技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化粧品における臨床的有用性評価の試験デザインとバラつきやすい原因 / 対策

化粧品における臨床的有用性評価の試験デザインとバラつきやすい原因 / 対策

~皮膚測定方法を用いて有用性評価を行う際の試験デザインの気をつけておかなければならない点~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、皮膚の測定・評価について基礎から解説し、塗布効果試験の結果がバラつきやすい原因を列挙し、対策を具体例を用いて解説いたします。

開催日

  • 2015年11月27日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

 化粧品の有用性を臨床的に評価することとは、実際に使用する立場である消費者に対する化粧品効果及び安全性の実証として有効であり、さらに商品の差別化を図り、より魅力的な商品と映るような有用性の提示としても大切である。この講座ではできるだけ効率的な評価方法の施行のための基礎知識、デザイン、実施について実例や演習問題を含めて紹介する。
 スキンケア商品の有用性を客観的に評価し、その効果を検証することは消費者の信頼を得るために重要であり、また化粧品会社としての責務でもある。この有用性を評価するためには、皮膚の本来持つ生理学的及び光学的特性を理解した上で計測する必要がある。その上でそれら皮膚特性に対応した測定方法を用いて皮膚計測をするべきである。皮膚測定する際の主な皮膚の特性について列挙し、その特性を測るための原理を理解した上で、最も適した測定方法について紹介する。
 次にそれらの皮膚測定方法を用いて有用性評価を行う時の試験デザインの原則及び気をつけておかなければならない点について考察を加える。近年は商品の差別化を図り、より魅力的な商品と映るよう様々な手法を用いた有用性の提示が頻繁に見受けられる。一方、いくつかの有効性評価ガイドラインが国内外で発表されており、これらガイドラインに準拠した評価の施行が求められていることも事実である。このようなスキンケア商品の有用性を臨床的に評価する場合、色々なバラつきや不確定要素 (Unknown Variables) を考慮して試験計画を立て、施行していかなくてはならない。もともとヒトを用いた塗布効果試験は後から述べる要因によって結果がバラつきやすい性格のものだからである。ここでは効果的に有用性を実証するために、それらバラつきやすい原因を列挙し、その対策を具体例を用いて示す。今後の有用性試験を計画する上で参考になれば幸いである。

  1. 皮膚の光学的、生理学的特性,及びそれらの特定に適した測定方法
    1. 体の各部位の皮膚
    2. 皮膚の特徴
    3. 皮膚形状
    4. 皮膚の表面形状と角質層の状態
    5. 2部位別にみる形状の特徴
    6. 皮膚色
    7. シミ
    8. シワ
    9. 角層の状態
    10. 皮脂分泌機能
    11. 皮膚のはり・柔軟性 (粘弾性) ・弾力性の測定・評価
    12. 皮膚厚、表皮厚、角層厚の測定・評価
    13. その他特徴的な所見
  2. 皮膚測定方法を用いたスキンケア商品の有用性評価試験のデザイン
    1. 有用性評価試験の概要
    2. 有用性評価におけるバラつきの原因
      • 被験者
      • 測定方法
      • 試験デザイン
      • 試験施行時期 (季節)
      • 試験機関・測定条件
      • 被験者サンプル数
      • 試験製品
      • 評価試験のサンプル例
  3. 化粧品を使用した臨床的有用性評価試験に関する演習問題及び解説
    1. 皮膚の状態の分類と測定方法の選択
    2. 主要な測定項目別での機器測定、データ判定・評価のポイント
    3. 香粧品有用性評価におけるデータのバラつきの原因と対策としてより効率的に目的とする効果を提示するコツ
  4. まとめ、今後の動向
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 宮本 久喜三
    プロクター・アンド・ギャンブル イノベーション合同会社 研究開発部
    リサーチフェロー

会場

連合会館

2F 205

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/28 グローバル市場に向けた化粧品研究・開発担当者のための化粧品規制 (EU、ASEAN、中国、米国、日本) と化粧品に影響する化学品規制解説・動向 東京都 会場・オンライン
2025/1/28 化粧品の防腐処方設計と保存効力試験・微生物限度試験のポイント オンライン
2025/1/30 化粧品開発における感性価値の定量化と官能評価体制の構築・運用および商品開発への活用の勘どころ 東京都 会場・オンライン
2025/2/5 スキンケア化粧品の処方設計におけるポイントと化粧品の評価 オンライン
2025/2/13 化粧品開発における感性価値の定量化と官能評価体制の構築・運用および商品開発への活用の勘どころ オンライン
2025/2/17 グローバル市場に向けた化粧品開発で抑えておきたい各国の規制と最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/2/19 香料 (フレグランス・フレーバー) の基礎と合成・分離精製・調合技術 オンライン
2025/2/19 化粧品品質安定性確保と評価の進め方・トラブル対応 オンライン
2025/2/26 化粧品品質安定性確保と評価の進め方・トラブル対応 オンライン
2025/2/26 グローバル市場に向けた化粧品開発で抑えておきたい各国の規制と最新動向 オンライン
2025/2/28 ケーススタディを踏まえた化粧品薬機法の基礎と改正法及び広告表示対応 オンライン
2025/3/7 ケーススタディを踏まえた化粧品薬機法の基礎と改正法及び広告表示対応 オンライン
2025/3/7 スキンケア化粧品における価値開発のための必要知識と実践 オンライン
2025/3/18 化粧品・部外品の多品種生産における効果的な洗浄・殺菌と間接業務の効率化 オンライン
2025/3/19 スキンケア化粧品における価値開発のための必要知識と実践 オンライン
2025/3/21 化粧品・医薬部外品の防腐処方設計及び適切な試験・評価法 オンライン
2025/4/3 化粧品・部外品の多品種生産における効果的な洗浄・殺菌と間接業務の効率化 オンライン
2025/4/24 医薬品・食品・化粧品工場における異物混入の具体的防止対策 東京都 会場・オンライン
2025/4/25 アジア化粧品規制 & ASEAN化粧品規制セミナー (2日間) オンライン
2025/4/25 中国・台湾・韓国の化粧品規制対応および各国行政申請のポイント オンライン