技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ラボにおける生データの電子化と電子記録の信頼性確保

演習で学ぶCSV入門講座

ラボにおける生データの電子化と電子記録の信頼性確保

~PIC/S、FDA、厚労省の最新要件をふまえ / 演習「市販標準機器の導入バリデーション」を通して理解を深める (付録CD付き)~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年8月31日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ER/ES/CSVの基礎
  • ラボ機器のデータ完全性確保のポイント
  • ラボ機器の合理的CSV方法
  • 適正管理ガイドラインの解釈と実務対応
  • 適正管理ガイドライン査察への対応
  • FDAコンピュータ指摘の実際 (107件)
  • PIC/SのGMP不適合報告にみるコンピュータ指摘 (16件)
  • PIC/Sのコンピュータ要件
  • PIC/SおよびFDAのデータ完全性 (Data Integrity) 指摘の傾向
  • 紙生データ機器からの電子記録取り出しとデータ加工
  • 紙生データHPLCへのFDAコンピュータ指摘
  • 電子生データへの署名方法
  • 電子生データに求められる監査証跡
  • 電子生データの管理

プログラム

 PIC/S加盟承認に向けたGMP施行通知の改正によりバリデーション基準が全面改正され、DQの要件化や電子記録変更時の理由記録などが求められるようになった。PIC/S Annex 11においてはソフトウェアカテゴリ3機器に対してDQを求めており、適正管理ガイドラインベースの対応を強化する必要がある。また、生データとする電子記録や監査証跡対象の電子記録を規定するよう求めており、ERES指針ベースの対応も強化する必要がある。
 本講座では、ラボにおける電子記録と生データの信頼性を確保するためのERES対応とCSV対応を、PIC/S、FDAおよび厚労省の最新要件をふまえて体系的に説明する。さらに、URS作成、バリデーションアプローチ策定、トレーサビリティマトリクス作成の演習を行い、座学内容を体で覚えていただく。また、付録CDに収載する豊富な解説文書により、後日の復習が可能である。
 ERES/CSV対応を体系的に説明するなかで、実例を示しながら以下のような点を具体的に説明する。

  • ラボ機器・電子記録の真正性確保
  • 紙生データ機器からの電子記録取り出しとデータ加工
  • HPLCの紙生データに対するFDA指摘
  • 監査証跡・定期レビューのPIC/S要件とFDA指摘
  • IT基盤の適格性評価(PIC/S要件)
  • 既存機器/システムのバリデーション
  • HPLCのカテゴリ分類(HPLCメーカによりカテゴリ分類が異なる)
  • カテゴリ3/4の分類基準とグレーゾーンのバリデーション方法
  • DQおよびシステムアセスメントの位置づけ
  • スプレッドシートのバリデーション方法

 ER/ES, CSVに馴染みのなかった方にも理解していただけるよう、ERES/CSVの基礎から説明する。PIC/Sのコンピュータ指摘16件やFDAのコンピュータ指摘100件などを事例として紹介し、必要とされる対応レベルの感覚を身につけていただく。

  • ER/ES: Electronic Records, Electronic Signatures (電子記録、電子署名)
  • CSV: Computerized System Validation (コンピュータ化システムバリデーション)
  1. 第一部:これだけは知って頂きたいER/ES, CSVの基礎知識
    1. 電子記録・電子署名の要件
      • 厚労省ER/ES指針
      • Part 11
      • Annex11
    2. CSVの基礎
      • IQ/OQ/PQの要件と実施方法
      • DQとリスクアセスメント
      • URS、FS、DSなどの仕様書に記載すべきこと
      • バリデーション計画書/報告書などのCSVドキュメントに記載すべきこと
      • トレーサビリティマトリクスの活用
    3. GAMP5のポイント
  2. 第二部:生データの電子化対応
    1. 生データとは
    2. 紙生データHPLCへのFDAコンピュータ指摘
    3. PIC/SおよびFDAのデータ完全性 (Data Integrity) 指摘
    4. 電子生データへの署名方法
    5. 電子生データに求められる監査証跡
    6. 電子生データの管理
  3. 第三部:コンピュータ化システム適正管理ガイドライン
    1. ガイドラインの基礎
    2. ガイドライン対応
      1. 質疑応答集 (Q&A) のポイント
      2. パブリックコメント当局回答のポイント
      3. 構成設定とカテゴリ分類基準
      4. カテゴリ3/4グレーゾーンのバリデーション
      5. GAMP4/5ベースのCSVへの対応方法
      6. 既存システムの対応方法
      7. GMP適合性調査の実施方法
      8. 自己点検の項目
  4. 第四部:コンピュータ化システムのPIC/S対応
    1. PIC/Sとは
    2. PIC/SのGMP不適合報告にみるコンピュータ指摘16件の紹介
    3. PIC/S GMP「第4章 文書化」における要件
    4. PIC/S GMP Annex11「コンピュータ化システム」における要件
    5. EMAのAnnex11 Q&A
    6. PIC/S 査察官向けガイダンス PI 011-3
  5. 第五部:事例研究
    1. スプレッドシートのバリデーションと管理
    2. コンピュータ組込機器のバリデーション
    3. 監査証跡のレビュー:FDA指摘とAnnex 11要件
    4. FDAコンピュータ指摘107件の紹介
  6. 第六部:演習「市販標準機器の導入バリデーション」 (30分)
    1. URSの作成
    2. バリデーションアプローチの策定
    3. トレーサビリティマトリクスの作成
      ※CSV文書例を演習解答として配布し解説
      • URS
      • バリデーション計画書/報告書
      • トレーサビリティマトリクス
  7. 質疑応答
    • CSV/ERESに関し、日常の業務において困っていることや疑問などにお答えする。

付録CDに収載する解説文書 (全73ファイル)

  • 適正管理ガイドライン コメント挿入版 (44ページ)
  • カテゴリ分類とバリデーションアプローチ (24ページ)
  • スプレッドシートの管理とバリデーション (14ページ)
  • FDAのコンピュータ指摘107件 (66スライド)
  • PIC/SのGMP不適合報告 (コンピュータ指摘の16件)
  • FDA Part 11対訳 (17ページ)
  • FDA ガイダンス Scope and Application 対訳 (24ページ)
  • Annex 11 対訳 (8ページ)
  • Annex 11 に対するEMAのQ&A 対訳 (8ページ)
  • PIC/S査察官向けガイダンス PI 011-3 抜粋対訳 (31ページ)
  • 厚労省令第44号の解説・GMP編 (20ページ)
  • バリデーション文書例 (ワードファイル)
    • バリデーション計画書 (15ページ)
    • ユーザー要求仕様書 (10ページ)
    • トレーサビリティマトリクス (9ページ)
    • バリデーション報告書 (10ページ)
  • その他、改正バリデーション基準、GMP事例集 (2013年版) など関連法令を多数収載

講師

  • 望月 清
    合同会社 エクスプロ・アソシエイツ
    代表

会場

ゆうぽうと

5F さわらび

東京都 品川区 西五反田8-4-13
ゆうぽうとの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/17 データインテグリティを踏まえたGMP文書・SOP・記録の作成と管理 オンライン
2024/5/17 医薬品製剤の生物学的同等性とその定量的な予測方法の現状 オンライン
2024/5/20 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP - QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2024/5/20 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/20 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/20 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 オンライン
2024/5/21 GMP工場の設備設計および維持管理のポイント オンライン
2024/5/21 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/21 医薬品開発におけるグローバルマーケットを見据えた知財戦略と出願・権利化選定/評価 オンライン
2024/5/22 実務で使える製造販売後調査等 (GPSP) 実施における留意点 オンライン
2024/5/22 診断薬業界に求められるビジネスモデルと事業・製品戦略 オンライン
2024/5/23 希少疾患の臨床開発・承認申請戦略 戦略構築への活用 オンライン
2024/5/23 化粧品における薬機法・景品表示法・公正競争規約の留意点 オンライン
2024/5/23 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ) の薬価算定の実際と薬価戦略 オンライン
2024/5/23 医薬品 洗浄バリデーションセミナー オンライン
2024/5/24 マテリアルインフォマティクスの材料開発への適用と活用事例 オンライン
2024/5/24 動物用医薬品開発の為の医薬品試験データの活用法と評価 オンライン
2024/5/24 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン
2024/5/24 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/5/27 神経障害性疼痛の最新治療とメディカルニーズ オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法