技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ゴムの破損劣化要因・対策とゴムの接着トラブル対策および劣化速度と寿命予測の実際

日本を代表するゴム分野の第一人者が解説する

ゴムの破損劣化要因・対策とゴムの接着トラブル対策および劣化速度と寿命予測の実際

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、ゴムの破損・破壊と防止対策、水劣化・金属化合物による劣化・オゾン劣化・光と熱による劣化と対策、接着トラブル対策、寿命予測、環境対策について、具体例を交えてわかり易く解説いたします。

開催日

  • 2024年10月18日(金) 10時00分 17時00分

修得知識

  • ゴムの欠点と選択のポイント
  • ゴムの破損・破壊と対策
  • ゴムの各種劣化要因と対策
  • ゴムの接着トラブル対策
  • ゴムの現場向き寿命予測
  • 環境への対策

プログラム

 近年のゴム製品には高性能化を付与すると同時に高度な信頼性が求められている。
 しかし加硫ゴムには主鎖に二重結合が存在するが劣化を加速化するという重大な欠点を有している。そのため他の材料に比べ劣化の防ぐ手段をより深く追求すべきではないかと思い現場技術屋向きの講義を実施する。

  1. 事故に学ぶゴムの欠点と適切な材料選択
    1. 事故発生と材料選択
    2. ポリマー選択時のポイント
    3. 加硫ゴム、熱可塑性エラストマーの特徴、特に欠点
    4. 分子量とポリマーの選択
    5. 共重合比とポリマーの選択
  2. 破損・破壊
    1. 脆性破壊
    2. 延性破壊
    3. ソルベント破壊とその対策
    4. 疲労破壊とその対策
    5. 異物の存在と破損・破壊
    6. ポリマー劣化が誘引する応力腐食
  3. 水劣化
    1. 成形品中の加水分解
    2. 成形中のポリマーの加水分解
    3. 加硫ゴムの水劣化 (残留塩素) とその対策
    4. ポリマーの加水分解性
    5. 添加剤、特に酸化防止剤の消失とその対策
    6. 塩素による酸化とオゾンによる酸化の違い
    7. オゾン水によるゴムへの影響
    8. フッ素ゴムの温水劣化
  4. 金属化合物が引き起こす劣化 (銅害)
    1. 金属種とその影響順
    2. レドックス反応と金属害の進行メカニズム
    3. 対策
    4. 着色剤 (顔料) などの光増感作用
  5. オゾン劣化
    1. オゾン劣化とは
    2. 何故、今、オゾン劣化が多発しているか
    3. オゾン劣化メカニズム
    4. オゾン劣化の検出の仕方
    5. オゾン劣化と疲労劣化の違い
    6. オゾン劣化対策
  6. 光と熱の相乗効果劣化と寿命に与える影響
    1. 光と熱が合わさるとそうなるか
    2. 熱がゴムへ与える影響
    3. 光と熱と水が合わさるとどうなるか
    4. オゾン劣化対策
  7. 接着に関するトラブル対策
    1. 接着理論
    2. 接着剥離の種類
    3. 接着トラブルの種類
    4. 剥離トラブルを回避するための要件
  8. 劣化をベースにした 現場向きの寿命予測手法
    1. 劣化をベースにした現場向きの寿命予測手法
  9. まとめ・質疑応答
    1. まとめ
    2. 質疑・応答

講師

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

受講者の声

  • 経験豊富な講師のお話は非常に参考になりました。
  • 個別の質問にもお答えいただき大変参考になりました。ありがとうございました。
  • 実践的な内容で勉強になりました。実務に活かしていこうと思います。
  • セミナーの内容も参考になりましたが、個別の相談にも対応いただきましてありがとうございました。

受講特典

講師著書 ゴム・プラスチック材料の原因別トラブル事例と対策 (日刊工業新聞社) を進呈いたします。

ゴム・プラスチック材料の原因別トラブル事例と対策

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/24 品質管理の基礎 (4) オンライン
2025/1/30 未然防止のためにFTAを効率的に使いこなすポイント 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 デザインレビュー (DR) の基本とすすめ方、抜け漏れ防止策 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/1/31 形骸化したFMEAを改善した実践演習セミナー (問題解決) オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/10 管理図 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/18 重大事故防止・組織の風土醸成に貢献するノンテクニカルスキル教育の実践・訓練法 オンライン
2025/2/20 実践疲労強度設計 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/28 形骸化したFMEAを改善した実践演習セミナー (問題発見 + 問題解決) オンライン
2025/2/28 形骸化したFMEAを改善した実践演習セミナー (問題発見) オンライン
2025/3/6 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2025/3/13 半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤と分析・特性評価法および技術動向 オンライン
2025/3/17 信頼性の基礎 (2日間) オンライン
2025/3/17 信頼性の基礎 (1) オンライン
2025/3/24 信頼性の基礎 (2) オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/6/30 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2022/1/12 製造DX推進のための外観検査自動化ガイドブック