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ポリベンゾオキサジンの基礎・分子設計と耐熱性・強靭化・柔軟性の向上

ポリベンゾオキサジンの基礎・分子設計と耐熱性・強靭化・柔軟性の向上

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年5月23日(金) 13時00分16時30分

修得知識

  • ポリベンゾオキサジンの基礎
  • ポリベンゾオキサジンの開発の現状
  • ポリベンゾオキサジンの可能性と課題

プログラム

 ポリベンゾオキサジンは環状モノマーの開環重合で得られる新しいタイプのフェノール樹脂として注目されている。
 従来のフェノール樹脂の特性に加え、ポリベンゾオキサジンはそのユニークな分子構造に起因し、優れた寸法安定性、低吸水性、低表面自由エネルギーなど多くの特徴を有する。また、多様な原料が入手できるため、分子設計の自由度が高い。同様に、ポリマーアロイ、共重合、有機―無機ハイブリッドなど、ポリベンゾオキサジンの変性の方法も多様であり、ガラス転移温度は容易に300℃を超え、強靭で柔軟なフィルムも作製できる。
 本講座では、ポリベンゾオキサジンの基礎から多様な分子設計・材料設計を紹介し、ポリベンゾオキサジンの豊かな可能性と残された課題について述べる。

  1. ポリベンゾオキサジン
    1. 環状モノマーの合成と開環重合
    2. 硬化物の特徴と用途
  2. 新規モノマーの分子設計
    1. 強靭化に向けた分子設計
    2. 耐熱性向上に向けた分子設計
    3. 架橋性官能基の導入
    4. 液晶性ベンゾオキサジン
  3. 高分子量ベンゾオキサジンの分子設計
    1. オキサジン環形成による高分子量化
    2. 高分子量ベンゾオキサジンからの硬化物の特徴
    3. オキサジン環含有モノマーの重合による高分子量化
  4. ポリマーアロイ
    1. ポリイミドとのアロイ化
    2. 液状ゴムとのアロイ化
  5. 共重合
    1. ビスマレイミドとの共重合
    2. 他の共重合系
  6. 有機-無機ハイブリッド
    1. 層状粘度鉱物とのナノコンポジット
    2. ゾル-ゲル法によるハイブリッド
  7. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 竹市 力
    豊橋技術科学大学 環境・生命工学系
    名誉教授 / シニア研究員

会場

東京流通センター

2F 第4会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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