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自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

オンライン 開催

概要

地球温暖化防止のため電気自動車などへの移行が始まったものの、ウクライナ情勢によりエネルギー費の高騰などの問題が起きています。これにより将来駆動源の選択も混沌とし、将来駆動源を捉えなおすとともに、種々の駆動源に必要な熱マネジメント技術がさらに重要になっています。
本セミナーでは、これらの背景を受けて、熱マネジメント技術を包括的に解説いたします。

開催日

  • 2024年7月18日(木) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 100℃前後から500℃程度の熱エネルギーを活用する化学蓄熱技術の作動原理や設計の要点
  • 化学蓄熱の技術開発に不可欠な伝熱速度、物質移動速度、化学反応速度の三つの速度の取り扱い方
  • 自動車の熱マネジメント技術
  • 排熱回収技術
  • 自動車の駆動源変遷とその課題
  • 熱マネジメントに関わる材料技術

プログラム

 地球温暖化防止のため電気自動車などへの移行が始まったものの、ウクライナ情勢によりエネルギ費の高騰などの問題が起きています。これにより将来駆動源の選択も混沌とし、将来駆動源を捉えなおすとともに、種々の駆動源に必要な熱マネジメント技術がさらに重要になっています。電動化以上に重要なのは自動運転技術の普及です。移動中の車内で、いかに快適に過ごせるかが最大の課題になります。クルマを選ぶ基準が燃費から快適性に切り換わろうとしています。
 本講では、これらの熱マネジメント技術を包括的に解説します。

  1. 第1部 電動車用エアコン、エアコンシステムの改良、駆動用電池の温度管理
    1. 電動車用エアコン
      • 方式と現行空調システムとの比較
      • 低外気温への対応
      • テスラ、BYDのヒートポンプサイクル
      • ヒートポンプサイクルの優劣比較
      • マルチコントロールバルブ (オクトバルブなど)
      • 水流れ切り換え型ヒートポンプ
      • 急速充電対応
      • 廃熱利用の可能性は
      • ヒートポンプとその課題
      • ハイブリッド車用エアコン
      • PHEV (プラグインハイブリッド車) 用エアコン
    2. エアコンシステムの改善
      • 空調シート
      • 内部熱交換器
      • 換気熱回収
      • デシカント空調
      • CO2冷媒によるエアコン
      • 空調快適性
      • 温冷感
      • 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
    3. 駆動用電池の温度管理
      • 電池の温度管理と寿命
      • 温度管理例
      • 事前冷却
      • 理想的な温度管理方法
      • 今後の電池への対応
      • 全固体電池の場合
    • 質疑応答
    • 第2部 自動運転の熱マネジメント、空調システムの変化、冷却系と熱交換器
      1. 自動運転の熱マネジメント
        • 自動運転化に伴う課題
        • 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料
      2. 空調システムの変化による部品、内装材の動向
        • ガラス
        • 調光ガラス
        • 断熱材
        • 真空断熱材
        • フィルムヒーター
      3. 今後の自動車用冷却系と熱交換器
        • 熱交換器の変遷
        • モーター、インバーター冷却系
        • 水冷インタークーラーの目的
        • 蓄冷エバポレーターの採用と採用廃止
        • 水冷コンデンサーの目的
    • 質疑応答
    • 第3部 駆動用モーターとINV冷却、新しい冷却方式、古典的熱マネジメント
      1. 駆動用モーターとインバーター冷却
      2. 新しい冷却方式
        • 沸騰冷却
        • 磁気冷凍
      3. 古典的熱マネジメント
        • 自動車の排熱一覧
        • 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
        • ケミカルヒートポンプ
        • 熱電素子
        • ランキンサイクル
        • 熱負荷軽減
    • 質疑応答
    • 第4部 駆動源変遷とエネルギー問題
      1. 駆動源についての現状確認
        • フラッシュニュース (最近の動向まとめ)
        • 電気自動車 (EV) の販売動向
      2. 生き延びるための3つの方策
        • LCA評価 ・エネルギー情勢
        • 勝つための3つの方策
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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