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スラリー・ペーストの分散安定化、塗工乾燥、その評価

スラリー・ペーストの分散安定化、塗工乾燥、その評価

~分散を阻害する因子、分散剤や表面処理による分散性向上や粘度コントロールのポイント / 分散ムラによる物性の偏り、乾燥ムラによる塗膜のムラ…その対処ノウハウ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、スラリー・ペーストについて取り上げ、スラリーの流動性、凝集特性から塗工性・分散性向上のための添加剤の選び方、タレ・レベリング性評価まで解説いたします。

開催日

  • 2025年11月19日(水) 10時00分17時00分

受講対象者

  • スラリー、ペーストに関連する技術者、研究者、開発者、品質担当者など
    • 電気電子
    • 電池
    • 塗料
    • インキ
    • 接着剤
    • 繊維複合材料
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • 建材など

プログラム

第1部 スラリー分散・塗工・乾燥技術とプロセス

(2025年11月19日 10:00〜12:00)

 本講座では、スラリー原料の分散から塗布乾燥までの生産技術を中心に解説する。研究時点で生じる疑問やトラブルシューティング、また量産に向けて考えておくべきことなど、事業ステージや生産量などの違いを念頭に整理して紹介していきます。

  1. スラリー分散プロセス
    • さまざまな分散プロセスの概要と選定の考え方
  2. スラリー塗工プロセス
    1. さまざまな塗工プロセスの中でスラリーに適したプロセスとは
    2. フィルター種類と選定
    3. 脱泡について
  3. スラリー乾燥プロセス
    • 乾燥における欠陥と対策
  4. スケールアップ
    • 研究時に量産に向けて考えておくべきいくつかの項目
    • 質疑応答

第2部 スラリーの分散安定性の理論予測と実験評価

(2025年11月19日 13:00〜15:00)

 スラリーの分散安定性に関する理論予測については、固体粒子の分散と凝集の基礎理論に加え、スラリーに電解質あるいは高分子の添加よって変化するその分散安定性を平易に述べる。一方、スラリーの分散安定性の実験評価については、実際に行われている幾つかの事例を挙げ、それらの実験法の説明を加えながら解説する。

  1. はじめに
  2. スラリーの基礎
    • スラリーは固体粒子が液体中に分散したコロイド
    • 固体粒子の調製法
    • スラリーの調製法
    • スラリーの評価法
  3. スラリーの分散安定性の理論予測
    • 固体粒子の分散と凝集の基礎理論
    • 電解質添加による分散安定性の変化
    • 高分子添加による分散安定性の変化
  4. スラリーの分散安定性の実験評価
    • ぬれ
    • 相図の作成
    • 電気泳動、光、および中性子線散乱法による凝集構造解析とサイズ評価
    • レオロジー
  5. まとめ
    • 質疑応答

第3部 スラリーの分散性と分散安定性評価 〜評価法の選び方とその実例紹介〜

(2025年11月19日 15:15〜17:00)

 スラリーやペーストは全固体電池に代表されるエネルギー分野やエレクトロニクス分野、さらには化粧品分野でも使用され、良い製品を製造する際、その状態で製品の出来栄えが左右されることから、近年、その評価法や制御法への関心が高まっている。しかし、評価法の基礎は物理化学やコロイド科学から成り立っているので、なかなか完全に理解することが難しい。
 本講では、聴講の次の日からでも実際に試してみることができるようなスラリー評価の考え方や評価手法を紹介する。

  1. 分散性 (微粒子化の程度やし易さ) を評価するには? – 微粒子化の意味とその評価法の基礎 –
    1. 分散性・分散安定性とは?
    2. 分散性の定義と評価法概要 (どんなときに分散性を評価するのか?)
    3. 分散性の直接評価法 1 – 粒子径分布評価1
    4. 分散性の直接評価法 2 – 粒子径分布評価2
    5. 分散性の直接評価法 3 – パルスNMR法
    6. 分散性の間接評価法 – 濡れ性評価法
  2. 分散安定性評価即戦講座 – 実例から学ぶ手法の選び方 –
    1. 分散安定性の定義と評価法概要
      (どんなときに分散性を評価するのか?)
    2. 分散安定性の直接評価法 – 粒子径分布測定方法 –
    3. 分散安定性の間接評価法 – ζ – 電位測定法 –
    4. 分散安定性の間接評価法 – Hamaker定数の決め方 –
    5. 分散安定性の間接評価法 – DLVO理論の適用と安定度比W
      〜コロイダルシリカ分散液を対象に測定法と計算法の実例を紹介〜
    6. DLVO理論以外の安定化効果
    • 質疑応答

講師

  • 綾部 守久
    旭化成 株式会社 生産技術本部 生産技術センター 産機システム技術部
    主幹技師
  • 川口 正美
    三重大学
    名誉教授
  • 武田 真一
    武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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