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プラスチックリサイクルのための素材識別技術と高度選別装置の開発

プラスチックリサイクルのための素材識別技術と高度選別装置の開発

~リサイクルの課題解決に向けた先端装置技術 / テラヘルツ波によるプラスチック種類/着色プラスチック・含有難燃剤/添加剤の識別・異物検査~
オンライン 開催
  • 受講特典: アーカイブ配信付き (視聴期間: 2024年7月1日〜7月7日を予定)

概要

プラスチックの材料識別や劣化度の評価・異物除去から、コンクリート構造物・金属腐食部の非破壊検査など革新的な装置実現に期待がかかるテラヘルツ波技術。
本セミナーでは、テラヘルツ波の基礎から、プラスチックマテリアルリサイクル向けの応用技術・研究開発例を解説いたします。

開催日

  • 2024年6月28日(金) 13時00分16時30分

修得知識

  • 廃プラスチックのリサイクルプロセス
  • テラヘルツ波の基礎
  • テラヘルツ波の応用

プログラム

 テラヘルツ波は電波の特性であるプラスチックやコンクリートの非極性物質に対する透過性が高いだけでなく、光の特性としての直進性があり、光学設計が可能である。エネルギーとしては室温に相当するので人体に影響なく使用できる。プラスチックを構成する分子鎖間の振動数はテラヘルツ波の周波数に相当するので、テラヘルツ帯の誘電率分散に基づく透過率や反射率、共鳴吸収のピーク位置からプラスチックの素材だけでなく添加剤、機械ひずみや劣化の程度が評価できる。現在のリサイクル現場が分別できずに困っている「着色プラスチック」と「難燃剤」をテラヘルツ波により識別できるだけでなく、テラヘルツ波が透過する廃プラスチックにまぎれ込んでいるリチウムイオン電池のような金属片や陶器にテラヘルツ波は反射するので異物検査としての適用も可能である。
 このようなテラヘルツ波の特性は、コンクリート構造物内部の非破壊検査にも展開できる。コンクリートの低周波数帯における透過性は高く、内部の鉄筋からの反射で位置を確認できる。また、特定の周波数のテラヘルツ波は金属腐食生成物により吸収するので、腐食部の位置と危険レベルを診断できる。ひび割れや含水によるテラヘルツ波の散乱や吸収からそれらの分布を知ることができる。極性液体である水はテラヘルツ波の吸収が大きいので、水を増感剤とすることでコンクリート内部のひび割れを高い感度で検出できる。

  1. 廃プラスチックに対する社会課題
  2. テラヘルツとは (その特性と期待できる応用)
  3. テラヘルツを活用する課題解決
  4. テラヘルツ波の発生・検出の現状と開発状況
  5. インフラに関連する樹脂材の検査
    • おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 田邉 匡生
    芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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本セミナーは終了いたしました。

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