技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品における糖鎖解析/確認試験と規格及び糖鎖関連品質試験方法の設定・バリデーション

バイオ医薬品における糖鎖解析/確認試験と規格及び糖鎖関連品質試験方法の設定・バリデーション

~実例を交えた規制当局の考えに応じたデータ取得~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、バイオ医薬品の開発過程、申請データの取得時及び開発後の評価の留意点について解説し、開発QCおよび申請データ取得における実務上のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2015年7月6日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • バイオ医薬品の技術者、研究者
  • 医薬品の申請担当者

修得知識

  • 品質管理あるいは構造解析において糖鎖評価のポイント
  • 糖鎖試験法として必要な分析技術
  • 実際のデータ取得時及び解析時の留意点
  • 規格試験方法の確立と規格値設定根拠の実務的な考え方 (事例紹介)
  • 糖鎖関連試験及び品質試験法における性能評価手法 (事例紹介)

プログラム

第1部 「バイオ医薬品の糖鎖解析と開発過程での糖鎖確認試験~実例をふまえた開発過程,申請データの取得時及び開発後の評価の留意点~」

(2015年7月6日 10:30〜13:00)

バイオ医薬品の多くは糖タンパク質性医薬品であり、その糖鎖が生理活性、安定性、体内動態等に重要な影響を与えることが知られている。したがって、開発過程、申請データの取得時及び開発後のいずれの段階でも、品質管理あるいは構造解析において糖鎖を評価する必要がある。また、バイオ後続品においても糖鎖の評価は重要である。本講座では、糖タンパク質糖鎖の評価に必要と考えられる試験法について実例を交えながら紹介する。

糖タンパク質性医薬品の糖鎖試験法として必要な分析技術について理解を深めていただく。また、実際のデータ取得時及び解析時の留意点について実例を交えながら紹介する。

  1. バイオ医薬品の特徴とガイドラインについて
    1. 化学合成品とバイオ医薬品の違いについて
    2. ガイドライン (Q6B等) について
    3. バイオ医薬品の構造と不均一性の要因
  2. 糖タンパク質の糖鎖について
    1. 糖タンパク質糖鎖の役割
    2. 糖タンパク質の構成糖について
    3. グリコシド結合及び糖鎖結合位置について
    4. 糖鎖構造について
  3. 糖鎖解析技術
    1. 単糖分析
      1. 単糖分析法概略
      2. 単糖の遊離
      3. 単糖のHPLC及びGCによる分析及び測定例
    2. オリゴ糖鎖の分析及び糖鎖マッピング
      1. オリゴ糖鎖の分析法概略
      2. オリゴ糖鎖の遊離
      3. オリゴ糖鎖の誘導体化
      4. オリゴ糖鎖のHPLC,LC-MS/MS,CE等による分析及び測定例
    3. 糖ペプチドの分析
      1. 糖ペプチドの分析法概略
      2. プロテアーゼ消化
      3. 糖ペプチドのLC-MS/MSによる分析及び測定例
    4. 糖鎖結合位置の解析
      1. 糖鎖結合位置の解析法概略
      2. 糖鎖結合位置の解析
    5. 糖タンパク質のグリコフォームの分析方法及び測定例
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 「規格試験及び糖鎖試験方法の設定・評価~実例を交えた規制当局の考えに応じたデータ取得方法~」

(2015年7月6日 13:45〜16:30)

本講では、主にバイオ医薬品およびワクチンの開発QC担当および申請データ取得を予定されている方に、バイオ医薬品およびワクチンの開発における規格試験及び糖鎖関連品質試験方法の設定とバリデーションを実施する上で実務的な重要ポイントについて実例を交えながら説明を行う。

  • 規格設定・バリデーション実施方法に関する実務的な知識
  • 規制当局の考えに応じたデータ取得方法
  • 糖鎖関連試験の実務的な知識
  1. 規格試験設定に関するレギュレーション
  2. 規格設定に関する基本的な考え方
    1. 規格設定の手順
    2. 安定性試験と規格設定
  3. 規格試験方法の確立と規格値設定根拠の実務的な考え方 (事例紹介)
    1. 製造方法における糖鎖構造管理方法
    2. 開発初期における糖鎖構造と機能の評価方法
    3. 糖鎖関連試験方法
  4. 分析バリデーション実施に関する基本的な考え方
    1. 分析能パラメータの評価ポイント
    2. 基準値設定の根拠
    3. 開発段階における分析バリデーション
  5. バイオ医薬品の糖鎖関連試験及び品質試験法における性能評価手法 (事例紹介)
    1. 抗体の糖鎖プロファイル分析
      1. 特異性評価
      2. 真度評価
      3. 精度評価
    2. ペプチドマップ試験法
      1. 特異性評価
      2. 精度評価
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 水野 保子
    株式会社 東レリサーチセンター ライフサイエンス営業部
  • 中島 和幸
    株式会社ARCALIS CMC開発センター
    GM (General Manager)

会場

ゆうぽうと

5F たちばな

東京都 品川区 西五反田8-4-13
ゆうぽうとの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/7 医薬品と医療機器の早期承認取得のためのPMDA戦略策定のポイント オンライン
2024/6/7 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/6/7 原薬におけるMF登録・記載・適合性調査・照会対応とプロセスバリデーション結果を基にしたMFへの落し込み オンライン
2024/6/10 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/10 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/6/10 成功/失敗事例から学ぶコンパニオン診断薬の開発戦略と課題 オンライン
2024/6/11 失敗事例から学ぶGMP教育訓練とクオリティカルチャー オンライン
2024/6/11 分析法バリデーションにおける改訂ICH Q2, Q14の動向 オンライン
2024/6/11 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/6/11 非無菌製剤製造時の清浄度を考慮した品質管理と査察を意識した留意点 オンライン
2024/6/11 医薬品包装資材の供給者管理と工程バリデーションの留意点・トラブル解決事例 オンライン
2024/6/11 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2024/6/11 新規モダリティ医薬事業価値最大化のための薬価戦略・事業化戦略策定のポイント オンライン
2024/6/11 医薬品・医療機器包装における3極 (日欧米) 法規制の比較と申請書記載方法 オンライン
2024/6/11 承認申請パッケージにおける外国データ利用のポイントと対面助言の事例 オンライン
2024/6/11 GCP監査の基礎と効果的な監査実施 オンライン
2024/6/11 PIC/S GMP Annex I改定セミナー オンライン
2024/6/12 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるGCTP省令等ハード・ソフトの要求事項及び手順書を含むドキュメントの作成 東京都 会場・オンライン
2024/6/12 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/12 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応