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工場における中低温排熱利用技術動向とその実際

工場における中低温排熱利用技術動向とその実際

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、関連法規制の緩和が進むなど、今後の普及が予想される工場排熱の有効利用技術
バイナリー発電、熱電発電、蓄熱技術等を用いた工場排熱利用の最前線を解説致します。

開催日

  • 2013年4月19日(金) 10時00分 16時30分

プログラム

第1部 バイナリー発電を利用した排熱利用技術の現状と今後の展望

(2013年4月19日 10:00〜11:20)

  1. バイナリー発電の現状
  2. バイナリー発電の評価と最適化
  3. 海洋温度差発電から学ぶバイナリー発電の利用技術と展望
  4. バイナリー発電の海外の動向
  5. バイナリー発電の今後の展望
  • 質疑応答

第2部 複数工場間における低温排熱利用と低温排熱発電システムの導入

(2013年4月19日 11:30〜12:50)

 工場での熱の利用を考えると、熱としての利用をまず考え、それでも余る熱を電力変換し回収することが望ましい。このアプローチの要領を解説する。
 そして、世界で初めて、石油工場の分野で、低位熱を利用したバイナリーサイクルに基づく発電技術 (低位熱発電システム) を開発し、実用化した内容を説明する。

  1. 熱力学の第1法則と第2法則
  2. エクセルギー
  3. 熱回収と熱複合線図
  4. ピンチテクノロジー
  5. 工場全体のエネルギーシステムの最適化
  6. コンビナートの省エネルギー
  7. 千葉コンビナートでの共同省エネルギー
  8. 電力回収の熱サイクル
  9. 作動流体としてアンモニア純物質と混合物質
  10. 低位熱発電システムの実施例
  11. 低位熱発電システムの普及導入に向けた取り組み
    • 質疑応答

第3部 熱電発電による工場排熱回収技術動向とその有用性

(2013年4月19日 13:40〜15:00)

 工場などの廃熱を有効なエネルギーである電力にその場で変換できる熱電発電について、その原理、基本構成および進展著しい自動車排熱利用の現状も含めた実証システムの事例を紹介いたします。
 更に今後の発展に不可欠な高性能熱電材料の多様な研究とモジュール化技術の開発の現状を含め、将来の展望と社会で普及するための課題を説明いたします。
 最後に総括として最近の動向を含めてまとめをお話しします。

  1. 熱電発電とは?
    1. 熱電発電 (ゼーベック効果) の原理と変換効率
    2. 熱電モジュール (熱電池) による電力の取出し
    3. 熱電発電の特徴
    4. 熱電変換技術の変遷
  2. なぜ今、熱電発電か?
    1. 熱電発電と社会
    2. 熱電発電システムの構成
    3. 産業廃熱利用熱電発電システムの可能性と実証システム事例
    4. 関連システムとしての焼却炉、自動車排熱利用の現状
  3. 実用化への課題と将来展望
    1. 熱電材料技術革新の進捗
    2. 社会への導入シナリオ
    3. 熱電ロードマップによる将来展望
  4. 総括

  • 質疑応答

第4部 蓄熱技術を用いた熱輸送システム「トランスヒートコンテナ」の開発・運用

(2013年4月19日 15:10〜16:30)

 これまで回収コストがかかり、また利用先が限定されるため、環境中に放出されていた低温排熱を効率よく回収・蓄熱し、利用する技術について説明する。
 特に当社独時の技術であるトランスヒートコンテナを中心に、これまでの実績と今後の展開について説明する。

  1. トランスヒートコンテナの概要
  2. エネルギーのカスケード利用
  3. 各種蓄熱方式
  4. 排熱の利用方法
  5. フィージビリティ実施例
  6. 関係法令への対応
  7. 経済評価
  8. 導入例
  9. 関係補助金制度
  10. まとめ

  • 質疑応答

講師

  • 池上 康之
    佐賀大学 海洋エネルギー研究センター
    准教授
  • 松田 一夫
    千代田化工建設 株式会社 サスティナブルビジネス開発セクション
    リーダー
  • 梶川 武信
    湘南工科大学
    名誉教授
  • 岩井 良博
    三機工業 株式会社 エネルギーソリューションセンター 環境エネルギー推進部
    部長

会場

東京流通センター

2F 第3会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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