技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子成形におけるコンピューターシミュレーションの活用技術

高分子成形におけるコンピューターシミュレーションの活用技術

~繊維・フィルムでの事例を中心として~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、繊維とフィルムで経験してきたシミュレーションの事例を紹介しながら研究開発にどのように活用されてきたかを解説いたします。

開催日

  • 2015年4月27日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 高分子成形に関わるコンピューターシミュレーションの歴史と種類
  • 研究開発の活用方法や、その効果

プログラム

 高分子成形に関わるコンピューターシミュレーションは、研究開発における補完技術の一つと位置付けられ、活用の仕方によって大きな力を発揮する。近年のコンピューターの発達により、複雑な計算や現象のシミュレーションなどが容易にできるようになってきているが、研究開発にシミュレーション技術を活用するためには、計算によってどんな情報を得てどのように使うかが大切である。
 単に市販のプログラムを使って計算するだけでなく、研究開発過程で現れる現象や挙動をモデル化し、基礎式を誘導して数値計算することにより、必要なアウトプット量を求め、評価、活用することにより研究開発に役立てることができる。

  1. はじめに
  2. シミュレーションの対象となる高分子成形技術
    1. 繊維関係
      1. 紡糸技術の分類
      2. 紡糸シミュレーションの種類と開発経緯
    2. フィルム関係
      1. 製膜技術とシミュレーション
      2. 延伸技術とシミュレーション
    3. その他
  3. シミュレーションの目的と意義
  4. シミュレーションの実行手順
  5. 事例紹介
    1. 繊維関係
      1. 単孔系溶融紡糸 (エアーギャップ紡糸含む)
        1. 基礎式および材料物性などの関連式
        2. アウトプット量と応用例
          • エアーギャップ紡糸の基礎挙動~高強力・高弾性率化、紡糸安定性関係
          • 単糸内温度分布~糸条断面内分子配向
      2. 多孔系溶融紡糸
        1. 基礎式および材料物性などの関連式
        2. アウトプット量と応用例
          • 基本紡糸挙動 (糸条断面積、走行速度、張力など)
          • 紡糸応力~分子配向 (複屈折度Δn) の推定
          • クエンチ・反クエンチ側糸条の挙動差
          • 単糸間斑~紡糸条件、ノズル孔配列など
      3. スパンボンド紡糸
        1. 基礎式および材料物性などの関連式
        2. アウトプット量と応用例
          • 紡糸挙動 (特に、エジエクター条件との関係など)
          • スパンボンド糸の繊度~紡糸条件
      4. 乾式紡糸
        1. 基礎式および材料物性などの関連式
        2. アウトプット量と応用例
          • 基本紡糸挙動 (糸条断面積、走行速度、張力など)
          • 溶剤残存率, 糸条たわみ量~設備設計指針 (特に、チャンバー 条件など)
          • 繊維物性、繊維構造の推定
      5. 紡糸不安定性 (ドローレゾナンス) 現象解析
        1. 非線形、非定常解の基礎式および解法
        2. ポリマーレオロジーとの関係
        3. 現象発生要因の把握 (ポリマー、プロセス因)
      6. その他
    2. フィルム関係
      1. 製膜におけるネックイン現象
        1. シミュレーションのモデル化
        2. ネックイン量のポリマー、プロセス因との関係
      2. 延伸による高次構造変化
        1. シミュレーションのモデル化
        2. 延伸条件~構造変化⇒延伸条件適正化
      3. 延伸によるボイド発現
        1. 非相溶ブレンド系の界面剥離現象
        2. 合成紙への応用
      4. 二軸延伸におけるボーイング現象
        1. テンター部における現象の把握
        2. ボーイング低減策の提案
      5. その他
  6. おわりに
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/23 プラスチックレンズの基礎とトラブル対策事例 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/27 スパッタリング薄膜の密着性改善技術とトラブル対策 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 セラミックス材料の成形・焼結プロセスの基礎と機械・機能性向上のための微構造制御 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 フィルムへの塗工技術とプロセス最適化、トラブル対策 オンライン

関連する出版物