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知的財産部門と他部門との連携体制、協力関係の築き方

知的財産部門と他部門との連携体制、協力関係の築き方

~知財部門に求められる役割が変化し、他部門との連携が不可欠 / 他部門の知財部門に対する認識をどのように変え、協力関係を築くか~
オンライン 開催

開催日

  • 2025年4月14日(月) 10時30分 16時15分

プログラム

第1部 知的財産部門と他部門との連携を礎にした期経営戦略に資する知的財産戦略の策定

〜キヤノンの事例を含めて〜

(2025年4月14日 10:30〜12:00)

 第4次産業革命以降、サイバー空間を用いたビジネスが急速に広がり、生成系AIの進展も目を見張るものがあります。一方では、地政学リスクはより高まり、グローバルサプライチェーンの分断というリスクも顕在化しています。また、各国のリーダーシップの変化や経済安全保障へ対応も必要です。企業の知的財産戦略や知的財産部門のあり方に関しても再考が必要な時期であり、そのための鍵となるのは知的財産部門と他部門との関係作りにあります。
 本講演では、キヤノンの事例も含めて将来を見据えた知的財産部門の社内での立ち位置や他部門との連携、それを礎とする長期的な経営戦略を支える知的財産戦略とのあり方について説明します。

  1. キヤノンとキヤノンの知的財産部門の紹介
    1. 自己紹介
    2. キヤノングループの紹介
    3. キヤノンの知的財産部門の紹介
  2. ビジネス環境の分析
    1. クロスインダストリーの進展
    2. 生成系AIの進化
    3. 社会的要請と日本の国策
    4. 地政学リスクの拡大
  3. 知的財産部門を取り巻く環境と他部門との連携
    1. 知的在線戦略の基本的な考え方
    2. 特許出願や活用方法の変化
    3. 営業秘密管理と特許出願
    4. 知的財産部門と他部門との連携
    5. ブランドを守ることの意義
  4. 知的財産部門の役割の変化
    1. 知的財産部門が主に関与している活動
    2. 知的財産部門が係りつつある活動
    3. 今後の知的財産部門の在り方
  5. 長期経営に鑑みた知的財産戦略
    1. コアコンピタンスに基づく知的財産戦略
    2. 各ビジネスの状況に応じた知的財産戦略
    3. 地政学リスク下での産業の変化と知的財産戦略
  6. 知的財産組織の昇華とそれを支えるリーダーシップ
    1. 知的財産部門を支えるリーダーシップの考え方
    2. 長期的経営を担う知的財産人材とは
    • 質疑応答

第2部 第一工業製薬における知財部門と事業部門との連携・協力体制の構築

(2025年4月14日 13:00〜14:30)

 知財部門の業務である知的財産権の取得、維持および活用において、社内他部門との連携が欠かせない。特に事業部門 (事業部制において本社部門に所属する組織を除く、研究開発、営業、生産部門と、定義する) との連携は必須である。さらに事業環境の変化が早くなっていること、コーポレートガバナンス・コードの知財に関する改訂により知財部門に求められる内容が変化していること、さらにデジタル技術の急速な発展、により連携を発展、深化させる必要に迫られている。
 当講演では、上記の問題意識のもと試行錯誤を行っている弊社の実情や取組についてご紹介させて頂く。皆様の参考になれば幸いである。

  1. はじめに
    1. 第一工業製薬の概要
    2. 弊社知財部門の概要
    3. 事業部門とは
  2. 過去の姿
    1. 過去の弊社知財組織
    2. 過去の研究部門との関係
    3. 過去の営業、製造部門との関係
  3. ありたい姿
    1. 全体像
    2. 研究部門との連携
    3. 営業部門との連携
    4. 製造部門との連携
    5. 戦略、IR、人事部門との連携
  4. 現在の姿と取り組み
    1. 情報管轄部門としての業務の再定義
    2. コミュニケーションスキルの向上
    3. プッシュ型の対応
    4. 研究部門との連携
    5. 営業部門との連携
    6. 製造部門との連携
    7. 戦略、IR、人事部門との連携
  5. まとめ
    • 質疑応答

第3部 ブリヂストン 攻めの知財:IPランドスケープを軸にした事業部との連携

(2025年4月14日 14:45〜16:15)

 知財マネジメントの現場で痛感するが、すべての事業価値は知財・無形資産を源泉に形成される。しかし、これら知財の存在や作用メカニズムは見えにくいが故に、R&Dや事業部門では特許出願さえしておけば知財面は大丈夫との意識が強く、広く知財を捉えた「攻めの知財」としての効率的・戦略的な知財創出/活用が行われていないことが多い。これに対して企業の知財機能は、社内外全体を見たIPL活用による連携コミュニケーションによって戦略的な知財活用をプロモートできる。自社の真の強みを把握し、価値変換メカニズムを可視化した仮説を立てるマネジメントが戦略的な知財活動に繋がる。
 こうした考え方と具体的な取組み例についてご紹介する。

  1. 「攻めの知財」への変革
    1. 日本産業化の弱み・強み
    2. 知財の創出持続性と知財の可視化活用
    3. 「見る」「解く」「創る」の知財経営
  2. 「見る (1) 」 知財可視化によるマネジメント変革
    1. 知財マネジメントの考え方
    2. バリューチェーン全域がスコープ
    3. ブリヂストン知財ミックスコンセプト
  3. 「見る (2) 」 IPLの考え方と実例
    1. 基本型になる考え方
    2. 事業貢献での実例
    3. 今後のIPL発展型
  4. 「解く」 知財を価値に変換するマネジメント
    1. 価値変換をプロモートする考え方
    2. 事業現場での実例
    3. 価値変換メカニズム仮説
  5. 「創る」 R&D/事業部とベクトルを合わせる
    1. イノベーション創出での連携マネジメント
    2. 事業現場からの学び・気づき
    3. 攻めの知財に向けて標準化できるもの
    • 質疑応答

講師

  • 長澤 健一
    キヤノン株式会社
    顧問
  • 正司 武嗣
    第一工業製薬 株式会社 研究本部 知的財産部
    部長, 弁理士
  • 荒木 充
    株式会社ブリヂストン 知的財産部門
    部門長

主催

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