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残留応力の基礎と測定・評価の要点

残留応力の基礎と測定・評価の要点

~切断法、穿孔法、DHD法、Contour法、X線応力計測法…etc.~
東京都 開催 会場・オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年10月28日〜11月10日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年10月28日まで承ります。

概要

本セミナーでは、残留応力の基礎から、残留応力の測定方法の種類と特徴、トラブルと対策例について、実務経験豊富な2名の講師が解説いたします。

開催日

  • 2025年10月14日(火) 10時30分17時30分

受講対象者

  • 設計者・技術者・製造部門・溶接部門の担当者
  • 残留応力を利用している方
  • 残留応力が問題になっている方
  • 残留応力を計測している方

修得知識

  • 材料力学の基礎
  • 材料工学の基礎
  • 残留応力の基礎から応用
  • 残留応力の対策方法、計測方法等の体系的な基礎知識
  • 材料力学の基礎
  • ひずみゲージによるひずみ測定法
  • 世界で主流となっている応力解放法による残留応力測定法
  • 穿孔法 (ASTM E837規格) による等方性の金属、プラスチック、セラミック材料の残留応力測定法
  • 穿孔法による直交異方性材料 (CFRPなど) の残留応力測定法
  • 切断法による残留応力測定法
  • X線残留応力計測法の基礎
  • 現場計測や、実機部材での残留応力評価手法のポイント

プログラム

中代氏 担当講義趣旨

 昨今の高性能工業材料技術開発はめざましいものがあり、従来の金属材料から高分子材料、セラミックス、炭素繊維など多種多様な材料が実用化されるとともに、溶射や表面改質などによる構造部材の高性能化が進んでいる。一方、材料が高強度になるほど、内部応力 (残留応力) 自体も大きくなり、この内部応力を正確に評価・管理することの重要性が増加している。構造部材に的確な残留応力を積極的に利用すれば高性能部材になり得る。例えば機械構成部品の中で、バネ・軸受け・ネジ・歯車などの4大機械要素部品には、残留応力の適用が必須条件であり、製造メーカの重要なノウハウであり、部品の性能・寿命に大きな影響を与える。一方、不用意に残留応力が加算された場合には、部材に設計想定外の負荷応力が発生し、変形・短寿命・損傷等の不具合発生要因にもなる。さらに機械加工過程で機械加工精度向上にも残留応力の管理・把握が重要である。また、使用経過、メンテナンス時、補修時に残留応力が発生する場合もあり、部材の健全性評価、余寿命診断においても残留応力の評価は必要不可欠なものである。
 本講義では、この残留応力の基礎的な技術背景、種々の計測原理・計測方法の解説、最近の計測技術動向、残留応力の活用事例、過去の不具合事例など全般紹介し、残留応力の課題について実践的に対応・運用できることを目標とする。

三上氏 担当講義趣旨

 世界では様々な残留応力測定法が種々の材料に適用されている。残留応力測定法は、非破壊法、準非破壊法および破壊法の3種類に分類される。本講座では、準非破壊法と破壊法に的を絞って解説する。これらは原理的には応力解放法に属し、測定対象物に穴をあけるか、完全に切断することにより残留応力を解放し、その際に解放されるひずみや変形を測定して、元々存在していた残留応力を解析するものである。
 本講座ではそれらの測定原理や測定手順について解説し、受講者が実務で残留応力の問題に遭遇した際に適切な測定方法を選択できるようにする。なお、残留応力測定ではひずみ測定が基本となるので、材料力学の基礎とひずみゲージによるひずみ測定法についても簡単に解説する。また、直交異方性材料 (CFRPなど) の残留応力測定法についても触れる。

  1. 残留応力の基礎と背景 (担当講師:中代)
    1. 残留応力とは
    2. 残留応力の管理と運用
    3. FEMなど数値解析による手法との比較
  2. 材料力学の基礎とひずみ測定法 (担当講師:三上 氏)
    1. ひずみの定義
    2. 応力の定義
    3. 応力とひずみの関係
    4. 弾性変形と塑性変形の関係
    5. 熱膨張による変形
    6. 疲労
    7. 弾性破壊に関する種々の仮説
    8. ひずみ・応力測定方法
  3. X線応力計測法とその他非破壊計測法 (担当講師:中代 氏)
    1. X線による応力計測方法の原理と最近の計測装置 (X線計測方法の実施例)
      1. X線による応力計測方法の原理
      2. X線による計測方法の特徴 (BraggのX線回折)
      3. X線応力測定法 (sin2ψ法) の原理
      4. X線計測方法 (sin2ψ法) の実施例と計測時の注意点
      5. 最近のX線計測装置 (cosα法) の特徴と有効性
    2. その他の残留応力非破壊計測方法
      1. 放射光、中性子による応力計測法
      2. その他材料特性による応力計測法
        1. 磁気特性利用 (磁気特性とバルクハウゼンノイズの利用)
        2. 音弾性利用
        3. 光干渉縞模様利用
        4. 硬さ変化利用
        5. 高分子材料の場合
  4. 応力解放法による残留応力の測定法 (担当講師:三上 氏)
    1. 残留応力の定義
    2. 各種測定方法と測定深さ
    3. 応力解放法による残留応力測定
      1. 切断法 (Sectioning)
      2. 穿孔法 (Hole Drilling)
      3. DHD法 (Deep-Hole Drilling)
      4. その他の方法
        • Ring Core法
        • Slitting法
        • Contour法
    4. おわりに
  5. 残留応力の利用と損傷事例とその対策 (担当講師:中代 氏)
    1. 残留応力の利用方法
    2. 残留応力による損傷事例と損傷の対策 (応力除去方法など)
  6. まとめと質疑応答 (担当講師:中代 氏、三上 氏)

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

会場受講の複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

オンライン受講割引

  • オンライン受講の場合、1名様 38,200円(税別) / 42,020円(税込) で受講いただだけます。
  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 申込みフォームの受講方法から「オンライン」をご選択ください。
  • 他の割引は併用できません。
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アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

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  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、メールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年10月28日〜11月10日を予定しております。
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