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ポリウレタンの構成構造、材料設計、分析解析、国内外事情

ポリウレタンの構成構造、材料設計、分析解析、国内外事情

オンライン 開催

開催日

  • 2025年9月17日(水) 10時00分17時00分

修得知識

  • 分子設計、物性コントロール、劣化防止
  • 断熱・繊維・防水・塗料などの市場動向
  • 劣化や可燃性、毒性などへの対応
  • 植物由来素材、CO2原料素材などの活用の動き

プログラム

第1部 ポリウレタンの構造・特性およびポリウレタンの国内外市場について

(2025年9月17日 10:00〜12:30 ※途中休憩を挟みます)

 演者が長く携わってきた、ポリウレタン原料の開発とその物性概要を非発泡分野に焦点をあてて、基礎的に説明する。特に塗料、接着剤用途などの適用分野と適用理由を説明する。今後の動向として、従来からの溶剤型と環境対応型の水性、ハイソリッド、粉体用にも言及する。

  1. ポリウレタンの特性と概要
    1. 歴史
    2. なぜ拡大してきたか・背景
  2. ポリウレタンの特性とその制御
  3. ポリオールとそのポリウレタン物性
  4. 塗料用ポリオール
    1. 一般的なポリオール
    2. 特殊ポリオール
  5. イソシアネートとそのポリウレタン物性
    1. イソシアネートモノマー
    2. オリゴマー・プレポリマー・ポリマー
    3. ブロックイソシアネート
    4. 最近のイソシアネートの動向・開発志向
  6. ポリウレタンの劣化機構と安定性向上
  7. ポリウレタン塗料の海外 (中国など) 事情・環境対応の強化
    • 質疑応答

第2部 CO2を用いるウレタン合成:脂肪族ポリウレタン材料への展開

(2025年9月17日 13:30〜14:30)

 CO2を再生可能な資源として活用する化学合成は、不活性小分子の変換に焦点を当てた基礎研究から既存のプロセスを代替する実用技術の開発に至るまで、さまざまなアプローチが検討されている。本講座ではウレタン合成の事例を紹介するとともに、CO2由来の新材料による市場開拓を視野に入れたわれわれの研究経緯を概述する。

  1. イントロダクション:CO2を用いるウレタン合成の意義
    1. ウレタン製造と環境調和性
    2. CO2由来のウレタン合成法
  2. 超臨界CO2を利用する選択的ウレタン合成
    1. 超臨界CO2の特徴
    2. 超臨界CO2中におけるカルバミン酸生成
    3. 超臨界CO2とアミン、末端アルキンとの触媒的三成分カップリング反応
    4. 超臨界CO2を用いるプロパルギルアミンから環状ウレタンへの変換
  3. 高効率ウレタン合成を可能にする触媒設計
    1. 金触媒によるプロパルギルアミンの環化カルボキシル化反応
    2. 環化カルボキシル化反応の触媒メカニズム
    3. 銀触媒を用いるアミノメチルアレンの環化カルボキシル化反応
    4. 有機触媒によるN-置換アジリジンの付加環化反応
  4. CO2を原料とする脂肪族ポリウレタン合成
    1. CO2固定化法としてのポリウレタン合成概論
    2. 超臨界CO2を用いるアジリジン類との共重合
    3. CO2由来の脂肪族ポリウレタン共重合体の機能
    4. CO2由来の環状ウレタンをモノマーとするポリウレタン合成
    • 質疑応答

第3部 ポリウレタンの構造と物性の解析

(2025年9月17日 14:45〜15:45)

 AIを動かすGPUなどの最新半導体の代表的実装形態であるCoWoSをはじめ、先端半導体実装基板ではほとんどの回路導体が電解銅めっきでできている。
 本講座では、主な先端半導体基板を概説し、どのように電解銅めっきが 行われているかを理論的メカニズムも含めて解説する。

  1. ポリウレタンの構造解析手法
    1. 化学構造解析
    2. 動的粘弾性
    3. パルスNMRによるセグメント構造評価
    4. モルフォロジー等
  2. ポリウレタンの高次構造と物性の関係
    1. ハードセグメントの凝集状態
    2. 分子運動性による物性発現機構
    3. ウレタン材料の劣化解析
    • 質疑応答

第4部 ポリウレタンの劣化分解メカニズムとその分析解析

(2025年9月17日 16:00〜17:00)

 本セミナーではポリウレタンの劣化、分解のメカニズムについて触れ、それらの分析解析方法についてご紹介します。ポリウレタンの特性により、使用される環境で劣化の機構にも違いがあります。使用する分析装置でどのようなデータが取得でき、またそのデータから何を考察できるのかを把握理解することが重要であり、分析装置の原理やデータから読み取れる内容についても解説いたします。
 本セミナーで、分析装置の原理の理解とともに、素材の劣化分解を分子原子レベルでの視点で理解することが可能となります

  1. ポリウレタンとは
    1. 反応生成機構と分子構造
    2. 特性
    3. 用途
  2. ポリウレタンの劣化分解について
    1. 光分解機構
    2. 熱劣化機構
    3. 薬品劣化機構
    4. その他劣化分解事例
  3. 分析解析手法
    1. 分析解析の流れ
    2. 分析解析装置、および原理について
    3. 各分析解析事例紹介
    • 質疑応答

講師

  • 桐原 修
    株式会社ヘウォンティアンドディ (HAEWON T&D Ltd.)
    顧問
  • 榧木 啓人
    東京科学大学 物質理工学院
    助教
  • 関根 素馨
    株式会社 三井化学分析センター 構造解析研究部
    主席研究員
  • 清野 智志
    株式会社アイテス 品質技術部
    取締役, 統括部長

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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