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動物細胞におけるバイオリアクターの装置・操作設計/スケールアップと大量培養における注意点

動物細胞におけるバイオリアクターの装置・操作設計/スケールアップと大量培養における注意点

~スケールアップの留意点 「不均一性」 「液高さのあるリアクター」~
オンライン 開催

視聴期間は2025年1月7日〜21日を予定しております。
お申し込みは2025年1月7日まで承ります。

概要

本セミナーでは、バイオリアクターについて基礎から解説し、バイオリアクターを使用するためのノウハウを始め、より高度に使いこなすために必要な操作設計に関わる知識まで幅広く解説いたします。

開催日

  • 2025年1月7日(火) 10時30分 2025年1月21日(火) 16時30分

受講対象者

  • バイオリアクターを業務で活用していて,理論を更に深く理解したい技術者
  • バイオリアクターの現状と将来像を知り,ビジネスの可能性を探索したい企画担当者
  • バイオリアクターをこれからの業務で使用する必要がある初心者 など

修得知識

  • バイオリアクターを使用するための基本やノウハウ
  • バイオリアクターをより高度に使いこなすために必要な操作設計
  • バイオリアクターや周辺技術の今後の発展の方向性

プログラム

 バイオ生産プロセスの開発には、生物反応を扱うが故の困難が生じやすい。動物細胞の物質生産をオーガナイズするには、まず従来のバイオリアクターの成り立ちを知ることが先決である。さらに動物細胞の培養で留意すべき点を理解すれば、正しく装置や操作を設計できるものと期待する。
 本セミナーでは、バイオリアクターの基本から、容器・装置・操作の設計論の基本的事項を解説し、動物細胞への適用における注意点を述べる。本セミナーが対象とする技術の範囲は極めて広く、一日で全てをお伝えすることは難しいが、可能な限り平易にエッセンス・考え方に絞って講義する。ユーザーの立場から、どのように装置を使いこなすかという操作の基本事項を押さえて頂き、今後より深く学んで頂くきっかけとしてご理解・ご活用頂きたい。

  1. バイオリアクターとは何か (概論)
    1. バイオリアクターの活躍の場 〜醸造、発酵、環境浄化からバイオ医薬品、再生医療まで〜
    2. 一般的なバイオリアクターの形状
      • 通気撹拌型
      • 気泡塔型
      • 固定化担体、固定化細胞の活用
      • センサー、制御系
    3. バイオリアクター運転の基本プロセスおよび操作上の注意点
      • 滅菌
      • 培地仕込み
      • 洗浄方法
    4. フラスコ培養とバイオリアクターのちがい
    5. バイオリアクターにおいて大事な操作変数と各種制御の実装
    6. バイオリアクターの基本的取り扱い
      • バイオリアクターのメンテナンス
      • バイオリアクターのコンタミ対策
      • 起こりがちなトラブルと対処法
  2. バイオリアクターに関わる反応の定式化と操作設計への活用
    1. 一次反応速度式の記述法
    2. 増殖速度論、殺菌速度論
      • 比速度 (単位細胞当たりの速度) の概念を使いこなそう
    3. 回分培養操作
      • 増殖連動型
      • 増殖非連動型
      • 基質/生産物による阻害と解除
    4. 流加培養操作
    5. 連続培養操作
    6. 酸素供給速度論
      • 酸素移動容量係数
  3. スケールアップの方法論、実際
    1. スケールアップの指標
      • 撹拌動力
      • 液循環速度
      • シェアストレス
      • 酸素供給速度
    2. スケールアップの設計式
      • 物理的なスケールアップ指標
      • 生物側にも配慮した物理的指標
    3. スケールアップの留意点
      • 不均一性
      • 液高さのあるリアクター
  4. 動物細胞の大量培養における注意点
    1. 動物細胞培養の実際、注意点
    2. iPS細胞培養の実際、注意点
    3. シングルユースリアクター
  5. バイオ分離精製概論
    • 精製コストへの認識の重要性
    • バイオの分離精製に困難性が伴なう要因
    • 分離精製の基本,操作に関わる設計式の基本
  6. 将来展望
    • 生体内環境を模倣した培養技術
    • 臓器リアクターの実現にむけて
    • 質疑応答

講師

  • 長森 英二
    大阪工業大学 工学部 生命工学科
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

免責事項・注意点

本講義を行うのはバイオリアクター技全般の開発を行う専門家であり、細胞製造の安全性に関わる法律や実際の製造設備の詳細についての精緻な解説は難しいです。この点はご了承ください。

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年1月7日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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