技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ペロブスカイト太陽電池の高効率化・耐久性向上と今後の展望

ペロブスカイト太陽電池の高効率化・耐久性向上と今後の展望

~逆型構造ペロブスカイト太陽電池の作製ノウハウ及び、変換効率・耐久性向上の手法について~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、材料化学を中心にペロブスカイト太陽電池について、基礎から研究開発の最前線と、将来展望について解説いたします。

開催日

  • 2023年7月28日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 高効率、高耐久性、ペロブスカイト太陽電池の作製方法ノウハウ
  • ペロブスカイト太陽電池のこれまでの技術動向

プログラム

 ハロゲン化金属ペロブスカイト結晶を用いた太陽電池は、2009年に初めて報告されて以来、そのエネルギー変換効率は25%を超え、さらにこの変換効率は低温・溶液プロセスで実現可能であるなど、注目すべき可能性を秘めた次世代太陽電池材料です。
 本講座では、ペロブスカイト太陽電池の作製方法について、基礎的な事柄から劣化抑制対策などの詳細まで、特に逆型構造 (ガラス/電極/P型層/Perovskite/N型層/電極) について具体的に解説します。さらに、鉛の代わりにスズを用いた鉛フリーペロブスカイト太陽電池についても解説します。また、出来上がったセルの評価方法について、ペロブスカイト太陽電池がイオン導電性も示す半導体である点に着目しつつ、測定の注意点などの基礎的な事から始めて、ヒステリシス特性の取り扱いやセル特性の解析など、発展的な内容までご説明します。
 最後に、実用化へ向けた課題や他の太陽電池では真似できない特徴、ペロブスカイト材料を用いた多接合太陽電池などをご紹介します。

  1. ペロブスカイト太陽電池の基礎
    1. これまでの展開と現状について
    2. これまでの有機系太陽電池との比較
    3. ペロブスカイト太陽電池の基本構造・動作原理
    4. ペロブスカイト層以外の各機能層の役割・種類・特徴
      1. 透明電極
        • ITO
        • FTOなど
      2. ホール選択・輸送層
        • PEDOT:PSS
        • NiOx
        • その他 ポリマー材料等
      3. 電子選択・輸送層
        • PCBM
        • ICBA
        • AZO
        • その他 有機材料等
      4. 対向電極
        • Ag
        • ITOなど
      5. 添加物やその他の極薄膜層の役割
  2. 溶液プロセス (スピンコート法) を用いたペロブスカイト太陽電池の作製方法
    1. 低温・溶液プロセスを用いた作製方法の特徴
    2. 作製の各工程に用いる部材や装置・環境について
    3. 基板材料の選択・パターニングから前処理まで
    4. ペロブスカイト太陽電池材料の純度や精製について
    5. 塗布条件 (スピンコート) の最適化について
    6. ペロブスカイト結晶成長の最適化について
    7. その他機能層の塗布条件の最適化について
    8. 太陽電池セルの封止について
    9. 測定用端子の処理について
  3. ペロブスカイト太陽電池の評価方法
    1. 光電変換特性の評価方法・注意点
    2. Morphology、膜厚、結晶構造と性能の相関関係
    3. 電流-電圧曲線に現れるヒステリシス特性について
    4. 長期安定性の評価について
      1. 太陽電池を最高出力状態に保つ技術 (MPPT) について
      2. MPPT条件下のペロブスカイト太陽電池の振る舞い
      3. 屋外での耐久性評価
    5. イオン導電性の影響について
  4. ペロブスカイト太陽電池の性能とその向上技術
    1. 変換効率
    2. 耐久性
  5. ペロブスカイト太陽電池に関する直近の話題や今後の課題について
    1. 環境光発電への応用
      • 室内光発電
      • IoT機器の電源
    2. タンデム化による効率30%を超える太陽電池への応用
    3. 鉛フリーペロブスカイト太陽電池

講師

  • 白井 康裕
    国立研究開発法人物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 太陽光発電材料グループ
    主幹研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
1口
: 57,000円 (税別) / 62,700円 (税込) (3名まで受講可)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物