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自動車廃熱利用技術動向と今後の展望

自動車廃熱利用技術動向と今後の展望

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、注目集まる自動車の廃熱回収技術について、ランキンサイクルとスターリングサイクルを用いた同技術動向を解説いたします。

開催日

  • 2013年2月27日(水) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 自動車の部材の技術者、研究者

プログラム

第1部 自動車廃熱回収におけるランキンサイクルの適用

(2013年2月27日 13:00〜14:40)

ビー・エム・ダブリュー (株) 技術顧問 山根 健 氏

 自動車は走行時には高温の排気ガスを排出しており、この熱エネルギーを利用することは古くからおこなわれている。
 BMWでは、熱電発電を含むさまざまな廃熱利用の研究を行っているが、その一つとして、ランキンサイクルシステム方式も研究、実際に車載可能なシステムを試作し評価を行っている。本講演ではBMWが開発した高効率な廃熱回収実現のために採用した2系統ランキンサイクルおよびより簡便な廃熱ランキン発電システムの詳細を紹介する。

  1. 現代の自動車に求められている課題:高効率化によるCO2の削減
  2. 自動車の走行時エネルギー利用状況
    1. 走行時エネルギーフロー
    2. パワートレインのエネルギーフロー
    3. 廃熱利用と車両消費電力 (排熱利用による電力供給)
  3. 廃熱利用技術 (自動車以外では実用化されている例が見られる)
  4. BMWの廃熱利用研究紹介
    1. ターボ過給
    2. ランキンサイクルシステム (第一世代)
    3. ランキンサイクルシステム (第二世代)
    4. 熱電発電システム

  • 質疑応答

第2部 自動車廃熱回収用スターリングエンジンの可能性

(2013年2月27日 14:50〜16:30)

澤田 大作 氏

 将来の自動車エンジンに適した廃熱エネルギーの回収技術として、スターリングエンジンの可能性を,他の廃熱回収手段と比較し、その原理、特性、構成を展望する。
 特に、自動車用廃熱回収技術特有の課題への対応について、事例を含め解説する。

  1. 小型自動車用廃熱回収技術の課題
  2. 高効率自動車エンジンの将来像とその廃熱特性
  3. 代表的廃熱回収手段とスターリングエンジンの比較
  4. スターリングエンジンの基本原理と特性
  5. スターリングエンジンの基本構成の選択
  6. α型スターリングエンジンでの開発事例検討
  7. 他の研究事例の解析
  8. 廃熱回収スターリングエンジンの展望とまとめ

  • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
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