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自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

受講特典: アーカイブ配信付き (視聴期間: 2023年7月29日〜8月4日を予定)

自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

~変化する駆動源に対応した熱マネジメント技術へ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、駆動方式の変遷や今話題の48V化の動向をおさえながら、次世代車に求められる空調システム・熱マネジメントについて詳解いたします。

開催日

  • 2023年7月27日(木) 10時30分 16時30分
  • 2023年7月28日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 熱マネジメント技術
  • 電動車用エアコン
  • エアコンシステムの改善
  • 駆動用電池の温度管理
  • 自動運転の熱マネジメント
  • 空調システムの変化による部品、内装材の動向
  • 今後の自動車用冷却系と熱交換器
  • 2030年 CO2削減目標と燃費規制
  • 地球温暖化防止から見た (LCAから見た) 自動車の駆動源選択
  • 電気自動車のコスト
  • 日本車の現状と強み
  • 世界のエネルギー課題

プログラム

 地球温暖化防止や資源保護の観点から、自動車の駆動源が大きく変化しています。電気自動車などの電動車両への移行が始まったものの、ウクライナ情勢により、単純な電動化への移行シナリオは過去のものになってきています。各国の思惑や最新のエネルギー情勢を考慮して、開発すべき次の駆動源を予測することが必要です。そして変化する駆動源に対応した熱マネジメント技術を開発することが一層重要になっています。
 一方、自動車の電動化よりも喫緊の課題になっているのは、自動運転技術への対応です。完全な自動運転は、まだまだハードルが高いものの、高速道路では、ハンズフリー運転が現実になっています。移動中の車内で、いかに快適に過ごせるかが大きな課題になっています。つまり自動運転自動車の、その自動化技術が重要ではなく、自動運転により運転者そして同乗者の環境が変わることが大切なのです。本セミナーでは、自動運転で必要な熱マネジメント技術についても解説をおこないます。

  1. 第1部 次世代自動車における熱マネジメント技術 (1日目)
    1. 電動車用エアコン
      • 方式と現行空調システムとの比較
      • 低外気温への対応
      • 廃熱利用の可能性は
      • ヒートポンプとその課題
      • ハイブリッド車用エアコン
      • PHEV (プラグインハイブリッド車) 用エアコン
    2. エアコンシステムの改善
      • 空調シート
      • 内部熱交換器
      • 換気熱回収
      • デシカント空調
      • CO2冷媒によるエアコン
      • 空調快適性
      • 温冷感
      • 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
      • クリーン・ディーゼル車の補助暖房
    3. 駆動用電池の温度管理
      • 電池の温度管理と寿命
      • 温度管理例
      • 理想的な温度管理方法
    4. 自動運転の熱マネジメント
      • 自動運転化に伴う課題
      • 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料
    5. 空調システムの変化による部品,内装材の動向
      • ガラス・調光ガラス
      • 断熱材
      • 真空断熱材
      • フィルムヒーター
    6. 今後の自動車用冷却系と熱交換器
      • 熱交換器の変遷
      • モーター、インバーター冷却系
      • 水冷インタークーラーの目的
      • 蓄冷エバポレーターの採用と採用廃止
      • 水冷コンデンサーの目的
    7. 電動車の駆動モーターとインバーターの冷却
    8. (古典的な) 熱マネジメント技術
      • 自動車の排熱一覧
      • 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
      • ケミカルヒートポンプ
      • 熱電素子
      • 熱負荷軽減
    • 質疑応答
    • 第2部 自動車における駆動源の変遷と将来の見通し (2日目)
      1. 2030年 CO2削減目標と燃費規制
        • 2050年 EV普及率予測
        • 欧州はどうしてEVなのか? (例) ノルウェーの選択
      2. 地球温暖化防止から見た (LCAから見た) 自動車の駆動源選択
        • 燃費、Well to Wheel から LCAへ
        • OEM (自動車メーカー) によるLCA評価
        • ICCT、VW、マツダによるLCA評価を元にした考察
      3. 電気自動車のコスト
        • 周辺情報 (日本人の賃金、購入したいクルマ)
      4. 日本車の現状と強み
        • 日本車の燃費比較例
    • 第3部 世界のエネルギー課題
      1. エネルギー課題全般
        • 各国の一次エネルギー、電力
      2. 電力事情
        • 電力発電量
        • 電源構成
        • ドイツ、中国の場合
      3. 太陽光発電
        • 生産
        • 買取価格とコスト
        • 導入費用、均等化費用、設備利用率
      4. 風力発電
        • 陸上風力の導入費用、均等化費用、設備利用率
        • 洋上風力の導入費用、均等化費用、設備利用率
      5. 再生可能エネルギー全般
        • 発電量とコスト
        • コスト比較
        • 原子力発電とバイオフューエル
      6. 化石燃料と貿易
        • 天然ガス・LNGの貿易
        • ロシアの場合
      7. 新エネルギー
        • 水素とe-fuelとバイオフューエル
      8. 日本の弱点
      9. 日本の状況
      10. ウクライナ侵攻を受けて
    • 質疑応答

講師より

 自動車の熱マネジメント技術を広く深くお知りいただくため2日間でおこなうことにしました。1日目は、熱マネジメント技術で、新しい駆動源のクルマと従来の駆動源の両方について説明いたします。2日目は、どの駆動源向けの技術を開発すべきか、その背景を説明します。駆動源の変遷とエネルギー問題を説明いたします。
 コロナ禍で、長らく、Face to faceのセミナーができませんでしたが、久しぶりに、東京会場にて実施します。もちろんオンラインと併用です。なお日々情勢が変化していますので、下記項目は、適宜、変わります。ご容赦ください。

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 71,200円 (税別) / 78,320円 (税込)
複数名
: 37,500円 (税別) / 41,250円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 37,500円(税別) / 41,250円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 71,200円(税別) / 78,320円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 112,500円(税別) / 123,750円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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