技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価

絶縁材料の劣化メカニズムと部分放電計測ならびに寿命評価

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、各種絶縁材料の劣化メカニズム (特に部分放電現象) 、部分放電検出の技術動向、劣化評価法まで実例を交えて解説いたします。

配信期間

  • 2025年6月23日(月) 10時30分2025年6月30日(月) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年6月27日(金) 16時30分

受講対象者

  • 絶縁設計に関わる技術者・研究者
  • ゴムやプラスチックなどの高分子材料に関連する技術者、研究者
  • 高分子材料を用いた製品に関わる技術者、品質保証担当者

修得知識

  • 絶縁材料の劣化メカニズムの基礎
  • 高分子材料の放電現象と放電劣化
  • 部分放電計測
  • 高分子材料の寿命予測

プログラム

 絶縁材料には気体・液体・固体およびこれらの複合材料がある。プラスチックやゴムに代表される高分子材料は,使用環境に存在する劣化因子により劣化を生じ、寿命を迎え時には大事故につながることさえある。したがって、高分子材料を有効に使用するためには劣化メカニズムを正しく理解し、適切な劣化対策を施す必要がある。
 本講ではまず各種絶縁材料の劣化要因と劣化メカニズム、特に影響の大きい部分放電現象を概説する。続いて、絶縁設計の要である電界設計のポイントならびに部分放電検出の最新技術動向を解説する。また、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法について実例を交えて解説する。さらには、寿命予測の基本的な考え方やポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。

  1. 絶縁材料の概要
    1. 絶縁材料とは?
    2. 物質の分類
    3. 電気絶縁材料の分類
    4. 固体材料の種類
    5. 高分子材料の種類
  2. ナノ電気電子材料の基礎
    1. 数密度
    2. 物質の構造と電子状態
    3. 化学結合
    4. 格子間隔
  3. 高分子絶縁材料の劣化メカニズム
    1. 劣化因子と劣化モード
    2. 熱劣化と劣化モード
    3. 放電による劣化
    4. 表面汚損による劣化
    5. 化学反応劣化と光による劣化
  4. 気体の放電
    1. 放電現象を支配する種々の要因
    2. 分子の熱運動
    3. 荷電粒子の運動
    4. 気体における荷電粒子の発生と消滅
    5. 火花放電
    6. 定常気体放電
    7. 部分放電
  5. 液体の放電
    1. 絶縁油の種類
    2. 液体の電気伝導
    3. 液体の絶縁機械メカニズム
    4. 液体の絶縁破壊特性
    5. 液体特有の絶縁破壊現象
  6. 固体の放電
    1. 固体の放電
    2. 分極と分極電荷
    3. 電圧波形と電圧分担
    4. 絶縁破壊を引き起こす要因
    5. 誘電体の絶縁破壊メカニズム
    6. 絶縁材料の劣化と防止策
  7. 高分子絶縁材料の絶縁破壊
    1. 電圧-時間特性
    2. エポキシ樹脂注型品の電圧-時間特性
    3. 変圧器用絶縁物の部分放電開始電圧に対する電圧-時間特性
    4. エポキシ樹脂注型品のV-n特性
    5. トリーイング
    6. 複合誘電体の放電
  8. 高電圧試験と部分放電試験
    1. 高電圧試験の種類
    2. 絶縁特性試験
    3. 雷インパルス試験
    4. 長時間交流試験の有効性
    5. 部分放電試験
    6. 部分放電信号の検出法
  9. 部分放電から発生する電磁波の検出
    1. 部分放電パルス電流波形
    2. 部分放電からの電磁波の発生
    3. マイクロ波パッチアンテナ
    4. 容量型センサ
  10. マグネットワイヤ絶縁と部分放電試験
    1. インバータサージの特徴
    2. 巻線における部分放電の種類
    3. マグネットワイヤ絶縁における部分放電の発生原因
    4. 部分放電に伴う電磁波の発生
    5. インバータサージに対する部分放電測定法と課題
  11. 絶縁劣化診断と寿命予測
    1. 運転保守管理
    2. 故障曲線
    3. 反応速度論による寿命予測
    4. 絶縁特性の劣化要因
    5. 保守点検と寿命予測の事例

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年6月23日〜30日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/1 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2025/7/1 高分子の相溶性と結晶化の基礎的理解と高次構造形成の考え方 オンライン
2025/7/2 高分子結晶化の基礎と制御および分析技術 オンライン
2025/7/4 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2025/7/4 ポリウレタンフォームの材料設計と機械特性の解析、予測 オンライン
2025/7/8 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/8 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2025/7/8 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2025/7/9 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2025/7/9 プラスチックリサイクルの最新技術動向と実務に役立つ実例・技術・連携ポイント オンライン
2025/7/10 トライボロジーの基礎とプラスチック材料の摩擦摩耗特性向上 オンライン
2025/7/11 ポリイミド入門講座 オンライン
2025/7/11 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2025/7/14 高分子材料の劣化・不具合の解析と寿命評価、対策事例 東京都 会場
2025/7/14 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構とその制御・対策 オンライン
2025/7/14 xEVにおける部分放電絶縁とインパルス絶縁評価方法 東京都 会場
2025/7/15 廃プラスチックのケミカルリサイクルの最新動向 オンライン
2025/7/16 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2025/7/17 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用