技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

芳香族ポリケトンの開発

芳香族ポリケトンの開発

~基礎、分子設計、高性能化・機能材料への応用展開 / 芳香族ポリエーテルケトン / ポリエーテルエーテルケトン (PEEK樹脂) / 結晶性熱可塑性樹脂 / 光学特性、耐熱特性、溶剤可溶性 etc.~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、芳香族ポリエーテルケトン・全芳香族ポリケトンの基礎から解説し、分子設計・反応設計、機能性材料への応用展開について詳解いたします。

開催日

  • 2023年6月28日(水) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 芳香族ポリケトンの基礎
  • 特性に応じた分子設計・反応設計
  • 芳香族ポリケトンの応用

プログラム

 芳香族ポリケトンとは、芳香環とケトンカルボニル基を主鎖に含む高分子である。そのほとんどは、エーテル結合を含む芳香族ポリエーテルケトンである。中でも、ポリエーテルエーテルケトン (PEEK) は、スーパーエンジニアリングプラスチックとして知られ、耐熱性、優れた機械的特性を有し、熱可塑性ポリマーの中で最高水準のポリマーである。
 本講座では、PEEKをはじめとする「芳香族ポリケトン」の基礎から基本的特性に応じた多様な分子設計・反応設計を紹介し、その特長と機能性材料への応用展開に関する近年の開発動向について述べる。
 耐熱性を有する高分子材料はポリイミド、ポリアミドなど多数これまで報告例が有り、特にポリイミドなど含窒素高分子材料に関する研究が極めて多い。これに対し、製造の難しさおよびコスト高という問題点があり、PEEK以外素材として利用される可能性は高くなかった。本講座では、問題点・現状を明らかにするとともにその解決法がどこにあるのか、機能材料化の観点で何がポイントでどのような分野への応用展開が期待できるかを述べる。

  1. 芳香族ポリケトンの位置づけ
    1. エンプラ/スーパーエンプラの開発例
    2. PEEKおよび関連ポリマー
    3. 芳香族ポリケトンの特長と用途
  2. 芳香族ポリケトンの製造方法
    1. 芳香族ポリケトンの製造方法 – 各製造方法における問題点 –
    2. 機能 (耐熱性・溶剤可溶性) に応じた分子設計
  3. 芳香族ポリケトンの高性能化・機能材料化
    1. 溶剤可溶性芳香族ポリケトン
    2. スルホン酸基を含む芳香族ポリケトン
    3. 透明性芳香族ポリケトン
    4. 発光特性を有する芳香族ポリケトン
    5. 他のポリマーとの共重合ポリマー
  4. 芳香族ポリケトンのまとめ・今後の展望
    • 芳香族ポリケトンのウリは?
    • 何に使えるか?
    • 何が課題か?
    • 質疑応答

講師

  • 前山 勝也
    山形大学 大学院 理工学研究科 機能高分子工学専攻
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 15,200円(税別) / 16,720円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 20,000円(税別) / 22,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 45,600円(税別) / 50,160円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/28 結晶性高分子の構造解析手法 オンライン
2024/10/29 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 オンライン
2024/10/29 プラスチックの破壊メカニズムと材料の強度設計 オンライン
2024/10/29 高分子・樹脂・フィルムにおける延伸配向、結晶化挙動および屈折率・複屈折の考え方とその測定方法 オンライン
2024/10/29 高分子技術者のためのレオロジー入門 東京都 オンライン
2024/10/29 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/10/29 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2024/10/30 プラスチック金型設計・加工技術の基礎から実践的応用 オンライン
2024/10/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2024/10/30 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/10/30 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/10/31 プラスチック成形品、フィルムにおける残留応力・歪み発生メカニズムとアニール処理による対策 オンライン
2024/10/31 樹脂部品開発のためのCAE (Computer Aided Engineering) オンライン
2024/10/31 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/1 ゴム材料のトライボロジーと摩擦、摩耗の制御技術 オンライン
2024/11/1 結晶性高分子の構造解析手法 オンライン
2024/11/5 世界のプラスチック産業・最新加工技術・関連法規制を俯瞰したバイオプラスチック活用戦略 オンライン
2024/11/5 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合の応用技術 オンライン
2024/11/6 射出成形技術の基礎と不良対策 オンライン
2024/11/6 プラスチック金型設計・加工技術の基礎から実践的応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発