技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリウレタンの加水分解・劣化対策と機能性付与

目的に合わせた物性を付与するには?/加水による劣化に対応する分子設計、添加剤配合とは?

ポリウレタンの加水分解・劣化対策と機能性付与

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ポリウレタンの設計と機能性付与について解説し、ポリウレタンの劣化・加水分解挙動とその評価法について詳解いたします。

開催日

  • 2015年9月7日(月) 13時00分16時15分

受講対象者

  • ポリウレタンに関連する技術者、品質担当者
    • 塗料
    • 繊維・衣類
    • 接着剤
    • 車両・航空機・船舶・輸送機器
    • 自動車内装品、クッション
    • エンジンのシール・防音
    • ロール・パッキン
    • 医療器具 (ウレタン硬化剤)
    • 人工臓器のシール
    • 保温材・保冷剤
    • 建築材料・内装
    • シール材
    • 各種フィルタ
    • エラストマー
    • ウレタンフォーム など
  • これからポリウレタンを扱う方
  • ポリウレタンで課題を抱えている方

プログラム

1. ポリウレタンの設計と機能性付与

(2015年9月7日 13:00〜14:30)

高分子の1次構造の設計から出発する。即ち、熱可塑型、混練型、水系、一液湿気硬化型、弾性繊維の基本組成として使用される線状および分岐状のポリウレタンの設計手法を原料組成の選択という観点から明らかにする。次に、二液の常温硬化型、加熱硬化型、RIM成型の基本組成として使用される架橋を有するポリウレタンの設計手法を高分子間、高分子内相互作用および反応性の制御という観点から述べる。 次に具体的な性能あるいは機能として、耐熱性、耐加水分解性、生物耐性、耐候性、屈折率、抵抗率などを取り上げその対処方法を説明する。

  1. 線状および分岐状のポリウレタンの設計手法
    1. 市場
    2. ポリウレタンの最適設計手法
    3. ポリウレタンの組成の選択のポイント
    4. 生成方法-プロセスおよび触媒の選択
    5. ポリウレタンの材料の特徴と各種相性
  2. 架橋を有するポリウレタンの設計手法
    1. 市場
    2. ポリウレタンの最適設計手法
    3. ポリウレタンの最適組成の選択のポイント~高分子間・高分子内相互作用~
    4. 反応の制御方法
    5. ポリウレタンの材料の特徴と各種相性
  3. 目的物性に合わせた特定性能、機能の向上技術
    1. 粘度を制御するには?
    2. 耐候性を向上するには?
    3. 耐加水分解を向上させるには?
    4. 耐熱性を向上するには?
    5. 接着性の向上は?
    6. 柔軟性を付与するには?
    7. 透明性を上げるには?
    8. 難燃性を上げるには?
    9. 屈折率、抵抗率などの制御技術
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

2. ポリウレタンの劣化・加水分解挙動とその評価法

(2015年9月7日 12:50〜14:20)

ポリウレタンの加水分解は、製品の力学特性の低下や外観の悪化などの劣化をもたらす。本講義では、スポーツシューズ用途に用いられるポリウレタン系熱可塑性エラストマーを例に、加水分解による力学物性の変化、さらに、その変化をもたらす構造変化を評価する手法について概説する。
  1. ポリウレタンの加水分解
    1. ポリウレタンの構造
    2. ポリウレタンの材料特性
    3. ポリウレタンの加水分解劣化
  2. 加水分解による力学物性の変化
    1. 引張特性
    2. 動的粘弾性特性
    3. 摩耗特性
  3. 加水分解による構造変化の解析
    1. GPC測定
    2. DSC測定
    3. パルス法NMR測定
    4. X線回折測定
  4. 加水分解の対策
    1. 材料の選択
    2. 配合
    3. 加工
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 浅井 清次
    浅井技術士事務所/MC Labo 代表 愛知工業大学 (非常勤講師)
  • 岩蕗 仁
    岡山県工業技術センター 研究開発部 高分子グループ

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/19 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/9/19 エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選び方、使い方 オンライン
2025/9/22 開発・設計・生産技術者のための樹脂材料の基礎及び、樹脂成型技術と金型設計入門セミナー オンライン
2025/9/22 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2025/9/24 摩擦振動・異音の入門講座 オンライン
2025/9/25 アクリレートモノマー・オリゴマーの種類、特徴、重合と新しい分子設計の考え方 オンライン
2025/9/25 押出・延伸・冷却による構造制御と可視化・解析による機能発現の最適化 オンライン
2025/9/25 バリアフィルム作製の基礎とガス透過性メカニズム・評価技術および最新技術動向 オンライン
2025/9/25 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/9/25 押出加工の基本技術とトラブル対策、品質向上策 オンライン
2025/9/26 プラスチック破壊メカニズムの基礎と材料強度設計 オンライン
2025/9/26 押出加工の基本技術とトラブル対策、品質向上策 オンライン
2025/9/26 感光性材料の基礎・種類・特性と設計における留意点 オンライン
2025/9/26 レオロジーを特許・権利化するための基礎科学、測定技術、知財戦略 オンライン
2025/9/26 ソフトマテリアルの摩擦・摩耗メカニズムおよび材料内部のひずみや接触挙動の可視化技術と摩擦・摩耗制御への応用 オンライン
2025/9/29 バリアフィルム作製の基礎とガス透過性メカニズム・評価技術および最新技術動向 オンライン
2025/9/29 プラスチック破壊メカニズムの基礎と材料強度設計 オンライン
2025/9/29 車載用プラスチックの基礎と最新動向 愛知県 オンライン
2025/9/29 5G/6G時代の高周波基板向け低誘電損失材料に対する材料設計・技術開発動向とその実際技術 オンライン
2025/9/29 PVA (ポリビニルアルコール) の基礎と高機能化 オンライン

関連する出版物