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食品の賞味期限を試験を用いて予測し設定する実例とその応用

食品の賞味期限を試験を用いて予測し設定する実例とその応用

~賞味期限を延長させる為に、商品の品質設計の段階から考えなければならないこととは~
オンライン 開催 演習付き

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年11月27日〜12月5日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年12月3日まで承ります。

概要

本セミナーでは、食品賞味期限の設定について取り上げ、食品賞味期限を加速試験データから予測、設定する手法の実例と課題、賞味期限予測に関する注意点や予測できない場合などの応用編までを幅広く解説いたします

開催日

  • 2025年11月26日(水) 12時30分16時30分

修得知識

  • 賞味期限設定のための6つのポイント
  • 加速試験の設定条件と実施方法 (アレニウス式の理解)
  • 加速試験結果からの仮賞味期限の予測
  • 賞味期限の延長の考え方
  • 品質設計と賞味期限の延長方法

プログラム

 開発・品質管理部門で賞味期限を設定するためには、科学的根拠とその妥当性が重要となる。実際には食品の劣化を速める加速試験が用いられるが、この加速試験の結果を解析するために反応速度論のアレニウス式を利用し、科学的な根拠と妥当性を担保する方法を実際の商品のデータを用いて演習形式で紹介する。
 またアレニウス式での予測も万能ではなく、適用できない場合とその理由についても解説する。さらに、一歩進めて賞味期限を延長させるには、商品の品質設計の段階から考えなければならないことを、その方法と実例をあげながら説明する。

  1. 賞味期限設定の導入背景と設定前に確認すべきポイント
    1. 何を指標に賞味期限設定するか
    2. 指標をどのように数値化するか
    3. 品質限界の許容基準をどのように設定するか
    4. どの保存条件で賞味期限設定するか
    5. 賞味期限をいかに短期間で設定するか
    6. 安全係数をどのように加えるか
  2. 6つのポイントのヒントとなるガイドライン (国、業界団体)
    1. 厚生労働省・農林水産省からのガイドライン
    2. 業界団体等のガイドライン
    3. ガイドラインからの指標のヒントと品質限界の許容基準
  3. 賞味期限設定の手順 (加速試験での予測方法)
    1. 賞味期限設定の手順とボイント
    2. 加速試験の考え方と手順
    3. 加速試験による予測の基本的な考え方
  4. 反応工学におけるアレニウス式の解説
    1. アレニウス式 (加速試験の拠り所の原則)
    2. アレニウス式からのTTT曲線
    3. 品質劣化の反応速度比を表すQ10
  5. アレニウス式による加速試験からの期限設定の演習
    1. 「和風つゆ」にアレニウス式を適用した演習
    2. 「チリソース」にアレニウス式を適用した演習
  6. アレニウス式は万能ではない (式を適用できない場合)
    1. 品質の劣化反応が一次式で解析できない課題
    2. 劣化の反応速度と温度の関係が成り立たない課題
    3. 微生物的・物理的な品質の劣化における課題
  7. 賞味期限の延長が望まれる背景と期限延長の考え方
    1. 賞味期限の延長の考え方
    2. 賞味期限の延長方法
    3. 微生物的・物理的な品質の劣化における課題
  8. 商品設計と賞味期限の延長の実例集
    1. 初期品質の変更による延長 (粉末スープ)
    2. 加工方法の変更による延長 (天かす玉)
    3. 包装容器の変更による延長 (つゆ)
    4. 包装資材構成の変更による延長 (小袋ソース)
  9. まとめ
    1. 食品の期限表示に関する本質的課題
    2. 加速試験の考え方のまとめ
    3. 期限設定のために普段から実施すること
    • 質疑応答

講師

  • 朝田 仁
    ヤマキ 株式会社
    取締役上席執行役員

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
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  • 視聴期間は2025年11月27日〜12月5日を予定しております。
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