技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

太陽光発電ビジネスクレーム対応完全ガイド

太陽光発電ビジネスクレーム対応完全ガイド

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、太陽光発電事業の最新の話題を解説し、太陽光発電所のM&Aの注意点や、トラブル対策についても詳解いたします。

開催日

  • 2013年12月16日(月) 14時00分 16時00分

プログラム

 2012年7月に再生可能エネルギーの全量買取制度が導入されて、1年以上がたち、運転を開始する発電所も登場してきた。また太陽光設備認定取得者に対して経済産業省の報告書徴収が行われ、建設途中の太陽光発電所の売買も活発化している。
権利の売買については、きちんとしたデュー・ディリジェンス (DD) を行って購入しないと、購入後に想定外の事態に発展しトラブル事例になることが懸念される。
また、いわゆる3点セットと言われる、①土地権利関係、②設備認定、③電力会社への接続契約申し込みの地位がばらばらの主体に帰属して、それらをまとめて購入しないと後でトラブルに発展するリスクがある。権利購入代金の支払い方は、DDで発見した当該発電所固有の許認可や送電線用地の取得状況に合わせて分割払いとしなければならない。
完成した発電所についても、設計ミスや施工ミスにより予定していた出力が出ない場合も報告されている。この場合には設計契約や建設契約に基づいて、設計者や建設者にクレームをしなければならない。安易な完工認定や引渡を受けると、以後クレームができなくなる恐れもある。
パネルの性能保証についても、実際に保証請求をしようとするのは容易なことではない。
 パネルメーカーが倒産してしまえば、性能保証は空手形になるので、それに備えた保険商品も利用可能になってきた。
運転期間中の保守点検を怠ると、知らないうちに1ヶ月間出力 (すなわち売電代金収入) を20%損していたということも起こりかねない。太陽光発電はメンテナンスフリーというのは神話であろう。
 本講義では太陽光発電事業の最新の話題を解説し、太陽光発電所のM&Aの注意点について言及する。さらにトラブルを避けるためには、土地賃貸借契約、売電契約、建設契約 (EPC) 、運営契約 (O&M) 、パネルの調達契約と性能保証、保険契約などさまざまな契約書をしっかりと作成・交渉しプロジェクトを組成していく必要がある。また、電力会社との工事負担金の交渉も不可欠である。また、太陽光発電の屋根貸しモデルなど新しい形態に対応した契約の作成も必要となる。
 さらに最近太陽光パネルの反射光をめぐる東京高等裁判所の判決が出た。損害賠償を認めた横浜地方裁判所とまったく正反対の結論で裁判所もまだ方向性を決めかねているように思われる。

  1. 全量買取法案をめぐる最近の動き
    • ( a ) 経済産業省の報告書徴収
    • ( b ) 電力会社との交渉方法 工事負担金
    • ( c ) 東京高等裁判所の屋根の反射光をめぐる判決
  2. 太陽光発電事業のM&Aの注意点
    • ( a ) 再エネ法の許認可と売電契約
    • ( b ) 土地のデューディリジェンス
    • ( c ) パネルの交換の問題
  3. 特定契約 (電力受給契約) の内容
    • ( a ) 各電力会社の要綱との関係
    • ( b ) エネ庁モデル契約
  4. 各種契約
    • ( a ) 土地賃貸借契約
    • ( b ) 建設契約 (EPC)
    • ( c ) 運営契約 (O&M)
    • ( d ) パネルの供給契約と性能保証
    • ( e ) 保険契約
    • ( f ) 屋根貸し契約
  5. 質疑応答

講師

  • 江口 直明
    東京青山・青木・狛法律事務所 (ベーカー&マッケンジー外国法事務弁護士事務所)
    パートナー / 弁護士

会場

SSK セミナールーム
東京都 港区 西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル 4F
SSK セミナールームの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,000円 (税別) / 31,500円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 26,250円 (税込)

割引特典について

  • 複数名同時受講割引
    • 同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 26,250円(税込) で受講いただけます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 脱炭素で注目の水素エネルギーその活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池におけるドライプロセスの現状とバインダーの技術展望 オンライン
2025/2/18 ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題 東京都 会場・オンライン
2025/2/26 バイオマス資源を用いた製法転換技術 オンライン
2025/2/28 二酸化炭素を原料とした液体合成燃料の製造技術と最新動向 オンライン
2025/3/6 ペロブスカイト太陽電池の製造技術と軽量モジュールの社会実装に向けた課題 オンライン
2025/3/12 次世代太陽電池 (有機薄膜、ペロブスカイト) の基礎・課題・技術動向 オンライン
2025/3/13 米トランプ政権のエネルギー・環境政策と天然ガスの需給、新規LNGプロジェクトの最新動向 会場・オンライン
2025/3/14 蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向 オンライン
2025/3/18 水素貯蔵材料の基礎・応用、水素利用における経済性評価 オンライン
2025/3/27 米トランプ政権のエネルギー・環境政策と天然ガスの需給、新規LNGプロジェクトの最新動向 オンライン
2025/3/27 変貌する洋上風力発電、陸上風力発電の最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/28 バイオマスを取り巻く最新動向と日本企業の事業戦略 オンライン
2025/3/31 SAF (持続可能な航空燃料) の製造技術と国内外の最新動向 オンライン
2025/3/31 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2025/3/31 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2025/3/31 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2025/4/4 燃料アンモニアの政策動向と技術開発動向およびアンモニア利用の新規合成ガス・合成燃料製造技術 オンライン
2025/4/10 水素・燃料電池の基本からアプリケーションまで オンライン
2025/4/22 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/1/24 2014年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2014/1/20 太陽電池 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/20 太陽電池 技術開発実態分析調査報告書
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2013/12/10 太陽光発電向けパワーコンディショナ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/12/10 太陽光発電向けパワーコンディショナ 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/8 2014年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2013/9/27 リチウムイオン2次電池の革新技術と次世代2次電池の最新技術
2013/8/31 診療関連死の全例届出と院内調査の実施義務付けへの対処要領
2013/8/1 高効率蓄熱技術の開発
2013/7/29 2013年版 スマートメーター市場の実態と将来展望
2013/7/10 多様な熱源に対応する熱電発電システム技術
2013/6/25 ヒートポンプ〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/25 ヒートポンプ〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/21 2013年版 風力発電市場・技術の実態と将来展望
2013/5/29 化学品生産 / 石油からシェールガスへの転換
2013/5/24 分散型電源導入系統の電力品質安定化技術
2013/5/17 2013年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2013/5/10 風力発電 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/10 風力発電 技術開発実態分析調査報告書