技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

モニターのための治験カルテの読み方と臨床検査値変動の解釈/疾患を判断するコツ

モニターのための治験カルテの読み方と臨床検査値変動の解釈/疾患を判断するコツ

~"必要な情報を正確に読み取る"モニター必須のスキル習得~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、治験における担当医師とのコンタクト、CRFの記載、カルテから必要情報を読み取るコツまでモニターに必須の知識を詳解いたします。

開催日

  • 2011年5月31日(火) 10時30分 16時35分

受講対象者

  • 医薬品の技術者、研究者、開発者
  • 治験の担当者、関連する技術者

修得知識

  • モニターのための治験カルテの読み方/解釈
  • 有害事象判断
  • 治験の臨床検査値変動から推測される疾患と関連性あり/なしの考え方

プログラム

第1部 モニターのための治験カルテの読み方/解釈と有害事象判断 (10:30~13:00)

 医師が書くカルテにはほとんどの場合、ごく簡単な内容の記載しかない。限られた時間での記載となるためやむを得ないことであり、日常の診療ではそれで不自由はないのだが、いざ治験となると報告書作成のためのきちんとした内容の記載が必要となり、そのためにはかなり詳細な情報が必要となる。
 本講座では、このようなギャップをどのようにして埋めて行くか、具体的な事例を紹介しながら解説して行きたい。
 実際のカルテにはどんなことがどのように書かれているか、治験実施上での問題点、CRF作成上のテクニック等、モニタリング業務に際して必要な知識が得られるようにしたい。

  1. カルテ
    1. カルテには何が書いてあるか
    2. カルテの書き方
    3. カルテに使われる言語
    4. カルテに使われる特殊な用語
  2. 症状が発現したら
    1. 症状名について
    2. 症状の内容について
    3. 検査値の異常について
  3. 診断名について
    1. 保険病名とは
    2. 処方内容
    3. 検査内容
    4. 予防的投与
  4. 有害事象
    1. 有害事象とは
    2. どの程度から有害事象とするか
    3. 本当に有害事象か
    4. 因果関係の判断
    5. 重症度の判断
    6. 重篤の判断
  5. 実際にCRFに転記する場合
    1. 事象名をどうするか
    2. 発現時期の問題
    3. MedDRAへの変換
  6. 担当医師とのコンタクト
    1. コンタクトのとりかた
    2. あらかじめ準備しておいて欲しい事
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 <症例検討から学ぶ> 治験の臨床検査値変動から推測される疾患と関連性あり/なしの考え方 (13:50~16:35)

 臨床治験の現場では、身体の自覚症状、他覚的所見および検査データなどを総合的に利用して、薬剤の本来効果と有害反応発生の評価を行っている。薬効に関しては、それぞれの薬物の目的とする所見を判断材料とするので、観察対象は明確である。しかし、有害反応は、肝・胆道系障害、腎障害、溶血性副作用、造血障害として非特異的に発生し、本来の薬物により期待されるものとは関連のないデータとして検出される。
 本研修では、臨床検査データを提示し症例検討会を行う。その上で、それぞれの障害の鑑別のための検査データの読み方を学習する。
 典型的な臓器障害を症例解析することで、検査値異常が生じるメカニズムを深く理解し、モニターの方々、開発担当者に検査値変動と有害事象との関連性を考える上でのポイントを習得してもらう。
 講習会は、一方的な講義ではなく、カンファレンス形式で行なう。

  1. 症例提示、検討会
    • 肝障害症例
      肝細胞の傷害なのか、肝機能の異常なのか。
    • 胆道閉塞性障害
      胆汁中に排泄するものは
    • 腎機能障害
      腎不全とは
    • ヘモグロビン値の低下
      ヘモグロビンの分解と代謝は溶血なのか、骨髄抑制なのか
    • 消化管出血症例
  2. 症例毎、鑑別のための検査データの読み方、必要な検査などの情報は何か
    1. 高ビリルビン (黄疸) を見たとき
      1. ビリルビン産生の過剰
      2. 肝での処理異常
      3. 胆汁中への排泄障害
    2. ヘモグロビン濃度が低下したとき
      1. 出血
      2. 溶血
      3. 骨髄抑制
    3. 血小板数が低下したとき
      1. 偽血小板減少
      2. 骨髄抑制
    4. BUN中等度高値となった際、腎機能異常以外の上昇要因は
    5. 浮腫を見たとき
      1. 心性
      2. 腎性
      3. 肝性
      4. 内分泌性
      5. 栄養障害性
      6. 薬剤性
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 蓮沼 智子
    北里大学 北里研究所病院 研究部 臨床試験センター
    センター長 / 教授
  • 福地 邦彦
    昭和医療技術専門学校
    特任教授 / 医師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/7/2 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/7/2 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/7/2 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 「バイオ医用高分子」入門 東京都 会場・オンライン
2024/7/3 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/7/3 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/7/3 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/7/3 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/7/3 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/9/27 PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応 (ebook版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書