技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成型品における残留ひずみ発生メカニズムとアニール処理技術

プラスチック成型品における残留ひずみ発生メカニズムとアニール処理技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック成形品の残留ひずみについて基礎から解説いたします。
適切なアニール処理方法を習得することで、光学的性能の低下・割れ不良・寸法不良などのトラブル防止のノウハウを習得していただきます。

開催日

  • 2011年12月20日(火) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質保証、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など

修得知識

  • 残留ひずみの発生原理・対策
  • 適切なアニール処理
  • トラブル防止のノウハウ
    • 光学的性能の低下
    • 割れ不良
    • 寸法不良など

プログラム

 成形時に発生する残留ひずみは、光学的性能の低下、割れ不良、寸法不良などのトラブルの原因になる。
 残留ひずみは、材料選定、製品設計、成形条件などの対策で発生を防止する必要があるが、どうしてもアニール処理によって残留ひずみを除去せざるを得ないケースもある。
 しかし、アニール処理は、残留ひずみ除去にとって万能な方法ではない。
 アニール処理で除去できないひずみもあるし、かえって製品の性能を低下させることもある。
 本講では、残留ひずみについて理解を深め、適切なアニール処理の方法について、現場的観点から解説する。

  1. 残留ひずみの発生原理・対策
    1. 残留ひずみは、なぜ発生するか
      1. 分子配向による残留ひずみ
      2. 冷却時の比容積差による残留ひずみ
      3. インサートによる残留ひずみ
      4. 二次加工 (溶着、機械加工) による残留ひずみ
    2. 残留ひずみはどのような成形工程で発生するか
      1. 射出成形
      2. 押出成形
      3. ダイレクトブロー成形
      4. 真空成形
    3. 材料の選定はどうすればよいか
    4. 製品設計上の対策はどうすればよいか (射出成形を例にして)
    5. 成形条件上の対策はどうすればよいか (射出成形を例にして)
    6. 残留ひずみの検出にはどのような方法があるか (現場的方法を中心に)
      1. 光弾性法
      2. 溶媒浸漬法
      3. 削除法
      4. 加熱法
    7. 残留ひずみによるトラブル
      1. 光学的ひずみ
      2. 強度の異方性
      3. 割れ不良
      4. 寸法不良
  2. アニール処理
    1. 応力緩和とはなにか
    2. アニールとはなにか
    3. アニール温度と時間選定はどうすればよいか
    4. アニールはどうすればよいか
      1. 熱風加熱炉
      2. オイルバス、温水槽
      3. 遠赤外線加熱
    5. 樹脂によりアニール条件選定はどうすべきか
      1. ポリカーボネート
      2. ポリアセタール
      3. ポリエーテルエーテルケトン (PEEK)
      4. その他
    6. アニール処理するときの注意点はなにか
    7. アニール処理で除去できない残留ひずみはあるか
    8. アニール処理はどのような場合に必要か
      1. 塗装、印刷、めっき
      2. 厚肉製品 (丸棒、厚板)
      3. 強度の向上、寸法の安定化
  • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9階 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で49,980円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 残留応力の基礎と測定・評価の要点 オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/12 可食から非可食バイオマス原料への転換が進む次世代バイオプラスチックの最新開発動向 オンライン
2024/6/14 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/7/5 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2024/7/11 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2024/7/18 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2024/7/23 プラスチックの加飾技術と最新動向 オンライン
2024/7/30 次世代モビリティまでも俯瞰した車載用プラスチックの現状と動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2020/1/17 最新プラスチック加飾技術の動向と今後の展望
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計
2012/10/30 植物由来プラスチックの高機能化とリサイクル技術 (新装版)