技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製造現場における逸脱の発生要因分析、是正措置・再発防止策実践と妥当性検証

製造現場における逸脱の発生要因分析、是正措置・再発防止策実践と妥当性検証

~逸脱と逸脱未満の事象管理と当局査察対策~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、PQSを成す品質マネジメントシステムとしての最重要項目である実践的システム導入の基礎について解説いたします。

開催日

  • 2012年11月29日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

 逸脱管理を主にCAPA/RCA (Root Cause Analysis) 、逸脱未満管理を含めて講演します。品質マネジメント (PQS/QMS) の観点から、Deviation Managementと救済的是正措置に沿ったContextual Risk Managementの実践について解説します。PIC/S,EU-GMPの みならず、cGMP (FDA) においても、また本年3月PIC/S加盟申請をしている日本においてもそのGMP査察で重点的にチェックされる管理項目やシステムとしてCAPA (是正措置・予防措置) がクローズアップされており、あらゆる生産 (製造管理、品質管理、品質保証) 活動からの情報を統合する PQR (Product Quality Review / 製品品質照査)の構成骨格としても重要です。
 CAPAは逸脱管理のみならず、品質情報 (苦情処理、顧客満足度) 、内部監査、変更管理、自己点検、国内外行政当局査察、Audit、などで発見されたり、指摘されたりして顕在化した問題点、課題についてMECEに対応していくためのシステムです。
 特にPIC/S加盟当局の査察ではあたりまえのようにそのSOPの提示を求められたり、ドキュメントチェックされるものです。
 今回は、逸脱発生要因の分析 (Root Cause Analysis) や是正措置・再発防止策の実効性評価とそのためのQRM (Risk Management) について逸脱マネジメント (救済的是正措置) を製造業 (ビジネス) の観点からも解説します。
 今後、FDA、PIC/S加 盟国の行政当局などによる査察に対応するためのCAPA Systemレベルを醸成することは、海外展開 (原薬の輸出など) に於ける必要十分条件と考えられます。
 これからのグローバルスタンダードと成り得る、PIC/S GMPが要求するレベルへの対応など、PQSを成す品質マネジメントシステムとしての最重要項目である実践的システム導入の基礎について解説します。

講師:大手国内製薬企業 担当者

  • 講師の主な経験
    原薬・製剤工場にてFDA、PIC/S加盟当局、PMDA、地方行政当局、大手外資系製薬企業など数多くの査察やAuditに20数年にわたり対 応してきました。また、国内外査察対応の標準化とICH Q7, Q9, Q10準拠のPQS (QMS) 構築、Logical Skill Upを取り入れた新しいGMPトレーニングなどに取り組んでいます。

第1部:PQS (ICH Q10) における逸脱管理 (Deviation Control) から逸脱マネジメント (Deviation Management) へ

  1. CAPA Managementの導入 (CAPA (Corrective Actions and Preventive Actions) System の導入)
    1. CAPA導入の必要性について
    2. 優れた製造の実践 (GMP) 及び優れた事業の実践
    3. 関連するガイドライン、薬事規制
    4. CAPAの定義
    5. CAPAの2つの役割
    6. CAPAの対象
    7. CAPAへの姿勢
  2. CAPA管 理手順書の制定とCAPA Managementについて
    1. CAPA Sheetsを用いる管理システムとRoot Cause Analysis (RCA)
    2. 逸脱と逸脱未満の事象管理 (Drift Control)
    3. CAPAの 実効性評価

第2部:Logical Thinking/Logical Communication Skill Training 等を逸脱マネジメント (RCA) に取り込む

  1. Logical Thinking
  2. Lateral Thinking
  3. 統合的思考法
  4. TRIZ
  5. Synectics法

第3部:Context業務である医薬品製造業におけるRisk Management (Contextual Risk Management) について

  1. Enterprise Risk Management (Total Risk Management) / Contextual Risk Management (コンテキスト思考に基づくリスクマネジメント) の基礎
  2. 逸脱・ 異常発生時の損失・損害極小化とBCP/BCM (Business Continuity Plan/Management) に向けて
    1. Risk Structureの 解析
    2. Human Error抑 制とFool Proof/Fail Safeの重要性
    3. 設備機 器リスクの解析
    4. Probable Maximum Loss (最大予想損害額) と損失期待値の解析
  • 質疑応答・名刺交換

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/27 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書