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MLCC (積層セラミックコンデンサ) の基礎と大容量/小型化設計/信頼性評価

MLCC (積層セラミックコンデンサ) の基礎と大容量/小型化設計/信頼性評価

~BaTiO3セラミックスの開発/チタン酸バリウムの超微粉化/高積層・高容量技術など~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年4月18日〜25日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年4月23日まで承ります。

概要

本セミナーでは、MLCCの高積層技術、高信頼性技術を中心に幅広く、かつ詳細に解説いたします。

開催日

  • 2025年4月16日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • MLCCで課題を抱えている方
  • MLCCの生産に必要な材料、設備メーカー、素材メーカーにおける研究開発、製造、販売に携わる方
  • MLCCを使用する製品の設計技術者

修得知識

  • なぜ日本メーカは強いのか
  • 積層セラミックスコンデンサ-(MLCC) 材料の基礎から応用
  • 原料からMLCC積層体まで
  • 内部電極/外部電極の進化
  • MLCCの高積層・高容量の技術
  • 積層の技、その問題
  • MLCCの信頼性技術

プログラム

 5Gは様々な業界で利用されている。生成AIが2023年後半から空前のブームになり、AIの言葉を聞かない日は無い。その次の技術であるBeyond 5G (6G) は、AIとさらに一体化しサイバー空間と現実世界 (フィジカル空間) との融合を目指している:自動運転レベル4の実現である。
 受動部品の代表である積層セラミックスコンデンサ (MLCC) は小型・大容量・高性能・省電力・高信頼化が進んできた。特に、Ni内電MLCCはNi金属の低コスト化を特徴にして大容量・小型化が急速に進んだ。2024年1月、長辺=0.16mm、短辺=0.08mmの「016008」サイズで、 現在最小の0201タイプ (0.2×0.1mm) と比べて体積は1/4ほどになるMLCCが発表された。同様に、受動部品の016008サイズのチップインダクタの開発が成功した。AI対応などに必須の受動部品MLCCとインダクターはさらに高性能化が進むであろう。
 一方、生成AIサーバー向けの半導体チップに1608タイプ (1.6×0.8mm) の100μFの大容量MLCCの量産が発表された。
 当講座では、MLCC の高積層技術、高信頼性技術を中心に幅広く、かつ詳細に解説を行なう。

  • 移動通信システムの進化/自動運転レベル3、自動運転レベル4
  • AIサーバー用大容量MLCCの必要性
  • 民生用/車載用MLCCサイズの変遷/MLCCの温度特性:車載用/生成AI
  • コンデンサのDC電圧依存性 (Class1 vs Class2 MLCCの温度特性/DC特性/温度上昇)
  • スマートホンに搭載される電子部品の個数/自動車に搭載されるMLCCの個数の変遷
  • ムーアの法則は生きているか?そろそろ飽和?
    ロジック半導体の微細化ではムーアの法則は生きている
  • MLCCの世界ランキングと市場、MLCC事情、MLCCの世界ランキングが変わる
  • Ni-MLCCの商用化でIEEE Milestone賞を受賞
  • MLCCをLCR等価回路で考えると?低ESLコンデンサの利用、Lキャンセルトランス
  • Lキャンセルトランスでノイズ対策、近傍アンテナ間のノイズ対策、なぜノイズが消える?
  • MLCC材料から見たBaTiO3+希土類+アクセプタ+固溶制御材+焼結助剤の歴史
  • MLCCの小型化,容量密度の進化,誘電体層薄層化の進化
  • MLCCの進展方向、小型化、大容量、高信頼性、自動車用コンデンサの要求性能
  • Ni-MLCCの製造プロセス、グリーンシートの技術動向
  • 高信頼性MLCCに必要なこと、微小粒径、コア・シェル構造の利点
  • BaTiO3の誘電率のサイズ効果/小型・大容量化の課題、コアシェル構造の効用
  • 薄膜用MLCCに求められる特性、水熱BaTiO3、修酸法BaTiO3
  • 微少・均一BaTiO3のためのアナターゼTiO2、アナターゼTiO2の合成法
  • 固相反応によるBaTiO3 の反応メカニズム
  • 水蒸気固相反応法、水を介してBaTiO3の低温反応/
    水で加速する室温固相反応 (BaTiO3) / Cold sintering は実用化できるか
  • 粉砕と分散とは、メデイアのサイズ、メデイアの材質
  • 微小ビーズ対応ミルによるナノ分散テクノロジー最前線
  • 分散技術/分散質の種類と分散系/分散機構の概要
  • MLCC分野におけるポリグリセリン誘導体の検討、MLCC用添加剤材/MLCCへの適用、MLCC焼結体への効果
  • BaTiO3ナノキューブの開発と適用、BTナノキューブ/グラフェン積層体のMLCC適用
  • RFプラズマ法による複合ナノ粒子合成
  • 分級,MLCCの内電Ni粒子に最も重要な技術/Niナノ粒子の作り方 (分級の役割)
  • MLCCでもう一つ重要な要素、内部電極と外部電極
  • 高積層・高容量MLCCのためのNi内部電極用Ni微粒子
  • 供材の効果 (Ni電極と誘電体の線膨張係数差を如何に少なくする)
    • 段焼成法のNi内部電極の効果、カバーレッジの向上
  • Ni内部電極の成形メカニズム (膜断面の観察) 、Ni内部電極の連続性 (カバーレッジ) 向上のメカニズム
  • 熱プラズマNi微粒子の合成、粒度分布、表面不活性
  • Ni電極への添加効果 (Ni-Cr, Ni-Sn) 、Ni-Sn内電MLCCの特性
  • Ni電極印刷法 (グラビア印刷) 、プラズマ法、微粒子コーテイング法
  • MLCC外部電極 (高温対応)
  • セラミックスコンデンサー (MLCC) の温度特性
  • X8R規格のMLCC、 (Ba,Ca,Sn) TiO3の特性評価、Caの役割、Snの役割
  • X8R規格のMLCCの他の方法, 応力印加効果
  • 電圧印加で容量が増加するMLCCとは?PZT薄膜のキュリー点が600°C?
    歪エンジニアリング/”Strain Engineering”
  • 導電性高分子コンデンサ、フィルムコンデンサ、シリコンキャパシター
  • 2022 Taiwan-Japan Passive Component Technology Symposium
  • 積層セラミックスコンデンサ (MLCC) の信頼性/BaTiO3の絶縁性/
  • 絶縁破壊と絶縁劣化/BaTiO3の絶縁性を上げるための添加物の役割
  • 置換サイトの基本は絶縁性、BaTiO3のどのサイトに入る?置換サイトの同定法
  • BaTiO3の高温電気伝導に与えるBa/Ti比、希土類効果
  • MLCCの絶縁劣化メカニズム/絶縁抵抗:時間、HALT結果
  • コア・シェル構造の絶縁抵抗依存性/Cu, Sn固溶Ni-MLCCの絶縁抵抗時間変化
  • 誘電体の導電メカニズムの分類/薄膜、MLCCのリ-ク電流依存性
  • ショットキー電流とプールフランケル電流/Cu-MLCCとNi-MLCCの特性の違い
  • 劣化時のリーク電流の変化について/酸素欠陥評価法:熱刺激電流
  • 交流インピーダンス・等価回路法による評価、MLCCやSOFCに適用
  • 圧電応答顕微鏡 (PFM) 、接触共振-圧電応答顕微鏡 (CR-PFM) 、KFM法による表面電位測定
  • 熱刺激電流による酸素欠陥の評価
  • MLCCの絶縁抵抗劣化に及ぼすLa添加効果
  • セラミック/内部電極界面、粒内・粒界を流れる電流、JE特性による分類
  • まとめ
  • 質疑応答
  • 付記1 最近のMLCC研究動向
  • 付記2 現象論的熱力学を用いたBaTiO3の特性シミユレーション

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

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  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年4月18日〜25日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

関連する出版物

発行年月
2024/10/31 2025年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2024/2/29 セラミックス・金属の焼成、焼結技術とプロセス開発
2023/8/4 2024年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2022/10/14 2023年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望
2021/10/15 2022年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2021/6/18 2021年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2020/10/30 積層セラミックコンデンサ (MLCC) の材料・製造・実装技術と最新動向
2020/10/16 2021年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2020/7/17 2020年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2019/10/18 2020年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2019/7/19 2019年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2018/10/19 2019年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2017/10/20 2018年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2016/10/21 2017年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2015/10/23 2016年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2014/10/24 2015年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望
2014/9/20 電気二重層コンデンサ 技術開発実態分析調査報告書
2014/9/20 電気二重層コンデンサ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/10/4 2014年版 コンデンサ市場・部材の実態と将来展望