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自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、駆動方式の変遷や今話題の48V化の動向をおさえながら、次世代車に求められる空調システム・熱マネジメントについて詳解いたします。

開催日

  • 2023年6月23日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 電気自動車などの電動車に必要な効率的な空調システム
  • まだまだ残るエンジン車 (ハイブリッド車など) の燃費改善技術
  • 自動運転自動車の快適性向上技術
  • 自動車の駆動源動向

プログラム

 地球温暖化防止のために、より排出CO2量の少ない駆動源の自動車に移行する動きに対し、いろいろなアプローチがされています。駆動源をエンジンだけから電気モーターへの転換あるいは付加になります (=電動化) 。特に欧州の自動車メーカーは、ハイブリッド技術で劣っているため、電気自動車 (EV) への移行を急いでいます。しかしウクライナ侵攻により、ガソリンなどの燃料費より電気代の方が高騰し、さらに計画停電の動きも出ており、EV普及は頓挫しようとしています。
 本セミナーでは、このような動きを捉え、本来のあるべき (=クルマのライフでCO2排出量が少ない) 駆動源を探りつつ、そのために必要な熱マネジメント技術を解説いたします。温暖化問題とは別に、運転の自動化が急速に進んでいます。自動運転になると、クルマの価値は大きく変貌し、ユーザー (ドライバー) のカネの掛けどころが、現在とはまったく異なってきます。つまり燃費や温暖化への関心より、車内の快適性が最重要要件になります。これに必要な熱マネジメント技術についても解説いたします。

  1. 第1部 次世代自動車における熱マネジメント技術
    1. (古典的な) 熱マネジメント技術
      • 自動車の排熱一覧
      • 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
      • ケミカルヒートポンプ
      • 熱電素子
      • 熱負荷軽減
    2. 電動車用エアコン
      • 方式と現行空調システムとの比較
      • 低外気温への対応
      • 廃熱利用の可能性は
      • ヒートポンプとその課題
      • ハイブリッド車用エアコン
      • PHEV (プラグインハイブリッド車) 用エアコン
    3. エアコンシステムの改善
      • 空調シート
      • 内部熱交換器
      • 換気熱回収
      • デシカント空調
      • CO2冷媒によるエアコン
      • 空調快適性
      • 温冷感
      • 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
      • クリーン・ディーゼル車の補助暖房
    4. 駆動用電池の温度管理
      • 電池の温度管理と寿命
      • 温度管理例
      • 理想的な温度管理方法
    5. 自動運転の熱マネジメント
      • 自動運転化に伴う課題
      • 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料
    6. 空調システムの変化による部品,内装材の動向
      • ガラス・調光ガラス
      • 断熱材
      • 真空断熱材
    7. 今後の自動車用冷却系と熱交換器 (説明を簡略化するかもしれません)
      • 熱交換器の変遷
      • モータ、インバータ冷却系
      • 水冷インタークーラの目的
      • 蓄冷エバポレータの採用と採用廃止
      • 水冷コンデンサの目的
  2. 第2部 自動車における駆動源の変遷と将来の見通し
    1. 2030年 CO2削減目標と燃費規制
      • 2050年 EV普及率予測
      • 欧州はどうしてEVなのか? (例) ノルウェーの選択
    2. 地球温暖化防止から見た (LCAから見た) 自動車の駆動源選択
      • 燃費、Well to Wheel から LCAへ
      • OEM (自動車メーカ) によるLCA評価
      • ICCT、VW、マツダによるLCA評価を元にした考察
    3. 電気自動車のコスト
      • 周辺情報 (日本人の賃金、購入したいクルマ)
    4. 日本車の現状と強み
      • 日本車の燃費比較例
  3. 第3部 世界のエネルギ課題 (説明を簡略化するかもしれません)
    1. エネルギ課題
      • 各国の一次エネルギ、電力
    2. 電力事情
      • 各国の電気料金推移と内訳 家庭用・産業用
      • ドイツの再生可能エネルギ
      • ドイツの電気料金推移とCO2排出量の推移
      • 変動制再エネ (VRE)
      • 電力系統とストレージ
    3. 日本の選択
      • 日本 『エネルギー基本計画2030年』
      • 原発だけで実現するには
      • 太陽光だけで実現するには
      • 太陽光と風力で実現するには
      • 日本の弱点
      • 2030年へのエネルギ変化 CO2排出量係数 イギリスとの比較
      • 日本の電力スポット市場の高騰とLNG
    4. 中国の状況
      • LNG (天然ガス) と中国

主催

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

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: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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