技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

疼痛治療の実際・求める薬剤のプロファイル

疼痛治療の実際・求める薬剤のプロファイル

~国内外における運動器慢性痛の疫学と侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛の薬物療法、集学的診療の現況~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年3月1日〜8日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年3月6日まで承ります。

概要

本セミナーでは、痛みに関する各種ガイドラインや薬物の適切な使用方法を実際の症例を提示し解説いたします。

開催日

  • 2024年2月29日(木) 12時30分 16時40分

修得知識

  • 痛みの分類
  • 痛みの診断
  • 痛み治療
  • 新薬候補の選択
  • パイプラインの導入などのヒント

プログラム

第1部 「痛みの病態と治療」

〜各種疼痛ガイドラインを含めて〜

(12:30〜14:30)

 2020年疼痛医学という本が上梓された。これは疼痛の基礎研究から臨床治療法までを網羅的にかつ系統的に学習できる我が国初の痛みの教科書である。ここには、「慢性疼痛は、明確な定義はない。以前は発症からおおむね6か月を超えて症状が持続している病態を指していることもあったが、現在は、薬物療法の充実などにより3か月以上とすることが多い」と記載されていて、急性疼痛と慢性疼痛の概念を区別して説明している。
 実際の痛み診療については、最近になって各種のガイドラインが著わされてきた。2021年3月には慢性疼痛診療ガイドライン、2019年5月には腰痛診療ガイドライン改訂第2版が発刊された。疼痛の薬物治療については、神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版 (2016年6月) 、非がん性慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン改訂第2版 (2017年7月) が発刊された。演者はこのいくつかのガイドライン作成に委員として携わった経験がある。ガイドラインとは、健康に関する重要課題について、医療利用者と提供者の意思決定を支援するために、システマティックレビューによりエビデンス総体を評価し、益と害のバランスを勘案して、最適と考えられる文書である。要するにエビデンスに基づいた診療の指針であるため、痛みに関する様々な知見が科学的に少しずつ明らかになってきたと言える。しかし、実際にはこれまでのエビデンスが足りず、クリニカルクエスチョンに十分答えられない場合も多いのが現状である。
 痛みには侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛の分類があり、これらの病態を把握した上でその病態に応じた治療が必要である。疼痛治療に関する薬剤は、最近の10年で大きく様変わりし、使用できる種類も増加している。医療者にとっては武器が増えたと言える。しかし病態を適切に把握した上でないと期待した効果が発揮できないとも考えられる。
 本講演では痛みに関する各種ガイドラインを紐解きながら、私が考える薬物の適切な使用方法を実際の症例を提示し解説する。

  1. 痛みに関するガイドラインの紹介
  2. 痛みの捉え方
  3. 診断
  4. 症例の紹介、解説
  5. 痛みに対する治療
    • 運動療法
    • 薬物療法
    • 一部手術療法
  6. 各治療における注意点

第2部 「将来有望な鎮痛カスケードの動向と整形外科から観た国内外における運動器慢性痛の疫学」

〜侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛の薬物療法、集学的診療の現況〜

(14:40〜16:30)

 整形外科で診療する運動器疼痛疾患 (ほとんどが慢性疼痛患者) に対する治療は長らく、消炎鎮痛薬 (NSAIDs) のみの投与であった。それにたいして近年導入が 図られた神経因性疼痛治療薬やオピオイド、更に新しい痛みの概念である痛覚変調性疼痛を含め、痛みのメカニズムに合わせての治療が行われるようになった。
 本邦のみの情報のみではなく、国外や治験経験なども踏まえ将来の運動器疼痛疾患に対する展望を示す。

  1. 運動器疼痛患者数
    • 運動器疼痛患者数は大きなマーケットである。患者数は1000万人以上である。
  2. 運動器疼痛疾患とは?
  3. 各種関節痛由来の疼痛発生のメカニズム
  4. 侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛
  5. 整形外科における関節痛の治療と疼痛緩和治療の実際
  6. 運動器慢性疼痛に対するオピオイド治療
  7. 見直されるアセトアミノフェン
  8. 臨床試験の際に注目する点
    1. 患者の視点と医師の視点
    2. 医師の視点と企業の視点
  9. 臨床試験の際の副作用を如何に克服するか?
    1. 嘔気
    2. 眠気
    3. 浮動性めまい
    4. 便秘
  10. 臨床試験の際のプラセボ効果を除くための工夫
  11. 臨床医が考える臨床試験の際のエンドポイント
  12. 疼痛治療薬への要望・求める薬剤のプロファイル、期待するカスケード、将来有望な鎮痛カスケード

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年3月1日〜8日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/13 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/14 医薬品製造現場で使われる暴露許容値 (PDE (ADE) 、OEL) の算出の基礎とその活用 オンライン
2025/2/14 アンメット医療ニーズ応答・事業価値最大化のポイント オンライン
2025/2/17 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 (薬物) 国内治験と国際共同治験のモニタリング業務の差異と実務対応力の習得 東京都 会場・オンライン
2025/2/17 アジア主要国のオーファンドラッグ薬事規制・承認申請の相違点と実務対応 オンライン
2025/2/17 日本のPV法規制とその特徴的要求事項 オンライン
2025/2/18 医薬品マーケティング・市場予測 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理