技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フレキシブル有機デバイス材料のバリア性とその評価技術

フレキシブル有機デバイス材料のバリア性とその評価技術

~有機ELの劣化要因となる極微量の水蒸気対策に / バリア性評価技術で封止材料の開発、選定へ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、どのように測定を行えばフレキシブル有機デバイス材料のバリア性能を正しく評価できるのかバリアの構造、種類、透過メカニズムなど基礎からわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2016年11月11日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 有機EL、バリアフィルムの研究開発者
  • バリア性の評価業務に従事する方

修得知識

  • バリアフィルムの水蒸気透過度測定におけるばらつき要因と対策
  • 各装置間で比較可能な水蒸気透過度測定方法
  • 参照試料によるバリア性評価装置の校正方法
  • 接着材の水蒸気透過度測定方法

プログラム

 有機デバイスにとっては極微量の水蒸気が劣化要因となる。よって、フレキシブルデバイスの寿命を予測するためにはバリアフィルムや接着材等、封止材料の水蒸気バリア性を定量評価する必要がある。しかし、ハイバリア (例えば水蒸気透過度で10-3 gm-2day-1以下) の測定では、同一試料であっても装置や手法の違いにより測定値が異なることがある等の課題が挙げられる。
 上記課題解決のために、独自の参照試料による水蒸気透過度測定プロセスの検証、複数のバリア性評価装置での水蒸気透過度比較等を実施した。本セミナーでは、検証結果より得られたバリア性評価技術の信頼性向上につながる知見を紹介する。これらの知見によりバリア性評価技術が封止材料の開発、選定の一助となることを目的とする。

  1. バリア性評価の必要性
    1. 水蒸気透過度と有機EL素子の劣化
    2. 有機EL素子の劣化メカニズムの解析
  2. バリア性評価の基礎
    1. ガス透過度 (WVTR、OTR) の定義
    2. ガス透過の物理法則、物性値
    3. 透過曲線、遅れ時間
  3. バリアフィルム
    1. バリアフィルムの構造、種類
    2. バリアフィルムの作製方法
    3. バリアフィルムのガス透過メカニズム
  4. バリア性評価装置
    1. バリア性評価装置の構成
      1. 透過ユニットの分類
      2. 検出器の種類と原理
    2. 測定プロセス
      1. 試料の前準備
      2. 試料の取付方法
      3. 透過に関与しないガスの検出
      4. ガス添加方法
      5. ガス透過挙動
      6. 定常状態判定
      7. ガス透過度算出
  5. バリア性評価の課題
    1. 測定値のばらつき
      1. バリアフィルムの個体差
      2. 測定プロセスの不統一
  6. 標準測定プロセスの構築
    1. 参照試料の必要性
      1. 参照試料に必要とされる性能
      2. 参照試料の例
    2. 測定プロセスの検証
      1. 測定プロセスの差異による測定値の変動
      2. 装置間比較による検証
    3. 装置校正方法
  7. ハイバリアフィルム測定の課題
    1. 測定時間の考察
    2. 有機EL素子構成の検討
    3. 酸素透過度 (OTR) 測定
  8. 接着剤の水蒸気透過度測定
    1. デバイス構造を考慮した測定方法
    2. 有機EL素子劣化の予測
  9. 国際標準化
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 鈴木 晃
    次世代化学材料評価技術研究組合 研究部 有機ELグループD
    グループリーダー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/9 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/14 真空技術の基本と機器の運用・問題解決のコツ オンライン
2024/5/21 チップレット集積技術の最新動向と要素技術展望 オンライン
2024/5/21 粘着剤/粘着テープの必須基礎知識 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/27 異種材料の接着・接合技術の基礎と強度特性評価 オンライン
2024/5/27 スパッタリング薄膜の密着性改善技術とトラブル対策 オンライン
2024/5/28 先進半導体パッケージングの市場・技術動向と開発トレンド オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/29 フィルムへの塗工技術とプロセス最適化、トラブル対策 オンライン
2024/5/30 ガスバリア技術の基礎と活用動向およびウェットプロセスによるウルトラ・ハイバリア技術 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/6/4 異種材料の接着・接合技術の基礎と強度特性評価 オンライン
2024/6/4 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/6/6 ウェブの連続搬送におけるテンション制御の必須基礎知識とトラブル対策 大阪府 会場
2024/6/6 スパッタリングの基本と考え方、膜の作り方、その応用 オンライン
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/12 接着・接合部の強度評価、画像解析、その応用 オンライン