技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

治験補償に関する文書作成と運用の実際

治験補償に関する文書作成と運用の実際

~グローバル/アジア開発を行う上でのポイント~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、日本の補償制度と諸外国における補償制度との違いを徹底解説いたします。

開催日

  • 2012年11月29日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 治験、臨床試験に携わる担当者、管理者

修得知識

  • 治験、臨床試験の補償に関する各種文書作成法
  • 治験、臨床試験の補償範囲設定・金額算定方法

プログラム

 省令GCPは補償責任履行確保措置として「保険その他の措置」を講じることを求めていますが、補償の内容や範囲については言及していません。
 そこで医法研の補償ガイドラインでは、患者さんを対象とする試験を医薬品副作用被害救済制度に準じることを推奨しています。
 本講座では、同制度に準じて健康被害補償を行う上で知っておかなければならない知識、解決しておかなければならない運用上の問題、さらには関連する社会保障制度について解説した上で、補償の実務を行う上でのポイントと留意点についてお話いたします。
 又、日本の補償制度の性格と特徴を踏まえて、諸外国における補償制度との違い、特にアジア開発を行う上でのポイントと留意点についてもお話します。

第1部 同意取得時、健康被害発生時の説明資料等の作成方法

  1. 同意取得時の健康被害補償に関する情報提供
    1. 健康人を対象とする治験
    2. 患者さんを対象とする治験
    3. 製造販売後臨床試験
  2. 健康被害発生時の説明資料等の作成方法
    1. 医療費支払についての説明文書・申請書
      • 医療費支払の手続きにつきまして」及び「医療費等請求書」の記載内容
      • 「医療費等振込通知書」の送付
    2. 障害補償金支払に関する各種文書作成法
      • 「医療費支払の手続きにつきまして」に追記すべき内容
      • 患者様ご家族へ「障害補償金申請手続きのご案内」の送付
      • 「障害補償金申請手続きにつきまして」及び「障害補償金請求書」の記載内容
      • 症状固定の際に転院先主治医へ提出する「診断書作成依頼書」の内容と依頼方法
      • 治験責任医師による「症状固定報告書」の記載内容
      • 「障害補償金振込通知書」の送付
    3. 遺族補償金支払に関する各種文書作成法
      • 「遺族補償金支払の手続きにつきまして」に記載すべき内容
      • 「生計維持関係の判定結果につきまして」の作成方法
      • 「遺族補償金振込通知書」の送付
    4. 「ご面談の件につきまして」及び「補償金が支払われる場合につきまして」の送付
    5. 「補償金等受領証」の送付と受領
    6. 保険会社への保険金請求時の書類と留意点

第2部 医薬品副作用被害救済制度等に準じて補償を行う場合のポイントと留意点

  1. 日本と諸外国の補償制度の違い
    1. 日本の補償制度の性格と特徴
    2. 医法研ガイドラインとABPIガイドラインの主な相違点
    3. 諸外国における治験補償の実態
    4. 海外治験で保険を手配する場合のポイントと留意点
  2. 医薬品副作用被害救済制度に準じて医療費支払及び補償金支払を行う場合のポイントと留意点
    1. 医療費等の支払のポイントと留意点
      • 医療費支払に関しての現状と問題点
      • 医療費支払のパターンとそれぞれのメリット・デメリット
      • 限度額適用認定証の利用方法とメリット
      • 原疾患の治療費と健康被害の治療費の切り分け
      • 知っておかなければならない知識
      • 公費負担医療制度
      • 保険外併用療養費制度
      • 高額医療費等貸付事業と高額療養費委任払い制度
      • 健康保険使用の問題
    2. 「患者を対象とする試験」の補償金支払のポイントと留意点
      • 知っておかなければならない知識
      • 医薬品副作用被害救済制度設立当時の「救済給付の種類と水準設定」の考え方
      • 何故、救済制度では、後遺障害を1級、2級に限定したか
      • 救済制度・補償における1級、2級は政府労災の第何級までカバーしているか
      • 解決しておかなければならない運用上の問題
      • 後遺障害の認定基準
      • 生計維持者/非生計維持者の判断基準
    3. 抗がん剤の治験における補償の内容・範囲
      • 補償の範囲
      • 補償額
      • 障害の認定時期
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 鍋岡 勇造
    中外製薬 株式会社 臨床業務推進部
    治験補償担当
  • 西岡 義人
    中外製薬 株式会社 臨床開発業務部 / 臨床プロセス戦略部
    課長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 「バイオ医用高分子」入門 東京都 会場・オンライン
2024/7/3 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/7/3 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/7/3 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/7/3 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/7/3 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/7/3 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/7/4 抗体医薬品の品質管理 オンライン
2024/7/4 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/7/4 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/7/5 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/7/5 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/7/5 製造サイトにおけるデータインテグリティの実務対応のポイント オンライン
2024/7/5 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/7/8 医薬品開発における中国薬事規制・申請資料作成の留意点 オンライン
2024/7/8 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/7/8 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/7/9 医薬品市場予測・マーケティング 基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/9/27 PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応 (ebook版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書