ粒子の基礎的な性質
  • 抗ウイルス性発現のメカニズム及びそのリスク
  • 銀ナノ粒子を用いた抗ウイルス性材料の研究事例及び応用事例
  • NEDO「循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト」にて開発された、新規 可視光応答型光触媒の特徴とその抗菌・抗ウイルス特性
  • 抗ウイルス性能の考え方
  • 抗ウイルス性能評価の試験の流れ
  • 対象ウイルス
  • 試験の対象となる基材
  • 試験装置の概要
  • 抗ウイルス活性の意義

プログラム

1. 銀 (I) 錯体の分子構造と抗菌活性の相関関係、分子設計 (2015年9月15日 10:30〜11:50)

  1. 無機化合物と抗菌活性
  2. 抗菌活性評価法
  3. 銀化合物の分類―銀ナノ粒子、銀塩と銀 (I) 錯体
  4. 銀 (I) 錯体の分析法
    1. 銀 (I) 錯体の分子構造決定法―単結晶X線解析
    2. 銀 (I) 錯体の分子構造決定法―1H, 13C, 109Ag NMR
    3. 銀 (I) 錯体の物性評価
  5. アミノ酸、チオリンゴ酸、メルカプトニコチン酸等を配位子とした銀 (I) 錯体の抗菌活性と分子構造
    1. 塩化銀または銀 (I) -ハロゲン結合錯体
    2. 銀 (I) ―酸素結合錯体
    3. 銀 (I) ―窒素結合錯体
    4. 銀 (I) ―硫黄結合錯体
    5. 銀 (I) ―リン結合錯体
    6. 銀 (I) 錯体の抗菌活性と分子構造相関
  6. バクテリア、酵母、カビに抗菌活性を示す銀 (I) 錯体の分子設計
  7. 銀 (I) 錯体の抗菌剤としての応用事例
    • 質疑応答

2. 銀ナノ粒子の抗ウイルス活性と、その応用事例

(2015年9月15日 12:30〜13:50)

 銀ナノ粒子が各種ウイルスに活性を示すメカニズム、その研究事例及び応用事例を 紹介しつつ、銀ナノ粒子を用いた今後の抗ウイルス性材料の展望を議論する。

  1. 抗ウイルス活性の基礎知識
    1. 抗菌性と抗ウイルス性
    2. ウイルスの構造と種類
    3. 抗ウイルス活性発現のメカニズム
  2. 銀ナノ粒子の抗ウイルス活性
    1. 銀ナノ粒子の物理的・化学的性質
    2. 銀ナノ粒子の抗ウイルス活性発現のメカニズム
    3. 各種ウイルスに対する抗ウイルス活性の研究事例
  3. 銀ナノ粒子のリスクと問題点
    1. 生体に対する影響
    2. 環境に対する影響
    3. 政府・機関による規制と取り組み
  4. 銀ナノ粒子を用いた抗ウイルス性材料の開発
    1. 各種材料との複合化の方法
    2. 複合化による材料特性の変化
    3. 応用事例・開発事例の紹介
    • 質疑応答

3. 可視光応答型光触媒の抗菌・抗ウイルス特性

(2015年9月15日 14:05〜14:45)

  1. NEDO「循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト」
  2. 新規可視光応答型光触媒の発明、発見
    1. 酸化タングステンと助触媒
    2. 酸素多電子還元触媒の活用
    3. 界面電荷移動の発見
    4. 銅 (I) による、抗菌・抗ウイルス特性の発見
    5. 銅化合物と酸化チタンとの組合せ
  3. 抗菌・抗ウイルスのメカニズム
    1. 菌とウイルスの違い
    2. 抗菌・抗ウイルスの原理
  4. 新規可視光応答型光触媒による抗菌・抗ウイルスの特長
  5. 昭和電工の可視光応答型光触媒「ルミレッシュR」
  6. 光触媒コンソーシアムの取り組み
  7. 光触媒工業会での標準化、認証制度
  8. 応用製品開発の概況
    • 質疑応答

4. 抗ウイルス性能の評価試験方法と評価技術

(2015年9月15日 15:00〜16:20)

  1. 抗ウイルス性能の評価試験方法
    1. ウイルス性能評価法の規格
    2. 評価方法の概要
    3. JISによる評価対象
    4. 評価対象となるウイルス
  2. 抗ウイルス性能評価技術例
    1. JIS R1706
    2. JIS R1756
    3. 試験に用いられるウイルス
    4. 試験方法
    5. 試験装置
    6. 抗ウイルス活性値
  3. 規格以外の抗ウイルス性能評価試験
    1. 評価可能なウイルス
    2. 試験方法
    3. 評価方法
    4. 抗ウイルス活性値
    5. 実施にあたっての注意点
    6. 実環境を想定した評価
    • 質疑応答

講師

  • 力石 紀子
    神奈川大学 理学部 化学科
    助教
  • 森 康貴
    富山高等専門学校 物質化学工学科
    准教授
  • 黒田 靖
    昭和電工セラミックス 株式会社 富山工場 光触媒開発グループ
    リーダー
  • 野島 康弘
    (一財) 北里環境科学センター ウイルス部
    部長代理

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 基礎から学ぶやさしいGMP超入門講座 オンライン
2024/4/22 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン
2024/4/22 製造/ラボにおける監査証跡の具体的な運用方法・管理と効率的なレビュー手順 (どこまですべきか) オンライン
2024/4/22 改正GMPに対応した空調設備の管理とバリデーション オンライン
2024/4/22 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/4/22 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/4/23 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/4/23 薬物動態の基礎と活用 オンライン
2024/4/23 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/4/24 医薬品・食品・化粧品工場における異物混入の具体的防止対策 東京都 会場・オンライン
2024/4/24 信頼性基準適用試験における運用への落とし込みと(国内外) 委託時の信頼性保証 オンライン
2024/4/24 アメリカにおける体外診断薬の事業戦略策定と参入のポイント オンライン
2024/4/24 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/24 フロー合成・連続生産・マイクロリアクター/スケールアップコース (2日間) オンライン
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/24 ラボにおけるデータインテグリティ実務対応 オンライン
2024/4/25 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/4/25 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と規格設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/11/14 抗菌素材 (CD-ROM版)
2022/11/14 抗菌素材
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術