技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

アニオン交換膜型水電解による水素製造技術の研究開発動向

アニオン交換膜型水電解による水素製造技術の研究開発動向

~技術概要、各水分解との比較、実用化に向けた各国の動向、AEM膜の物性・性能・耐久性、材料開発動向など~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、アニオン交換膜型水電解についての概要とその材料開発の現状について解説いたします。

開催日

  • 2023年9月22日(金) 13時00分16時30分

修得知識

  • アニオン交換膜の物性・性能・耐久性に関する基礎知識
  • アニオン交換膜型水電解の概要
  • アニオン交換膜型水電解材料開発の現状

プログラム

 近年、地球温暖化を阻止する機運が世界的に高まり、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにすると宣言しました。そうした中で、温室効果ガスを排出しないクリーンエネルギー変換デバイスに関する開発が急速に進展しています。現在でも多くの国で太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの普及が進められていますが、発電によって得られるエネルギーを貯蔵できないといった問題や、電力供給が天候に作用され不安定であるという問題を抱えています。そこで、再生可能エネルギーで得られた電力を、水電解によって水素燃料に変換して貯蔵・運搬し、必要な時に燃料電池や化学プロセスを用いて電力や工業製品に変換することでエネルギーサイクルを回す、水素エネルギー社会の実装が進められています。
 グリーン水素を製造する水電解システムの中でも、アニオン交換膜を用いてアルカリ環境下で運転を行うアニオン交換膜型水電解が近年急速に注目を集めています。アニオン交換膜型水電解では、非貴金属触媒を利用できることから安価に作製が可能で、溶液ではなく固体高分子膜を用いる事から、変動電源への追従が容易で、高純度の水素を得ることが可能です。
 本講演では、アニオン交換膜型水電解についての概要とその材料開発の現状について解説します。

  1. アニオン交換膜型水電解の概要
    1. アニオン交換膜型水電解の特徴・各種水電解との比較
    2. アニオン交換膜型水電解の実用化に向けた各国の研究開発動向
  2. アニオン交換膜の基礎物性及びその評価方法
    1. 市販アニオン交換膜の概要
    2. アニオン交換膜の構造評価
    3. アニオン交換膜のイオン交換
    4. アニオン交換膜のイオン伝導特性
    5. アニオン交換膜の機械特性
    6. アニオン交換膜のガスバリア特性
    7. アニオン交換膜の.耐熱性・化学耐久性
  3. 高耐久アニオン交換膜の開発動向
    1. アニオン交換膜の開発の歴史
    2. アニオン交換膜のアルカリ劣化機構
    3. 高耐久アニオン交換膜の開発
      1. 高耐久イオン官能基の開発
      2. エーテルフリー電解質膜の開発
  4. 非貴金属触媒の開発
    1. 酸素発生 (OER) 触媒の開発動向
    2. 水素発生 (HER) 触媒の開発動向
  5. 高耐久アニオン伝導膜を用いた水電解セルの開発動向
    1. アニオン交換膜型水電解のセル構造
    2. アニオン交換膜型水電解の供給液・供給方法
    3. アルカリ溶液供給型の水電解セルの開発動向
    4. 純粋供給型の水電解セルの開発動向
  6. 今後の展開・課題
    • 質疑応答

講師

  • 宮西 将史
    東京工業大学 化学生命科学研究所
    特任准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,900円 (税別) / 33,990円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,900円(税別) / 33,990円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/1 燃料電池・水電解の電極触媒およびセルの構造観察・分析法 オンライン
2025/12/3 スズ系ペロブスカイト太陽電池の材料、プロセス技術 オンライン
2025/12/4 グリーン水素製造技術を見据えた水電解の役割 オンライン
2025/12/4 原子力発電安全性向上の取り組みと新規制への対応 東京都 会場・オンライン
2025/12/5 めっき膜中の水素の挙動とその影響の解析 東京都 会場
2025/12/8 GX (グリーントランスフォーメーション) 時代における水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/12/9 GX (グリーントランスフォーメーション) 時代における水電解・グリーン水素製造の国内外の動向・課題および将来展望 オンライン
2025/12/11 レオインピーダンスによる電池材料・機能性材料のその場解析 オンライン
2025/12/15 グリーン水素製造技術を見据えた水電解の役割 オンライン
2025/12/16 太陽電池の耐久性向上技術と高効率化 オンライン
2025/12/18 グリーン水素と水電解 Power-to-Gas コストの方向性と電極触媒 東京都 オンライン
2025/12/22 金属材料の水素分析手法、水素脆化メカニズム、およびその抑制手法 オンライン
2025/12/25 水素エネルギー・アンモニア燃料の最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 東京都 会場・オンライン
2026/1/8 水素エネルギー・アンモニア燃料の最新動向と今後日本企業がとるべき事業戦略 オンライン
2026/1/20 次世代革新炉の最新動向と現状の課題・今後の展望 オンライン
2026/1/23 金属材料の水素脆性の基礎 オンライン
2026/2/19 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2026/3/6 アンモニア利用の最新動向と利用技術 オンライン
2026/4/24 熱利用解析技術 ピンチテクノロジーの基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/8/29 2014年版 風力発電市場・技術の実態と将来展望
2014/7/25 2014年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2014/6/30 熱電発電システム技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/30 熱電発電システム技術 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/27 2014年版 スマートハウス市場の実態と将来展望
2014/5/10 東芝 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/10 東芝 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/25 2014年版 スマートコミュニティの実態と将来展望
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 燃料電池車 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/28 2014年版 キャパシタ市場・部材の実態と将来展望
2014/3/15 ガス13社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/15 ガス13社 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/1 コージェネレーションシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/3/1 コージェネレーションシステム 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/28 2014年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2014/2/20 電力監視装置 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/20 電力監視装置 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)