技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自己組織化単分子膜の種類、特徴と表面へのパターニング、分析・評価

自己組織化単分子膜の種類、特徴と表面へのパターニング、分析・評価

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、代表的なSAM (Self-Asssembled Monolayers) 試薬であるアルカンチオール、シランカップリングおよびホスホン酸から形成されるSAMの特徴、SAM形成反応に影響する各種因子、SAMの評価・分析方法、パターニングや分子接合等への応用について解説いたします。

配信期間

  • 2026年3月4日(水) 12時30分2026年3月14日(土) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年3月4日(水) 12時30分

修得知識

  • SAM形成に関する基礎的事項
    • SAM形成試薬
    • 対象基板
  • SAM形成反応の最適化に関する情報
    • 前処理
    • 反応条件最適化
  • SAM形成評価、分析方法
    • 表面分析
    • 接触角など
  • SAMパターニング、SAMによる表面機能化と工業的応用例についての知見

プログラム

 自己組織化単分子膜 (SAM) は、比較的温和な反応条件で金属・金属酸化物表面に化学吸着・共有結合により強固に形成された緻密なナノメートルレベルの有機単分子膜であり、物理吸着膜に比べ高い化学的安定性を持つなどの利点から、無機・有機材料界面でのぬれ、接着性、相容性向上から表面プラズモン効果を利用するバイオセンサーや有機半導体の性能向上に至る幅広い分野での応用が検討され、一部実用化されています。
 本講では、代表的なSAM試薬であるアルカンチオール、シランカップリングおよびホスホン酸から形成されるSAMの特徴、SAM形成反応に影響する各種因子、SAMの評価・分析方法と、パターニング、分子接合などの応用について概説します。

  1. 自己集積化単分子膜 (SAM) の種類
    1. アルカンチオールSAM
    2. シランカップリングSAM
    3. ホスホン酸SAM
    4. 複合SAMと多層SAM
  2. SAM形成反応に影響する諸因子 (反応前処理、溶媒、雰囲気など)
    1. アルカンチオールSAM形成に影響する諸因子
    2. シランカップリングSAM形成に影響する諸因子
    3. ホスホン酸SAM形成に影響する諸因子
  3. SAMの分析方法
    1. 表面分析
      1. XPS
      2. IR
      3. SEM/EDX
    2. 接触角測定
    3. 膜厚測定
      1. AFM
      2. X線反射
  4. 表面へのSAMパターニング
    1. 気相法によるシランSAMパターニング
    2. マイクロコンタクトプリント (μCP) によるSAMパターニング
  5. SAMによる機能表面創成と工業的応用
    1. SAM官能基と接触角の関係
    2. SAM修飾を利用するナノ粒子分散性制御
    3. SAMを利用する防錆防食
    4. (古くて新しい) SAMレジスト・SAMリソグラフィ・SAM絶縁膜
    5. パーフルオロアルキル基を持つSAMを用いる仕事関数制御
    6. SAMを用いる界面熱抵抗削減
    7. 二官能性SAMを用いる分子接合、界面接合
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 佐藤 正秀
    宇都宮大学 工学部 基盤工学科 応用化学コース
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 160,000円(税別) / 176,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 190,000円(税別) / 209,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年3月4日〜14日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/1/6 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2026/1/7 印刷と塗工技術における各方式の基礎と最適化 オンライン
2026/1/8 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎、耐摩耗対策と摩擦制御法 オンライン
2026/1/16 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2026/1/16 ぬれ性のメカニズムから理論に基づいた測定・評価・利用法 オンライン
2026/1/19 ぬれ性のメカニズムから理論に基づいた測定・評価・利用法 オンライン
2026/1/20 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎、耐摩耗対策と摩擦制御法 オンライン
2026/1/21 シリコンスラッジの回収と表面処理、応用 オンライン
2026/1/21 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2026/1/21 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2026/1/22 めっき技術の基礎ならびに密着性向上・トラブル対策の具体的ポイント オンライン
2026/1/26 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制の最新状況 オンライン
2026/1/27 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制の最新状況 オンライン
2026/1/28 フッ素フリー表面処理材料の開発動向とその特性評価 オンライン
2026/1/28 塗料・塗膜の基礎 : 塗装工程の重要ポイント (塗装系) と耐候性技術 東京都 会場・オンライン
2026/1/29 めっき膜の密着性改善・剥離対策の考え方と分析・解析手法 オンライン
2026/1/29 ウェットコーティングの単層および重層塗布技術解説と塗布故障の原因と対策 オンライン
2026/1/29 精密塗布における脱気・脱泡技術 東京都 会場
2026/1/30 パルスNMRによる高濃度分散体の分散状態および各種材料の「ぬれ性」評価、HSP値評価への応用 オンライン
2026/1/30 溶液の塗布・塗工技術および設備・装置の基礎と品質安定化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術