技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

微粒子の触媒活性・表面処理と粉体への機能性ナノコーティング

微粒子の触媒活性・表面処理と粉体への機能性ナノコーティング

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粉体の基礎・表面処理の基礎から解説し、機能性ナノコーティングとその応用について詳解いたします。

開催日

  • 2013年2月7日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 機能性ナノコーティングの応用に関連する技術者、品質担当者
    • 化粧品
    • 塗料
    • 高速液体クロマトグラフィー など
  • 粉体・表面処理に関連する技術者、品質担当者

修得知識

  • 粉体の基礎
  • 表面処理の基礎
  • 粉体の表面処理と機能性付与
  • 機能性ナノコーティングの応用

プログラム

 粉体は様々な産業に利用されている。また、それらの分野での製品の機能性を向上させるために粉体への表面処理が多くなされている。
 しかし、粉体への表面処理は粉体のバルクの性質に加えて粒子の性質と表面の性質があるために、とても複雑で扱い難いものである。表面処理を行うためにはまず粉体の性質を知る必要があり、本講ではまず一般的な粉体の粒子の性質と表面の性質を述べ、その後に一般的な表面処理について述べる。
 最後に粉体のあるがままの表面の触媒活性を利用したモノマーの重合によるナノコーティングと、それに機能性基を導入した「機能性ナノコーティング」について述べる。

  1. 粉体の特徴
    1. 粉体の粒子的性質
      • 粒子の大きさ
      • 粒子の形
    2. 粉体の表面の性質
      • 幾何学的構造
      • 表面積、細孔分布
      • 吸着
      • 表面官能基
      • 電荷、等電点、
      • 濡れ
  2. 粉体の触媒活性
    1. 触媒作用とは
      • 触媒反応器
      • 触媒の発現機構と表面の測定法
    2. モデル反応を用いた固体酸・塩基の評価法
      • 粉体によるイソプロピルアルコールの脱水・脱水素と固体酸・固体塩基
      • 固体酸へのアルカリ添加効果
      • 粉体による香料成分の分解
    3. 粉体による油脂の酸化
      • 熱測定による粉体の油脂酸化能の評価
  3. 粉体の表面処理
    1. 固相による方法
      • メカノケミカル処理
      • ナノ・ミクロ粒子複合化
    2. 液相での反応
      • 金属の被覆
      • 金属酸化物の被覆
        • 沈殿法
        • ゾル-ゲル法
        • 水熱合成法
      • 有機物の被覆
        • 表面官能基との反応
        • カップリング剤
        • コーティング
      • ポリマーの被覆
        • カプセル化法
        • シリコーン処理
        • フッ素系ポリマー処理
  4. 機能性ナノコーティング
    1. 粉体の触媒活性によるモノマーの重合
      • プロピレンオキシドの重合
      • スチレンの重合
      • ジメチルシロキサンの重合
    2. 環状メチルシロキサンによるナノコーティング
      • コーティング方法
      • ナノコーティングされた粉体のキャラクタリゼーション
      • ナノ薄膜の生成機構
      • ナノコーティングされた粉体の親水・疎水性
      • ナノコーティングされた粉体の触媒活性
      • ナノコーティングされた粉体の酸化および結晶転移
    3. 焼成による複合酸化物生成
      • 焼成温度と表面物性変化
      • 焼成温度と触媒活性変化
    4. コーティング膜へのペンダント基の付加
      • アルキル基の付加
      • アルコール性水酸基の付加
      • イオン交換基の付加
    5. 機能性ナノコーティングの応用
      • 化粧品への応用
      • 塗料への応用
      • 高速液体クロマトグラフィーへの応用

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福井 寛
    福井技術士事務所
    代表 / 技術士 (化学部門)

会場

東京流通センター

2F 第3会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/7 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解、最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2025/7/8 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/10 最適造粒・打錠プロセスの基礎と効率的なスケールアップならびにトラブル対策 東京都 会場・オンライン
2025/7/10 ナノ粒子・微粒子の分散・凝集の基礎と分散安定性の評価技術 オンライン
2025/7/10 工業用添加剤の基礎と使い方・選定のポイント 兵庫県 オンライン
2025/7/10 ALD (原子層堆積法) の基礎と高品質膜化および最新動向 オンライン
2025/7/11 塗膜の強度評価と不良・欠陥対策セミナー オンライン
2025/7/11 シランカップリング剤の反応メカニズム解析、界面 (層) 形成・表面の反応状態の分析・評価方法 オンライン
2025/7/14 シランカップリング剤の効果的活用法 オンライン
2025/7/15 大気圧プラズマの基礎と各種材料の表面処理等への応用 オンライン
2025/7/15 塗膜の強度評価と不良・欠陥対策セミナー オンライン
2025/7/17 大気圧プラズマの基礎と各種材料の表面処理等への応用 オンライン
2025/7/18 塗料入門 オンライン
2025/7/18 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策・摩擦制御法 オンライン
2025/7/18 金属ナノ粒子・微粒子 徹底解説 オンライン
2025/7/22 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策・摩擦制御法 オンライン
2025/7/22 高分子の接着の基礎と接着性改善に向けた界面の構造評価・表面処理の応用 オンライン
2025/7/23 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/7/25 濡れ現象および濡れ性制御の基礎と超撥水 (油) ・超親水 (油) ・滑液表面の開発、最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 粉体の上手な取り扱い方とトラブルシューティング
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術