技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

デスクトップで行う医薬品市場/売上予測手法スキルアップ講座

デスクトップで行う医薬品市場/売上予測手法スキルアップ講座

~ChatGPT活用、売上推移の近似・トレンド予測、疫学モデル・需要モデル活用~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年10月17日〜27日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年10月17日まで承ります。

概要

本セミナーでは、開発早期医薬品の市場や薬価の不確実性、患者数や治療需要の見積もりなど、不確実要素の予測手法を、熟練のコンサルタントや製薬企業実務者たちが丁寧に解説いたします。

配信期間

  • 2025年10月17日(金) 10時00分2025年10月27日(月) 16時00分

お申し込みの締切日

  • 2025年10月17日(金) 10時00分

プログラム

第1部 患者数予測のためのデスクリサーチとその解析

(2025年10月7日 10:00〜10:50)

 医薬品市場予測における患者数の予測は、単に将来的な売上予測の根拠としてだけでなく、臨床開発の適切なターゲット設定、症例数の見積もり、さらには医薬品承認後のマーケットアクセス戦略の策定や価格設定、リソース配分など多岐にわたる意思決定において極めて重要な役割を担っている。
 本講演では、既存の疫学調査データ、公的統計、レジストリ情報、オープンデータといった様々な情報ソースを組み合わせて、現実的かつ信頼性のある患者数予測を行う手法について解説する。さらに、これらの予測結果をどのように医薬品の市場規模や将来的な売上予測へとつなげていくか、その際に考慮すべき前提条件や不確実性についても解説する。

  1. 患者数将来予測の重要性
  2. 疫学文献や人口動態を用いた有病率・患者数の推計方法
    1. 文献検索の方法
    2. 文献情報の統合
    3. 有病率・患者数推計
    4. 人口動態を用いた将来予測方法
  3. リアルワールドデータを用いた患者数予測
    1. 日本で使用可能なデータの種類と特徴
      • 疫学データ
      • 医療データ
        • レセプト
        • 薬局
        • 病院
      • NDBオープンデータ
    2. NDBオープンデータによる患者数と売り上げ推計
    3. 売上予測における患者数推計の留意点
    • 質疑応答

第2部 患者数予測へのChatGPTの活用とその留意点

(2025年10月7日 11:00〜11:50)

 近年、人工知能 (AI) は機械学習技術と膨大なデータへのアクセスを通じて、これまで困難だった複雑なデータ分析を可能にし、医療・製薬分野でもその活用が急速に進んでいる。
 本講演では、生成AIであるChatGPTの概要とその解析支援能力に触れつつ、セッション1で用いたデータをもとに、ChatGPT上でプロンプトを活用して患者数予測を実践する。データの構造化・前処理から予測手法の設計、結果の解釈、さらにはプロンプト設計の工夫やAI活用時の留意点まで、実例を交えながら解説し、患者数や市場予測におけるAIの実践的な使い方を簡単に紹介する。

  1. 生成AI・ChatGPTの基礎と特徴
    1. ChatGPTとは何か:生成AIと従来のAIの違い
    2. ChatGPTの解析支援機能と対話的プロンプトの利点
  2. 医療・製薬業界での活用事例
  3. Chat GPTによる患者数予測
    1. データの概要と構造
    2. 欠損値や地域差、対象集団の設定などの留意点
  4. ChatGPTによる患者数予測プロンプトの実践 (15分)
    1. プロンプト設計の基本と注意点
    2. ChatGPTにおける入力例と出力結果の確認
    3. ChatGPTによる補助的分析の限界と工夫 (例:数値の検算や根拠の明示)
  5. 市場・売上予測への展開
    1. 患者数から市場規模や売上予測へとつなげるロジック
    2. シナリオ分析や将来予測における変数設定の考え方
    3. 戦略立案・マーケットアクセスとの戦略応用
    • 質疑応答

第3部 既存市場データによる売上推移の近似・トレンド予測

(2025年10月7日 12:50〜14:20)

 マーケティング戦略策定に欠かせない「販売計画」を、いかにロジックに展開し、マネジメントに理解してもらうかを紹介する。既存市場参入を例にして「販売計画」の立案を下記の要領で説明していく。
 既存市場の成長予測を近似回帰曲線とTREND関数によって算定する。数式だけで求められた当該市場成長予測に外部調査会社の当該市場予測を加味&勘案して予測を是正していき、数式から求めた数値と調査結果によって得られた市場予測をベースに、当該市場に参入する自社製品の「販売計画」案を策定する方法/思考を説明する。その後、策定した販売計画を基に当該製品が成長を続けるための「ライフサイクルマネジメント」について説明をする。

  1. 既存市場データによる売上推移の近似・トレンド予測
    1. 過去から現在までの既存市場算定
    2. 当該市場の将来予測を近似回帰曲線で求める
    3. 当該市場の将来予測をExcelのTrend or Forecast関数で求める
    4. 得られた将来予測を是正する (適正化する)
    5. 適正化された数式による市場予測に、外部調査による当該市場予測を加味&勘案して更に是正&適正化する
    6. 得られた市場予測に自社製品の参入/販売計画を策定する
  2. 策定した販売計画から将来を予測して当該製品のライフサイクルマネジメントを考える
    1. 既参入市場でライフサイクルマネジメントを行うには
    2. 新規参入市場でライフサイクルマネジメントを行うには
    3. 策定したライフサイクルマネジメントを反映した販売計画を既販売計画に落とし込む
    • 質疑応答

第4部 疫学モデル・需要モデルを用いた医薬品売上予測

(2025年10月7日 15:45〜17:15)

 ビジネスの根幹は、顧客のニーズや課題をしっかり把握し、市場環境や競合の動きを踏まえて、自社医薬品自体やその関連ソリューション (Around the pill) を通じて解決し、結果として収益を得ることである。
 企業経営の立場から、そういった活動の結果として、当該製品の売り上げが、どの程度得られるのかを正確に予測することは、非常に重要である。
 より広い経営的視点において、例えばProduct portfolio analysis等 (自社ポートフォリオ各製品が、“どの時期に、どの程度の売り上げが得られるか”“投資効率はどうか?”) を分析し、正確に把握することは、最適な経営資源配分を検討するうえで、非常に重要である。その際も、当然ながら正確な売上予測が必要である。
 本講演では、製薬ビジネスにおいてどのように売上予測を検討していけばいいか、方法論と事例にて、解説していく。

  1. 不確実性が高まる市場と戦略
    • 環境変化を予測する方法
    • マーケティング戦略のバリエーション
  2. 売上を予測する方法
    • 市場調査等の活用方法
    • マーケティング戦略と売上予測の連動
    • 精度と納得性を高めるポイント
  3. 売上予測の類型とその手順
    • 疫学モデルと需要モデルおよび治療フローを可視化した売上予測モデル例
    • 疫学モデルの手順
  4. 予測のための市場調査と二次データ
    • 質疑応答

講師

  • 大西 佳恵
    クリエイティブ・スーティカル 株式会社
    日本代表
  • 大西 佳恵
    クリエイティブ・スーティカル 株式会社
    日本代表
  • 岡田 浩行
    中外製薬 株式会社 プロジェクト・ライフサイクルマネジメントユニット スペシャリティライフサイクルマネジメント部 戦略マーケティンググループ
    グループマネジャー
  • 中西 真人
    ミッケル化学 株式会社 事業開発部
    事業開発アドバイザー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年10月17日〜27日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/4 内閣府における「防災DX」推進の最新動向と実装戦略 東京都 会場・オンライン
2025/8/4 GMP文書の集約・削減と体系整理/効率的管理 オンライン
2025/8/4 国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法 オンライン
2025/8/4 開発段階に応じた治験薬GMP管理を何をいつ準備し、どのような管理をするかの効果的運用方法 オンライン
2025/8/4 エンジニアのための発明ブレスト・特許明細書作成への生成AI活用 オンライン
2025/8/5 医薬品品質試験における生データの取り方・レビューと申請対応 オンライン
2025/8/5 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/5 拒絶理由通知対応の基本と生成AI等のツールを活用した効率化 オンライン
2025/8/5 抗体薬物複合体 (ADC) におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価 オンライン
2025/8/6 少人数知財部におけるAIを活用した業務効率化と連携の取り方 オンライン
2025/8/6 製造オペレーターのためのGMPの基本と記録書の作成管理 オンライン
2025/8/6 OOS/OOT事例から学ぶOOS/OOTの正しい理解と判断のポイント オンライン
2025/8/6 変更・逸脱管理とOOS/OOT及び一変・軽微変更の判断基準とCAPA実践手順 オンライン
2025/8/6 バイオ医薬品 GMP入門講座 オンライン
2025/8/6 E&L試験の最新動向と実務対応のポイント オンライン
2025/8/7 暴露許容値 (OEL、ADE・PDE) 設定の基礎知識と設定値の妥当性・考え方 オンライン
2025/8/7 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン
2025/8/7 GVP実践講座 オンライン
2025/8/8 医薬品製造における逸脱・異常/変更管理のクラス分けと逸脱予防策 オンライン
2025/8/8 病院における医療DXの最新動向 東京都 会場・オンライン