技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品プロジェクトの意思決定手法

実務に生かす!

医薬品プロジェクトの意思決定手法

~売上げ・コスト予測、ポートフォリオ分析・事業価値評価・優先順位のつけ方~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年8月29日(水) 10時30分 16時20分

プログラム

第1部 医薬品研究開発のプロジェクト・プログラム・マネジメントと意思決定分析法

~効果的な研究開発方法とマネジメント~
(2012年8月29日 10:30~13:00)

 医薬品企業のビジネス・マネジメントの観点から,医薬品研究開発のプロジェクト・プログラム・マネジメントを対象に,その枠組み,概念,分析手法,留意点,成果について検討する。
 とりわけ,不確実性下の財務的意思決定分析法に関する代表的事例教材を用いて,それを解説し,実際にソフトウェアを用いて分析する。
 現在のマネジメント科学の成果を前提にして,プロジェクト・マネジメント,プログラム・マネジメントの可能性,限界について参加者と討議する。

  1. 医薬品企業の研究開発とプロジェクト・プログラム・マネジメント
  2. 意思決定と組織構造
  3. 財務的意思決定方法の役割と投資の意思決定
    1. 現在価値法
    2. デシジョン・ツリー法
    3. リアル・オプション理論
    4. ポートフォリオ分析
  4. 予算プロセスにおける組織の問題
  5. 定性的意思決定分析
    1. スコアリング法
    2. バランスド・スコアカード
  6. 財務的意思決定分析の事例分析
    1. 事例教材XYZ Pharma
  7. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 創薬段階におけるプロジェクトマネジメントと 研究テーマの選定・評価/開発テーマの意思決定

(2012年8月29日 13:50~16:20)

 研究開発は、事業の拡大や新薬上市に対して、事業の買収や製品導入等と比べてより高い価値の投資である必要がある。そのためには、研究者が「研究の出口とそれを達成するための投資やリスク」を経営と共有化し、一方経営は研究者が納得できる意思決定を行っていくことが重要である。
 本講座では帝人グループにおける研究改革とあわせて、創薬研究を含めた研究開発推進への仕掛け作り、仕組み作りについて紹介する。

  1. はじめに
    1. 企業の生き残りをかけた研究開発推進への施策
    2. 研究現場の生の声
  2. 帝人グループの紹介
    1. 研究開発の推移
    2. 経営体制とR&D体制
    3. 医薬事業の位置づけ
  3. 研究開発の課題
    1. 研究開発を取り巻く環境
    2. 研究開発何のためにするのか
    3. 研究開発投資
    4. 研究開発効率
    5. 研究開発のアウトプット
    6. 研究開発マネジメント改革
    7. 研究者の意識改革
  4. 研究テーマの設定
    1. 研究開発の成功要因
    2. テーマ創出の仕組み作り
    3. オープン・イノベーションの活用
  5. 研究テーマの評価
    1. ステージゲートシステムの功罪
    2. テーマレビューシステム
    3. プロジェクトマネジメント
  6. 知の共有
    1. 組織の壁
    2. 見える化
  7. まとめ
    1. ポートフォリオチェンジ
    2. 技術の融合
    3. 成長に向けての革新的技術戦略
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 臨床開発における意思決定と優先順位付け

(2012年8月30日 10:30~13:00)

 製品のもつ市場性のポテンシャルは、医療ニーズ、競合状況、ターゲット患者、パテント状況により影響される。市場性を考える上で、開発製品のTPP/TPCを作成し、製品開発計画、臨床開発計画の立案し、タイムリーに意思決定をして、臨床試験を遂行することが重要な課題となっています。
 今回はTPP、臨床開発計画の立案からそれを利用した効率的な実行、また、プロダクト・ライフサイクルプランを構築し、プロジェクトの価値最大化のための取り組みについて、その経験を紹介しながら、注意すべき点を考察してみたい。

  • 当社のプロジェクトマネジメントの紹介
  • 開発計画書作成のポイント
  • 臨床実施計画の立案とコスト
  • TPP/TPCの設定と変更、
  • 意思決定システム
  • プロジェクトの評価
  • Go/No-go判断
  • スケジュール及びリソース (人・予算・設備など) の進捗管理
  • リスク管理
  • リソースプランニングの基本的な考え方
  • 開発プロジェクトの採算性評価
  • 人員の配置計画
  • リソースアロケーションの考え方
  • 質疑応答・名刺交換

第4部 実務に生かす意思決定手法

(2012年8月30日 13:50~16:20)

  1. 実務上の問題点、効果的な運用
    1. 売り上げ・コスト予測と不確実性への対応
    2. リスク推計
    3. ツリー分析
    4. ポートフォリオ
  2. 各社事例
    1. 臨床開発
    2. LCM (ライフサイクルマネジメント)
    3. ポートフォリオ戦略
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 姉川 知史
    慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科
    教授
  • 上嶋 康秀
    株式会社 グリーンペプタイド 製造品証部
    部長
  • 江川 光治
    Meiji Seika ファルマ (株) 臨床開発統括部
    執行役員 臨床開発統括部長
  • 佐藤 博章
    グラクソ・スミスクライン 株式会社 事業開発・ポートフォリオマネジメント
    ディレクター

会場

東京ビッグサイト

会議棟 6F 604

東京都 江東区 有明3-11-1
東京ビッグサイトの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 63,000円 (税込)
複数名
: 53,000円 (税別) / 55,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発