技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

磁気センサの技術開発と設計手法

磁気センサの技術開発と設計手法

オンライン 開催

概要

本セミナーでは自動車用センサ開発の第一線で多くの実績のある技術士が、失敗例や失敗しないコツなど経験を交えて解説し、実践的な磁気センサの開発手法を詳解いたします。

開催日

  • 2023年8月29日(火) 10時00分 16時30分

修得知識

  • 磁石、磁性体の基礎
  • 磁電変換素子の原理、長所・短所
  • 磁気センサ以外の各種センサの一般知識

プログラム

 自動車の電子化、自動化が進む今、センサは車両制御、自動運転に必須の技術であり、各メーカがセンサシステム開発を加速させています。センサに要求される機能、精度や信頼性はますます高くなっており、センサを設計開発あるいは活用するには、センサの種類や特徴、動作原理やその根本を知っておくことが、重要となっています。
 センサは様々な種類がありますが、それらはいずれも磁気、力、温度、光、などの物理原理を適用し組み込むことで、検出を可能にしています。その中でも磁気を使ったセンサは最も応用範囲が広く、多くの用途で使われています。磁気センサは各種センサのなかで最も基本的かつ重要なセンサと位置付けることができます。
 本セミナーでは自動車用センサ開発の第一線で多くの実績のある技術士が、磁気の学問的理解を踏まえたうえで、失敗例や失敗しないコツなど経験を交えた説明を行うことで、実践的で使える”磁気センサの開発手法”を理解いただけるかと思います。
 また本セミナーでは”磁気センサ”の技術内容だけでなく、構造設計のポイントや磁気以外の各種センサの特徴についても解説紹介しており、実業務で活用可能と思います。

  1. センサの基礎と各センサの特徴
    1. センサとは
    2. 各種センサの主な原理と特徴
      • 温度センサ
      • ひずみ応用センサ
      • 光センサ
      • 化学センサ
      • 磁気センサ
    3. 磁気センサの特徴
    4. 磁気センサの用途
  2. 磁気回路の基礎と設計へのポイント
    1. 磁石の物理的意味
      1. 磁性体の基礎
      2. 磁気の源は
      3. 強磁性体の構造
        • 磁区
        • 磁壁
      4. 初期磁化曲線
      5. 磁化と磁気異方性
    2. 電磁気の基礎知識
      1. 磁界と磁束
      2. 電流による磁界
      3. 磁界中の強磁性体とその関係式
    3. 磁石設計技術
      1. 磁石技術データの読取り方と減磁曲線
      2. 減磁曲線の詳細説明
        • J-H曲線
        • B-H曲線
        • 最大エネルギー積
        • 反磁界
        • 動作点とパーミアンス係数
        • 可逆減磁と不可逆減磁
    4. 各磁石材質と特徴
      1. 各磁石材質の特徴
      2. 各磁石の減磁曲線
      3. 磁石製造工程と磁気異方性
    5. 磁気回路の設計知識
      1. 磁性材料に求める特性とは
      2. 各種軟磁性材料と特徴
      3. 磁気回路の設計
      4. 磁気回路設計時や使用時における注意点と対策
      5. 磁気シミュレーションと実機確認
      6. センシングにおける磁気回路の例
  3. 磁気検出デバイスの種類と特徴
    1. リードSW
    2. 電磁ピックアップ
    3. ホール素子/IC
    4. 強磁性磁気抵抗素子 (AMR)
    5. 半導体MR
    6. GMR (GiantMagnetoResistance) とTMR
    7. MI素子
    8. 渦電流式センサ
    9. レゾルバ
  4. よく使われる素子の種類と特徴・活用ポイント
    1. ホールICの特徴と使用時の設計
      1. デジタル出力ホールIC
        1. 回転センサ設計時の不具合要因
        2. デジタル出力ホールICの種類と特徴
      2. リニア出力ホールIC
        1. 角度検出ホールICの特徴
        2. 磁場強度検出リニアホールICの特徴
    2. MR素子/ICの特徴と使用時の設計
      1. デジタル出力MRIC
        1. AMR/GMR回転センサの磁気設計
        2. MR回転センサ設計時の不具合要因や留意点
      2. リニア出力MRICを使った設計
        1. 角度検出MRICの特徴
        2. 設計上の注意点
    3. 磁気センサIC使用上共通の注意点
  5. 主な構成部品と設計のポイント
    1. 環境条件と品質設計
    2. 信頼性試験
    3. 主な構成部品の設計留意点
  6. まとめ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2023/6/30 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/4/6 Society 5.0 時代を切り開くデバイス・部材・製造装置
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/10/5 車載用デバイスと構成部材の最新技術動向
2018/6/30 ADAS・自動運転を支えるセンサーの市場動向
2017/8/10 車載テクノロジー関連製品・材料の市場動向
2017/6/30 生体情報センシングとヘルスケアへの最新応用
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/9/30 電磁波吸収・シールド材料の設計、評価技術と最新ノイズ対策
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用