技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウム電池用セパレータの高耐熱コーティング技術

出力を低下させずに、耐熱性との両立を実現する手法を徹底解説

リチウム電池用セパレータの高耐熱コーティング技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ポリオレフィン微多孔膜の概要とコーティングによる機能付与について解説し、高分子化合物(ポリエチレン)セパレータの特性とコーティング技術、コーティングによるリチウムイオン電池セパレータの高機能化技術について詳解いたします。

開催日

  • 2015年8月18日(火) 10時30分16時00分

受講対象者

  • リチウムイオン電池に関連する技術者、開発者、研究者
  • リチウムイオン電池で課題を抱えている方

修得知識

  • 高分子化合物(ポリエチレン)セパレータの特性とコーティング技術
  • コーティングによるリチウムイオン電池セパレータの高機能化技術
  • セパレータにおける無機粒子層コーティングによる耐熱性向上について

プログラム

第1部 高分子化合物 (ポリエチレン) セパレータの特性とコーティング技術

(2015年8月18日 10:30〜12:00)

  1. セパレーター概略
    1. 二次電池用セパレーターの種類
    2. 湿式と乾式の製造方法とその特徴
    3. 高耐熱・高機能化アプローチの概要
    4. 市場規模とその動向
  2. 顧客からの要請とセパレーターとしての対応
    1. 要請項目の整理
    2. 要請項目への対応
    3. 特許から見たセパレーターの流れ
  3. 当社のセパレータの概要
    1. 当社標準的スペック
    2. コーティングセパレーター
    3. 今後の展開
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第2部 コーティングによるリチウムイオン電池セパレータの高機能化技術

(2015年8月18日 13:45〜15:15)

近年、リチウムイオン二次電池の高性能化・高機能化の要求に伴い、 セパレータに対する要求も現状のポリオレフィン微多孔膜では達成 しえないもの、例えば耐熱性などが出てきており、その要望を満た す1つの手法としてそのような機能付与を目的とした、ポリオレフィン微多孔膜へのコーティングがある。そのような背景から、本講 演ではポリオレフィン微多孔膜の概要とコーティングによる機能付与について解説する。
  1. リチウムイオン電池と電池セパレータの要求特性
  2. ポリオレフィン微多孔膜の現状と課題
  3. ポリオレフィン微多孔膜へのコーティング
    1. 機能化のターゲットと現状 3-2 コーティング技術
    2. 耐熱性向上 3-4 接着性付与
    3. 濡れ性向上 3-6 耐酸化性付与
  4. 不織布へのコーティング
    1. 不織布系セパレータの特徴と課題
    2. 不織布コーティングセパレータ
    3. 過充電の防止
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

第3部 セパレータにおける無機粒子層コーティングによる耐熱性向上

(2015年8月18日 15:30〜17:00)

  1. リチウムイオン二次電池用セパレーターについて
  2. リチウムイオン二次電池用セパレーターの基礎
    1. コーティングによるセパレータの耐熱性向上
      1. 表面へのシリカナノ粒子複合膜コーティング
      2. 無機粒子層コーティングによる耐熱性向上
      3. シロキサングラフトによるセパレータの耐熱性向上
  3. ナノファイバーと多孔質膜の紹介
  4. エレクトロスピニング技術
  5. ナノファイバーの生産 (ノズル方式とノズルレス方式の違い)
  6. 電子材料への用途展開事例 (セパレーターを含む)
  7. ナノファイバー膜の性能と評価 (多孔度、孔径、ポリマーの種類、強度、透過性能)
  8. 国内外の最近の動向
    1. 国内企業の動向 フィルター、セパレーターなど
    2. 国外の動向 アメリカ、韓国、中国、EU
    3. 国内外の製造技術の動向
    • 質疑応答・個別質問・名刺交換

講師

  • 竹居 邦彦
    ダブル・スコープ 株式会社
    取締役 経営企画本部長 CFO
  • 西川 聡
    帝人 株式会社 コーポレート新事業本部 電池部材・メンブレン部門 電池部材事業部
    部長, 帝人グループ技術主幹
  • 山下 義裕
    福井大学 繊維・マテリアル研究センター
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/19 新しいリチウムイオン電池の電極構成、特性と材料 & プロセス技術 オンライン
2025/11/21 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2025/11/25 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2025/11/27 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2025/12/5 環境負荷低減加飾と自動車内・外装加飾の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/12/5 EUバッテリー規則の最新技術動向と対応策 オンライン
2025/12/8 塗料・塗装・塗膜 (製品) の基礎知識、試験規格とその評価方法、塗料・塗膜不良への対策 愛知県 会場
2025/12/9 リチウムイオン蓄電池最適管理のための残量・劣化推定技術解説 オンライン
2025/12/9 リチウムイオン電池ドライプロセスの開発動向と製造技術 オンライン
2025/12/10 使用済みリチウムイオン電池からのレアメタルの分離、回収技術 オンライン
2025/12/11 薄膜の剥離メカニズムと密着性の評価、改善手法 オンライン
2025/12/11 Roll To Roll製造における工程技術の基礎と実践的アプローチ オンライン
2025/12/11 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2025/12/11 レオインピーダンスによる電池材料・機能性材料のその場解析 オンライン
2025/12/12 塗装・コーティング・フィルム製造現場のゴミ・異物対策セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/12/12 Roll To Roll製造における工程技術の基礎と実践的アプローチ オンライン
2025/12/12 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2025/12/15 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2025/12/16 AEM (アニオン交換膜) 型水電解の基礎、要素材料・要素技術および最新動向と今後の展望 オンライン
2025/12/16 全固体電池における技術・研究開発の現状と今後の動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/6/13 LiBメーカー主要7社 (CD-ROM版)
2022/6/13 LiBメーカー主要7社
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2022/4/11 世界の車載用LIBのリユース・リサイクル 最新業界レポート
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍 + PDF版)
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/8/20 2021年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2021/6/22 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル2021
2021/4/26 全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場 (書籍版 + CD版)
2021/4/26 全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場