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EUバッテリー規則の最新技術動向と対応策

EUバッテリー規則の最新技術動向と対応策

~カーボンフットプリント、デューデリジェンス、デジタルバッテリーパスポートの最新要件 / 適合宣言からサプライチェーン管理まで、実務で押さえるべき対応策~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、すでに適用が始まった「EUバッテリー規則;REGULATION (EU) 2023/1542」の基礎から解説し、今後導入が予定されるカーボンフットプリント算定やサプライチェーン・デューデリジェンス要件、デジタルバッテリーパスポートなどの最新動向を詳しく解説いたします。
加えて、未だ不透明な部分や適用日が延長された要件についても現状を踏まえて整理し、企業がとるべき実務対応の方向性をわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年12月5日(金) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 欧州向けバッテリーおよびバッテリー搭載製品の開発・規制・調達担当
  • バッテリー部材サプライヤー
  • 企業サスティナビリティ推進担当

修得知識

  • EUバッテリー規則の概要と現時点での適用要件
  • カーボンフットプリント、デューデリジェンス、リサイクル要件の最新情報
  • CEマーキング取得に向けた技術文書・適合宣言の実務ポイント
  • 不透明な規制環境での企業対応の方向性と対策
  • サプライチェーン・サスティナビリティ対応に役立つ最新知識

プログラム

 2023年8月に発効された「EUバッテリー規則;REGULATION (EU) 2023/1542」は、2024年8月18日以降、法規に従ってバッテリーの適合性評価が実施され、技術文書が作成された、適合宣言書/CEマークのあるバッテリーのみEU市場での流通を認めています。
 そして、この後サスティナビリティ関連要件が順次適用日を迎えることで、各サスティナビリティ要件への準拠対応を余儀なくされる経済事業者のご担当者様は、要件についてしっかりとご理解を深め、備えに焦点を合わせる必要に迫られているものと拝察いたします。
 一方で、カーボンフットプリント要件における細則の発行は大幅に遅延しており、且つバッテリーデューデリジェンス要件も当初の適用日を2年間延長する措置が発表されました。さらに言えば、本規則の一部要件において必要となる第三者検証・評価を司る、Notified Body (ノーティファイドボディ) も未だ公表されていません。このような不透明な状況が続く中で、正解の見通せない準備対応をされる企業のご担当者様のお役立てに少しでもなる様、本講演は企図されました。
 本セミナーでは「いまさら聞けない…」ポイントを再確認する場として、そして未だ明示されていないポイントを再検証する場としてご活用いただけましたら幸甚に存じます。

  1. 欧州バッテリー規則の概説および現状
    1. 欧州バッテリー規則の概要と主要な経済事業者の責務
    2. 現時点で適用される評価要件
      1. Art.6 物質の制限要件
      2. Art.10 性能と耐久性要件
      3. Art.12 定置型バッテリーエネルギー貯蔵システムの安全性要件
      4. Art.13 ラベル、マーキング、および情報要件
    3. 適合宣言までの対応
      1. 技術文書作成
      2. CEマーキング
      3. 適合宣言書
    4. その他要件
  2. Art.7 カーボンフットプリント要件とその対策
    1. 欧州バッテリー規則のカーボンフットプリント要件の概要
      1. 宣言書に含まれる情報
      2. カーボンフットプリントの算定方法に含まれる主要素と定義
      3. 機能単位とリファレンスフロー
      4. システム境界
      5. 企業固有のデータセットと二次データの使用
    2. 委任法、実施法の草案
      1. 電気自動車用バッテリー
  3. Chapter 7 バッテリーデューデリジェンス要件とその対策
    1. 欧州バッテリー規則のデューデリジェンス要件の概要
    2. サプライチェーンデューデリジェンスの原則とリスク関与の範囲
    3. バッテリーサプライチェーンデューデリジェンスメソッドロジー
  4. その他のサスティナビリティ要件
    1. リサイクルコンテント要件
    2. デジタルバッテリーパスポート
    • 質疑応答

講師

  • 邱 亮達
    テュフズードジャパン 株式会社 MO&RI事業部 IS CAC部 サスティナビリティサービス
    マネージャー
  • 渡辺 亨
    テュフズードジャパン 株式会社 COM事業部
    テクニカルマネージャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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