技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方

洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方

~洗浄対象 / ダーティホールドタイム (DHT) とクリーンホールドタイム (CHT) / 残留限度値の設定 / サンプリング方法 / 回収率テスト~
オンライン 開催

視聴期間は2024年1月26日〜2月2日を予定しております。
お申し込みは2024年1月31日まで承ります。

概要

本セミナーでは、洗浄バリデーションの実務者として知っておくべき基礎知識と最近の動向を解説いたします。

開催日

  • 2024年1月31日(水) 10時30分 2024年2月2日(金) 16時30分

プログラム

 高薬理活性薬の上市増加とともに、交叉汚染リスクに関わる行政の注目度は高くなり、例えばPIC/S備忘録 (PI043-1 2018年7月1日) 等が発出されている。これに合わせ、交叉汚染リスクに深く関わる洗浄バリデーションについても、洗浄後の残留許容値は毒性データに基づく健康ベース暴露限界値 (HBEL) が提唱され、EMAの「共用施設における健康への影響に基づく曝露限界の設定ガイドライン」、ASTM3219-20、ICH Q7Mガイドライン等が発出されている。
 しかし、HBELの算出は容易でないなど実務担当者は多くの悩みを抱えているのではないであろうか。
 本講は、洗浄バリデーションの実務者として知っておくべき基礎知識と最近の動向を教示すると共に、実務上の諸課題についてどう対処するか、演者の経験を踏まえつつ受講者と一緒に考えていこうという講座である。

  • はじめに
  1. 交叉汚染リスクへの対応が注目されている
    1. 最新GMPは企業の主体的活動を要請
    2. 要請されているPQS (医薬品品質システム) とは
    3. 汚染管理戦略の構築が必要
    4. 行政のアドバイス (PIC/S-GMP 第五章製造)
    5. 行政の視点 (共有設備内の交叉汚染に関するPIC/S備忘録)
    6. 非接薬部への配慮が必要
  2. 洗浄対象物に思い込みをしない
    1. 洗浄バリデーションは専用設備でも必要
    2. 洗浄剤、微生物も洗浄対象
    3. 乾燥終了までが洗浄バリデーション
    4. 非日常的作業後の洗浄にも留意
  3. ダーティホールドタイム (DHT) とクリーンホールドタイム (CHT)
    1. 厄介なのはCHTの設定
    2. CHTを実機で設定できる?
    3. ヒトの行動を管理しないと予期せぬ汚れが発生するかも
  4. 残留限度値の設定
    1. FourmanとMullin論文の影響
    2. 0.1% (1/1,000) 基準とその問題点
    3. 10ppm基準とその問題点
    4. 0.1%基準とその問題点
    5. 目視限界基準
    6. Risk MaPPが提唱した毒性データの活用とその論点
    7. EMA (欧州医薬品庁) ガイドラインが主導へ
    8. 毒性はどうやって評価?
    9. 毒性発現臓器 (組織) は物質により特徴が
    10. 動物種で感作性に差がある
    11. 動物データの人への外挿による問題
    12. HBEL (健康ベース暴露限界値) の設定は専門知識が必要
    13. 査察官はHBEL値の妥当性を評価できる?
    14. HBELに関する動向
    15. ベンチマークドーズ法
    16. 毒性試験 (動物虐待) の見直しも
  5. 不純物・分解生成物の限度量
    1. ICH Q3ガイドラインを適用できない遺伝毒性不純物はどうする
    2. 原薬中間体や開発初期段階の化合物はどうする
    3. ICH M7 (変異原性不純物) ガイドライン
  6. 微生物 (発熱性物質) の残留限度値
  7. 洗浄剤の残留限度値
    1. LD50からのNOELの算出
    2. LD50を用いることの議論と最新動向
  8. 洗浄剤とCIP、COPの留意点
    1. 汚れの種類
      • 付着汚れ
      • 皮膜状汚れ
    2. 洗浄剤選定の留意点
    3. どのような洗浄剤・溶剤が使われているか
    4. 陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、両性界面活性剤の概要
    5. アルカリ性、酸洗浄剤の概要
    6. CIP/COPの留意点
    7. 洗浄しにくい箇所 (Worst case Location) の例
  9. サンプリング方法の留意点
    1. スワブ法はどの部位を拭き取るかが問題
    2. サンプリング箇所の設定例
    3. どこからどれ位サンプリング?
    4. 接薬表面積の算出例
    5. スワブ材/抽出液の選定
    6. サンプルの安定性に留意
    7. その他のサンプリング法
  10. 回収率テスト
    1. 回収率テストの実施例
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年1月26日〜2月2日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/4 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2025/3/10 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/3/12 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/3/13 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/3/13 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針