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実用 フィラー分散のコツ

実用 フィラー分散のコツ

~フィラー高分散のための界面特性評価と界面制御~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、実用的なナノ粒子等フィラーの分散制御や評価法など、フィラー分散に役立つ最新評価手法について解説いたします。

開催日

  • 2014年6月6日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • フィラー・微粒子分散に関連する技術者
    • 磁性材料
    • 液晶
    • 有機EL
    • 太陽電池
    • 燃料電池
    • 二次電池 など

修得知識

  • 分散の基礎
  • フィラー分散の問題と対策
  • フィラー-媒体界面特性の評価法

プログラム

 近年、エレクトロニクスメーカー等によって製品化されている多くの新商品は、磁性材料、液晶、有機EL、太陽電池、燃料電池、二次電池等、いずれも微粒子・ナノ粒子などのフィラーを溶液や樹脂などの媒体中に分散させる工程を経て製品化される。しかし、活用される実用分散体は粒子濃度が高いが故に光をプローブとする従来法を適用することは難しく、十分な評価が行われていないのが現状である。
 本講では、分散度の定義など基礎的事項の説明だけでなく、実用ナノ粒子等フィラーの分散制御やその評価法など、フィラー分散体開発に役立つ最新評価手法について解説する。とくに高分散を達成するための鍵となるフィラー-媒体界面特性評価法、とくに手法の出現が待たれていたナノ粒子の親・疎水性評価法について最近開発した実用的手法を紹介する。フィラー表面の親・疎水性評価、溶媒への親和性評価を行いたくても適当な手法がなくて諦めておられた方に聴講して頂ければ幸いである。

  1. フィラー分散体開発で遭遇する問題点の傾向と対策
    1. 1次粒子の評価法と凝集粒子の評価法は違うの?
    2. フィラー粒子の粒度分布を測定するための最適手法とは?分散体を希釈して測ってもよいのか?
    3. 分散度と分散安定性の定義とは?実用系で観察される現象とそれへの対策
    4. 同じように作っても、特性はなぜ違うのか?ロット間の差を見出す
    5. トラブルの原因は界面特性にあり?
  2. フィラー分散体の分散性評価方法
    1. 遠心沈降分析法による評価
      • スクリーニングおよび品質管理法としての活用法
    2. 超音波スペクトロスコピーによる評価
      • 原因究明手法としての活用法
    3. パルスNMR法による評価
      • プロセス管理法・粉砕工程管理法としての活用法
  3. ナノ粒子/溶媒界面特性
    • 濡れ性、親水性、疎水性 の重要性と特性評価方法
    1. 濡れ性の定量化・数値化とHSP
      • Hansen Solubility Parameter
    2. 電位差滴定法
      • 酸・塩基反応を用いた表面官能基分布の評価
    3. 遠心沈降分析法
      • 遠心法を用いたHSP評価の概要と実施例紹介
    4. パルスNMR法
      • NMR法を用いたHSP評価の概要と実施例紹介
    • 質疑応答

講師

  • 武田 真一
    武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社
    代表取締役

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の20,000円(税別) / 21,600円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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