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ペロブスカイト太陽電池の塗工・乾燥方法とスケールアップ

ペロブスカイト太陽電池の塗工・乾燥方法とスケールアップ

~Roll To Rollへのスケールアップ、乾燥方法と方式の決め方、バー塗工、スロット塗工、グラビア塗工~
オンライン 開催

視聴期間は2024年10月18日〜28日を予定しております。
お申し込みは2024年10月18日まで承ります。

概要

本セミナーでは、ペロブスカイト太陽電池の基礎から解説し、最近の研究動向を紹介した上で、塗工、乾燥の要点とスケールアップに必要な知識を分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年10月18日(金) 10時30分 2024年10月28日(月) 16時30分

受講対象者

  • ペロブスカイトに携わる研究者
  • Roll To Rollのスケールアップに携わるエンジニア

修得知識

  • ペロブスカイト太陽電池の基礎技術
  • ペロブスカイト素材をRoll To Roll製造にスケールアップする際に必要な塗工・乾燥の考え方
  • 薄層塗工の条件確立方法
  • 各種塗工方式の違いと特徴、留意点

プログラム

 近年、光電変換効率が高くかつ薄膜のペロブスカイト太陽電池が、開発段階から量産へのスケールアップに移行しつつある。安価に大量生産し得るRoll To Roll方式が検討されており、薄膜への貧溶媒滴下による2ステップ法あるいは塗工直後の送風による1ステップ法など、塗工・乾燥をリンクした特殊な工程技術が必要とされている。
 本セミナーでは、ペロブスカイト太陽電池の最近の研究動向を紹介した上で、必要な塗工・乾燥工程の要点を解説する。素材開発に携わる多くの化学を専門とする研究者にとって、スケールアップに必要な塗工・乾燥の知識を得ようとしても、数式を羅列した化学工学の書物から本質を捉えにくいとの声も多いので、本セミナーは数式を排し、計算ツールや動画を活用した実習で現象をイメージ化できるよう解説する。

  1. ペロブスカイト太陽電池の概要
    1. エネルギー供給と利用の形態
    2. 日本の太陽光設備容量
    3. 太陽光発電の分類
    4. 各種太陽電池の性能変遷
    5. ペロブスカイトの性能変遷
    6. 光電変換効率について
    7. 有機薄膜と色素増感による方式
    8. ペロブスカイト発見の歴史
    9. ペロブスカイトの結晶構造と特徴
    10. 分光感度の優位性
    11. 各社の開発状況
    12. 屋外での搭載状況
    13. 層構成
      • メソポーラス型
      • プラナー型
      • 逆層プラナー型
    14. ラボスケールの作成方法 (スピン塗工)
    15. 結晶膜の構造影響
    16. 平滑化技術 (貧溶媒法)
    17. プロセス (塗工〜平滑化〜乾燥)
    18. 1ステップ法と2ステップ法
    19. 塗工方式と光電変換効率
    20. モジュール化
    21. ドット塗工方式
    22. Roll To Roll方式
    23. 1ステップ・メニスカス法
    24. Peccell社の製膜実験機
    25. 実用化の3要素
      • 変換効率
      • 耐久性
      • 単価
    26. 封止セルによる耐久化
  2. Roll To Rollへのスケールアップ (バー塗工)
    1. 塗工方式の分類 (ダイ方式は3種類だけ)
    2. 塗工方式と各種フィルム製品
    3. ペロブスカイトの開発段例 (1ステップ・メニスカス塗布法)
    4. 薄膜を均一厚みで塗るには (バー塗工)
    5. レベリングで消えるワイヤー跡
    6. 最新のワイヤーレス・バー
    7. レベリングの「見える化」
    8. レベリングの支配因子 (Orchard式と百分の一減期)
    9. 量産のバー塗工
    10. バー回転の有無
    11. ワイヤーバー塗工量の見積り
    12. 段ムラ、ワイヤースジの原因と対策
    13. ワイヤーレスバーによる製造安定化
    14. バー真直度の適正化
    15. バー受け座の適正化
    16. 駆動部の適正化
    17. カップリングの適正化
  3. 乾燥方法と方式の決め方
    1. 1ステップ・メニスカス塗布における乾燥
    2. 量産工程の乾燥 (Roll To Roll)
    3. Roll To Roll工程の乾燥方式
    4. 乾燥方式と効率
    5. 乾燥ムラを抑制する液濃度
    6. 乾燥風の供給方法 (並列と直列)
    7. 乾燥風の供給方法
      • 並行流
      • 向流
      • 側面流
    8. 乾燥に関わる物性値
    9. 水系の乾燥速度
    10. 塗膜の表面温度は湿球温度 (空気線図)
    11. 水と他の溶媒との違い (1) 蒸発潜熱
    12. 他の溶媒との違い (2) 飽和蒸気圧
    13. 他の溶媒との違い (3) 飽和蒸気圧と温度
    14. 物質と熱の拡散 (ルイス数)
    15. 定率期間と減率期間
    16. 限界含水率と固形分濃度
    17. 乾燥中の膜内の溶媒移動
    18. 2成分系の乾燥挙動
    19. 2成分系の乾燥見積もり
    20. 共沸混合物の乾燥
    21. 一般的な構成
      • 予熱
      • 加熱
      • 絶乾
      • 冷却
    22. 乾燥効率の支配因子 (噴流)
    23. 噴流の距離と減衰
    24. 多孔板と二次元ノズル (軸対象とスリット)
    25. 多孔板と二次元ノズルの乾燥計算
    26. 風ムラ対策 (遮風)
    27. 下向き塗工面による風ムラ対策 (密度流)
    28. 乾燥起因の面状トラブルと対策
      • ベナールセル (ゆず肌)
      • ハジキ (メカニズム)
      • レベリングの理論 (Orchard 式)
      • 風ムラ対策
      • 乾燥中の発泡トラブル対策
      • 白化現象の原因と対策
  4. スロット塗工のツボ
    1. スロット塗工方式
    2. 薄塗りと厚塗り
    3. 薄塗り限界 (スジ)
    4. 最小膜厚 (Ca数との関係)
    5. 塗布可能領域 (Coating Window)
    6. より薄く (OverBite) より厚く (UnderBite)
    7. テンションド・ウェブ方式
    8. テンションと流体圧のバランス
    9. Coating Window
    10. スロットダイの設計方法
    11. スロットギャップ偏差の影響
    12. バップアップロールたわみ対策
    13. シムとマニホールド
    14. 減圧チャンバー (バッファとオリフィス)
  5. グラビア塗工
    1. ダイレクト方式の液だまり (ギャップと粘度)
    2. リブ発生条件 (ダイレクトの場合)
    3. リバースの膜転写箇所の流動
    4. リバース方式の塗布可能領域
    5. セルの過充填と部分充填
    6. ドクターブレード当て角
    7. ドクターブレード形状
    8. 端部の厚塗り対策
  6. 見える化から見せる化へ
    1. 塗工室の気流問題
    2. クリーン化と換気頻度
    3. FVM解析による気流の可視化
  7. スケールアップ論
    1. スケールアップ論
    2. チャンピオンと金太郎飴
    3. 開発と量産のアプローチ
    4. Roll To Rollでスケールアップするには
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年10月18日〜28日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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