技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

全固体リチウムイオン電池の開発動向と性能向上技術

全固体リチウムイオン電池の開発動向と性能向上技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、無機系・高分子系、双方の種類の全固体電池の開発動向と高性能化技術を徹底的に解説いたします。

開催日

  • 2011年1月24日(月) 11時00分 16時30分

受講対象者

  • 全固体リチウムイオン電池に関連する技術者
    • エネルギー
    • 固体電解質
    • 電極・電解質界面の評価

修得知識

  • 固体電解質の開発動向
  • 全固体二次電池の高出力化・高容量化
  • 電極・電解質界面の評価

プログラム

第1部 大型リチウムイオン電池に向けた固体電解質の開発動向

(2012年1月24日 11:00~12:30)

 大型のリチウムイオン電池の場合、電池の安全性確保が非常に重要となる。
 しかし、有機電解液を使用している現在の電池の安全性は高いということはできない。
 有機電解液は可燃性であり蒸気圧も高いので、電解質をより安全なものに変えていくことが求められている。
 本講座では、電解液に替わる固体の電解質を用いた電池に関する状況について述べる。
 特に電気自動車などで要求される大型電池に用いた場合の意義やどのようにして電池を作製するのかについて解説する。

  1. エネルギー有効利用
  2. エネルギー変換戦略
  3. スマートグリッド
  4. 電気自動車
    1. ハイブリッド車
    2. プラグインハイブリッド車
    3. 電気自動車
  5. リチウムイオン電池
  6. 新型電池
  7. 固体電解質
    1. 高分子固体電解質
    2. セラミックス系固体電解質
  8. 固体電池のエネルギー密度
  9. 固体電池の界面形成
  10. 硫化物系固体電解質
  11. 酸化物系固体電解質
  12. 三次元電池、電池の構造化
  13. 全固体バイポーラ電池
    • 質疑応答

第2部 無機固体電解質を用いた全固体二次電池の高出力化・高容量化

(2012年1月24日 13:20~14:50)

 エコカーの普及に伴い、高エネルギー密度二次電池の重要性が高まっている。
 その安全性や信頼性を飛躍的に向上させるには、蓄電池の全固体化が有効であることが広く認識されている。
 ここでは、硫化物系高リチウムイオン伝導ガラスセラミックスを電解質として用いた全固体リチウム二次電池について紹介し、その電池の高出力化、高容量化について展望する。

  1. はじめに
    1. 無機系全固体電池とは
    2. 無機系固体電解質材料の基礎
  2. 硫化物固体電解質材料
    1. 高イオン伝導ガラスの開発
    2. 高リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスの創製
  3. 無機ガラスベース固体電解質を用いた全固体リチウム二次電池
    1. 全固体電池の基本構成
    2. 全固体リチウム二次電池の充放電特性
  4. 全固体電池の高出力化
    1. 活物質-固体電解質界面の構築
    2. 電極活物質のコーティング効果
  5. 全固体電池の高容量化
    1. 合金系負極材料のメカノケミカル合成
    2. 硫黄系正極材料のメカノケミカル合成
  6. おわりに ~ まとめと展望 ~
    • 質疑応答

第3部 全固体リチウムポリマー電池の製作法と電極/電解質界面評価

(2012年1月24日 15:00~16:30)

 電気自動車の車載電源としてリチウムイオン電池が注目されているが、実現のためには既存電池に対して安全性と容量・出力の格段の向上が求められている。固体電解質を採用した全固体電池は、安全性の担保と高容量化を同時に実現すると期待されているが、低いイオン導電性が高出力化を阻んでいる。また、全固体電池の電極|電解質界面の設計も必要と認識されている。その点で、ポリマー電解質を用いた全固体型リチウムポリマー電池は、電極と電解質の界面接着性が良好であるため、実現にもっとも近い全固体型電池と考えることができる。
 本講演では、汎用ポリマー電池を使った全固体電池の特性評価結果を中心に、界面現象の特徴を説明する予定である。

  1. 研究背景
  2. 固体ポリマー電解質
    1. ポリマーの熱物性と電位窓
    2. ポリマーイオン導電性
  3. リチウムポリマー電池の製作
    1. 有限要素法によるシミュレーション
    2. ポリマー電解質とセラミックス電極のコンポジット化
  4. リチウムポリマー電池の電気化学特性
    1. 充放電特性
    2. 界面反応の評価法
  5. 総括
    • 質疑応答

講師

  • 金村 聖志
    首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 環境調和・材料化学専攻
    教授
  • 辰巳砂 昌弘
    大阪府立大学 大学院 工学研究科 物質・化学系専攻
    教授
  • 中山 将伸
    名古屋工業大学 大学院 工学系研究科 物質工学専攻
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/4 リチウムイオン電池のBMS設計と高精度残量推定手法・劣化予測手法 オンライン
2024/12/4 リチウムイオン電池の電極構成、特性と新型電池の材料技術、今後の展開 オンライン
2024/12/5 燃料電池、水素、アンモニアの最新動向と今後のビジネスチャンス オンライン
2024/12/6 全固体電池における技術・研究開発の現状と今後の動向 オンライン
2024/12/10 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/12/11 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2024/12/11 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/11 リチウムイオン電池の基礎と性能・安全性評価手法 オンライン
2024/12/12 水電解によるグリーン水素製造への展望 オンライン
2024/12/13 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2024/12/13 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2024/12/17 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2024/12/18 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/18 核融合炉の研究開発動向と関連材料の要求特性・課題・開発動向 オンライン
2024/12/19 全固体電池および固体電解質の研究動向と今後の課題・展望 オンライン
2024/12/20 バッテリマネジメントとバッテリパック設計の要点 オンライン
2024/12/20 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2024/12/23 固体酸化物形燃料電池の材料技術、セル作製と可逆動作セルの開発 オンライン
2025/1/9 燃料電池、水素・アンモニアエネルギーの最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン